午後は断続的に風が強く吹くようになり、急に水が濁り始める。湖面は大きく波立ち、底からはドロドロとした茶色の堆積物が浮き上がってきて、それがラインに絡んでくるため、釣りづらいことこの上ない。
そんな中、マーカーがスーッと水中に入っていったので、合わせると今までにない重い手応え。今度こそは良型と確信する。しかし、隅っこの狭小スペースでかけたため、隣のぶっ込み仕掛けに絡まないよう、ロッドを傾けたり、スプールをサミングしたりしながらコントロールを試みたものの、結局、もの凄いスピードで隣側へ走られてしまった。すると、隣の人が良型をかけたことに気付き仕掛けを上げてくれたので、とりあえず充分なスペースを確保出来て、そこから一進一退のやりとりが始まる。
実は、午後の釣りを再開する際、イブニングのミッジを念頭に、5番ロッド+6Xティペットに切り替えようか迷っていたのだが、この時ばかりは交換せずに6番ロッドを使っていて良かったと思った。やはり自然の湖でライトタックルを使うのは、そのぶんリスクも大きくなる。そのことは前回の芦ノ湖で痛感していたのだ。
一方、魚の引きはかなり強く、重さから察するに50センチクラスだろうか。そう思いながらやりとりしていると、徐々に姿が見えてきた。隣の人が「ゴーマルはありそうですね!」と言うので、「たぶん50ないくらいだと思います。」と答える。そして、最後の抵抗をいなしてから、ようやくランディングに成功。メジャーをあてると、思った通りの48センチ、美しい銀毛のヒレピンレインボーだった。
その後は、長いファイトで場荒れしてしまったのか、ピタリとアタリが無くなった。午後3時になったところで宿へ行き、とりあえずチェックインを済ませておく。そして、部屋で少し休んでから釣り場へ戻ると、徐々に餌釣りの人たちも帰り始め、空いたスペースで再開してみたところ、最終的に30センチクラスのニジマスを3尾追加。気が付けば、周りの釣り人はほとんど居なくなり、同時に風も無くなった。私はイブニング用のタックルを準備するため、一旦駐車場へ引き返すことにした。
つづく
10年ぶりの湯ノ湖でこのような魚に出会えたのはとてもラッキーだった。
尾ビレも美しい。
見本のような綺麗なニジマスも釣れた。
タックルデータ
ロッド Maxcatch Black Star 9ft. 6wt.
リール Maxcatch AVID PRO 5Seven
ライン SF WF6F
リーダー バリバス ST 9ft. 5X
ティペット バリバス スーパーティペット マスタースペックII フロロカーボン 5X
フライ BHスピードファイバーマラブー#12 Sオリーブ
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