アカデミー作品賞他を取った「パラサイト」の監督ポンジュノの初期(2000年)の作品です。
ポンジュノ監督特集をしていたのでTVで視聴。
監督の映画は「殺人の追憶」「母なる証明」「グエムル漢江の怪物」「TOKYO!」
「海にかかる霧」(プロデュース)を視聴済み。
どれも引き込まれますが、見てよかったという~幸せ感はない。
そういう作風ではありません。見た後重く引きずる・・・どちらかと言えば苦手。
作品の質や評判と好き嫌いは別物です。
そんな中で「吠える犬は噛まない」は、人生そんなこともあるよね~と。
これは主演のペ・ドゥナの魅力が大きいかもしれない。
吠える犬ほど弱虫・・・?
団地に住む冴えない大学講師(イ・ソンジェ)。
ペット禁止の団地の犬の鳴き声にイライラの毎日。
学問で努力すれば教授になれると思っていたのに、現実は賄賂の世界。
管理組合に勤める女の子(ペ・ドゥナ)。
団地で犬の行方不明や屋上から投げ捨て事件が起こる・・・。
犯人を捕まえようと、犯人と知らず一緒に奔走する話。どこか切なく可笑しい。
「TOKYO!」は、香川照之に蒼井優、日本の俳優を使ったオムニパスのひとつ。
蒼井優の魅力がたっぷり。変わった話です。
「海にかかる霧」ではいい演技を見せていたパク・ユチョン。5人組だった頃の東方神起の
ファンだったのに。お決まりの薬物で失脚。もう復帰は無理でしょうね。
「母なる証明」で知的障害者を演じたのじは「秋の童話」のウォンビン。新境地を開いた作品です。
「殺人の追憶」のクールな都会の刑事役だったキム・サンギョン。最近、三枚目で出ていて驚いた。
猟奇連続殺人の実話の映画化。評価の高い作品ですが後味の悪さに暫く暗くなった。
「グエムル漢江の怪物」は父(ソン・ガンホ)が怪物に食べられてしまった娘を救う話。
ペ・ドゥナが共演。最後までハラハラ。父の愛は強し。
ところでアカデミー賞。
目玉の作品賞が韓国映画に。韓国映画の快挙ではあるけど淋しい限り。
アカデミー賞も、以前ほど関心が無くなりました。