勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

大人よりハラハラするサスペンス

2005-06-20 | 映画のお喋り
最近立て続けに子供が出てくる映画を観てる。
「スクール・オブ・ロック」もそうだったし、他にドイツ映画「飛ぶ教室」 スウェーデン映画「わんぱくアザラシのモーセ」 イタリア映画「僕は怖くない」などだ。
で、今日も子供が中心の映画を観てしまった。

 《トムとトーマス》 イギリス映画 2002年製作
   監督:エスメ・ラマーズ
   出演:ショーン・ビーン、デレク・デ・リント、インデイ・バ

まったく話題にもならなかったし、いつ公開されたのかも覚えてない。
ロード・オブ・・・の「ショーン・ビーン」と言われたって、正直この人が何の役で出たのかすら知らない。
ちらっとあらすじを読んだら、面白そうだから借りてきただけだ。
結果、面白かった!!

生まれも育ちもバラバラのトムとトーマス。
だけど二人は顔も瓜二つで、互いの経験を共有することが出来る。
一度も逢ったことがないのに、互いの生活のこともよく知ってる。
相手が怪我をすれば、その痛みも伝わってくる。
トーマスのお父さん(ショーン・ビーン)はトムのことをトーマスの想像上の友達だと思ってる。
孤児で施設育ちのトムに至っては、トーマスの話をする相手もいない。

ある日、トムは施設の用務員が毛布にくるんだ「あるもの」を運び出すところを目撃する。
そして翌日、友達のビリーの姿が消えていた。
こんな風にして、もう数人の子供が施設から消えている。
見られたことを知った用務員は、執拗にトムを追いかけてくる。

そう、子供が主役なのだが、これはまさしくサスペンスの王道を行く導入部だ。
用務員から逃げ出す為脱走し、クリスマスの街で飢えと寒さに震えるトム。
母親が亡くなって以来、仕事をする気力を奪われた画家の父親とすれ違ってしまうトーマス。
そんなトムとトーマスがやっと巡り合う。
トムが追われていることを知ってるトーマスは、父親に内緒でトムを家に連れてくる。
ここからはしばし入れ替わりをして楽しむ子供たちのユーモアシーンが展開される。

だがトムと間違えられてトーマスが用務員に捕まってしまったあたりから、大人顔負けのハラハラドキドキサスペンスストーリーへと進んでいくのだ。
トーマスが捕まったと言っても信じようとしない(何も知らないのだから仕方ないが)父親を振り切り、トムは一人でトーマスを救出しに行く。
しかも国際的な犯罪が絡んでいる、ちょっとやそっとの事件じゃないのだ。

もしもこれが母親だったら、多分入れ替わったトムに違和感を感じていたんじゃないかと思う。
父親だったところに真実味がある。
なかなか信じようとしなかったが、最後には息子を救う為に必死になる父親の姿もよかったし。
インデイ・バの女性パイロット姿もかっこよかったし。
試しに観てみる価値はある映画だと思った。
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