私は自覚のある中毒患者だ。
無論違法、かつ人様に害を加えるようなヤバいものの中毒ではない。
完全に合法だ。
まあ、目には悪いかもしれないけどね。
幸い未だに視力は正常範囲だ。
読む本がないときは、その辺にあるなんかの成分表とかまで読んでる。
父も母も、母方の叔父や伯母も本好きだ。
すでに絶版になっている本も、この辺の本棚を漁ると見つかったりする。
父は新聞のほとんど全部の紙面を読んでいた。
私が買ってくる雑誌を置いておくと全部読んでる。
いや、ファッション雑誌とかじゃないですよ。
野球とかラグビーとかプロレスの雑誌だからね。
無論本は、お小遣いとは別にもらったお金で買えた。
家族全員で読みまわすからだ。
夏休みとかは人並みに家族旅行にも行った。
でも家族そろっての趣味は読書だった。
だけど最近はあまり本を読んでいない。
町中から本屋が消えてしまったからだ。
どうしても欲しい本は通販で買えるけど。
でもね、本屋で長時間過ごして、これっていう一冊を選ぶのが好きだったんだ。
本を簡単に買えなくなってから、中毒は和らいでいった。
TVを見なくなったのと同じ頃かな。
世の中が変わってしまったのだから仕方ない。
実は私が『原神』を2年以上も続けている理由はそれかもしれない。
ゲームが面白い。
音楽がいい。
いろいろ理由はあるけど、読み物がたくさんあるからだ。
どんな感じか知ってもらいたかったので、長々と記事にしてしまった。
「イノシシプリンセス」は図鑑の書籍から読める。
他にも、というよりすべてのアイテムに読み物が付いている。
最初にもらう「風の翼」(グライダーみたいなもの)にも。
装備品(剣とか弓とか)にも。
聖遺物(厳選始めると地獄)にも。
すべてフレーバーテキストが付いている。
「風の翼」をアンバー(最初の配布キャラ)からもらった時、
黒っぽい地味な配色の翼から、青のきれいな翼に変える人が多いと思う。
でも翼にストーリーが付いているのを見つけ、当然読んでしまった。
アンバーがくれた「始まりの翼」は、彼女が認める後輩に上げるつもりのものだった。
彼女は旅人(主人公)と知り合い、信頼できると感じてその翼をくれたのだ。
私は青の「見守りの翼」から、元のアンバーにもらったものに戻した。
最初に回る聖遺物秘境は「仲夏の楽園」(雷の聖遺物)だろう。
そこでドロップする「雷のような怒り」シリーズのフレーバーテキストはやたら不穏だった。
なんだろう、この話は。ってずっと気になっていた。
そして2年目、3つ目の国「稲妻」の中の「鶴見」という島にいって、初めて意味が分かった。
こんなに先の布石が、始めてすぐの聖遺物ストーリーの中においてある。
これは一筋縄ではいかないぞ。
そう思ったら、何一つ見逃すまいとがんばる。
もと活字中毒の血が騒いでいる。
MAPのあちこちに散らばってるのを、丁寧に集めていく。
その時に意味が分からないものは、想像力を働かせて補う。
私の最も好きな作業。
だから私は『原神』を辞められないのだ。