フライフィッシングの話
川、湖、管理釣場などの国内釣行記、海外釣行記、タックル、フライなど、フライフィッシングにまつわる話と美しい写真。
 




スプリングクリークは湧き水を源とする流れの事。日本のスプリングクリークと言えば、やはり忍野が代表的でしょう。
本場アメリカのスプリングクリークはどんなものかと思っていましたが、回りのロケーションはともかくとして、それは忍野と何ら変わらない流れでした。要するに、流れは緩く、魚も丸見えで、サイトフィッシングによる魚達との知恵比べを強いられるという事です。

初めて訪れる場所では、まず魚達がいつ何を捕食しているのか調べる必要があります。とりあえず最初の1尾が得られれば、胃の内容物を確認する事が出来るので、その後の戦術もたてやすくなり、良い結果に繋がる可能性が高まります。まずはライズフォームをじっくりと観察し、マス達が何を捕食しているのか、これまでの経験に基づき、判断する事からスタートです。
この時のライズは、ゆっくりとした動作で、明らかに水面下の何かを捕食していました。「何か」という表現になるのは、肉眼では確認出来ない程小さなものだからです。私は迷わずミッジピューパを7Xティペットに結びました。やがて、2、3投目もしたところで、足下に居た40センチ程のニジマスがゆっくりとフライに近付き、口をパクつかせるのが見えました。ようやく1尾目の魚がネットに収まり、早速ベストのポケットからポンプを…と思ったら、ストマックポンプがどこにも見当たりません。どうやら出発前にベストの中身を整理していて、そのまま忘れて来てしまったようです。

暫くして、フライに全く反応が無くなったので、半ばヤケクソで、ソフトハックルを引っ張ってみました。すると1投目でバシャっと大きな魚がフライをくわえ、鈍重なファイトで上がって来たのは、20インチを超えるレインボーでした。結果的に納得は行かないものの、これも良い経験と言えるかも知れませんね。

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