是枝監督の作品は少し苦手。でもこの作品は好きです。
好きなのは鎌倉が舞台だからなのかも。
江ノ電の極楽寺駅。この近くの古い家に3姉妹が暮らしている。
以前、一人旅でこの道を歩きました。懐かしい。
妻子を捨てて家を出た父。
遠く知らない町で知らない女と娘と暮らした父。
その父の葬儀から物語は始まる。
父を焼く煙が立ち上る。
母も家を出て行き、残された３姉妹で長い間一緒に暮らしてきた。
異母妹を引き取り4人の暮らしが始まる。
異母妹の広瀬すずがほんとうにみずみずしく眩しい。
真っ直ぐに見つめる目が印象的です。
この時って、女の一生のうちで一番きらめいている時なのかも。
しらす丼 カレー 梅酒・・・。
それぞれに父・母・おばあちゃんの思い出がある。
お姉ちゃんの浴衣を妹に。線香花火・・・何気ない光景が沁みる。
しっかり者の長女綾瀬はるか。奔放な次女長澤まさみ。
自由な三女夏帆。それぞれの配役が絶妙です。
平凡な普通の日々。その積み重ね・・・優しさ 思いやり
法事で何年ぶりかの母の帰郷。
諍い 身勝手な母の存在。
おばあちゃんの梅酒持って行く？ やはり血の繋がりなのですね。
樹木希林 リリーフランキーの是枝組。
最後も知り合いの葬儀で終わります。いつか尽きる命。
湘南の海 桜並木 江ノ電
喪服姿で波と戯れる4人。
4人の時間は、まだまだこれからもずっとずっと続きます。
原作は吉田秋生のコミックです。
