まだ残暑厳しい昼下がりのこと。
「ねえ、何してるの?」
「お写真撮ってるの」
「何撮ってるの?」
「ひまわりよ。そこにいっぱい咲いてるでしょう?」
「ふ~ん・・・」
「知らない?夏になるといつも咲くの。きれいじゃない?」
「うん・・・」
棒切れでひまわりをつつく5歳ほどの子供。
「虫がついてるわね。それは悪い虫で、お花を食べちゃうの」
「うん・・・」
「落っこちた?」
「うん」
「トンボも飛んでるのよ。お写真に撮りたいけど、なかなかとまってくれないの。ほら、そこ!」
「あ、ホントだ!」
立ち上がる私。
「じゃあね。これからテニスしに行って来る」
「てにしゅ?」
「そう」
「どこ?」
「すぐそこよ」
「僕も行く!」
「お母さんが心配するわよ。ちゃんと言ってかなくちゃ」
「言ってあるもん」
「そう。じゃ、そこまで行く?」
「うん!」
「お空も撮るね。青くてきれいじゃない?」
「うん。あ、車!」
「こっち寄って」
棒切れを振り回しながらついてくる子供。
「銃なんだよ」
「それ?エイッって切る刀みたい」
「銃だけど、刀にもなる」
「すごいね!でもいい人は撃っちゃダメよ。悪い人だけ」
「オニは?」
「え?」
「オニだよ」
「鬼か。それならいいわ」
曲がり角に着く。
「この先よ。でもここ曲がったら、お家わからなくなっちゃうから、帰ろうね」
「うん・・・」
「ここで見ててあげるから、一人で帰れる?」
「うん」
「バイバイ」
「バイバイ」
10mほどの道を小さな体でゆっくりと歩く。
相変わらず細い棒を振り回してる。
ふっと振り返り、名残惜しそうな視線。
手を振ると、手を振り返す。
すぐに自分の家の前の、ひまわりが沢山咲いている空き地に着く。
さよなら。いっぱい喋れて楽しかったよ。
なんか、途中で文章切れちゃいました…。
また、改めて…
ここでは、はじめましてですねっ。
覗きには来てたんですが…コメントは、初です☆
ひまわりの写真キレイですねぇ~。
なんか、読んでて、別れた後の子どもの姿が、想像できたりといろいろな姿が想像できました。
読み終わって、切ないっというか、なんというか…
そんな気持ちになりました。
あさみさんの書く文章好きなんですよねっ。
読みやすくて、わかりやすいので☆
これからも、ちょくちょく遊びに来ますねっ(^o^)v
なんか、まとまりのない文章で、ごめんなさい…。
P.S-お手数ですが…もぅ1つのコメントは消去しておいて下さい。よろしくお願いします。
こっちにも来てくれていたんですね。
mixiにもこのブログをリンクしようと思ったんですが、あっちは思いついたことを簡単に書く場所として残してあります。
>読み終わって、切ないっというか
そう言ってもらうと、素直に喜んじゃいます。
ふとした触れあいがあり、それきり逢わないのに忘れられない人って案外いるような気がします。
この男の子の印象は、私の脳内でひまわりの花と強烈に結びついてるんですよ。
それから文章切れですが、顔文字の<の半角を使うと、以後の文章が表示されないという、このブログのしょうもない特徴のせいです。
ご迷惑をおかけしましたm(__)m