この人の本は、気になって一気に読んでしまう。
物語と文章、それと構成のうまさで引き込まれる。久々に夜更かししました。
「家族じまい」題名に惹かれて初めて読んだ。
終わる事と終えることは違う。それぞれの家族じまい。
「ホテルローヤル」は、直木賞受賞作。ラブホテルを利用する男女の話が7つ。
波瑠主演で映画化。中でも、妻に浮気をされている男性教諭と女子高生の話が切ない。
現実に桜木自身も父親がラブホテル経営。そこで働いていたそうです。
ここで見聞きしたいくつもの男女の姿。みんなそれぞれの人間模様がある。
「蛇行する月」教師に恋した女子高生と同級生たちのその後を描く。
図書部員の皆で先生への告白を提案した。そのことが彼女の人生を大きく変えてしまうことになる。何気ない若気の至りだった。消息の分からなくなった彼女の幸せとは。
「二人暮らし」夢を追いかける仕事のない夫と看護師の妻の物語。
夫の母、妻の両親、隣の老夫婦・・・それぞれの生き方から自分たちの道を見つける。
どの物語も北海道が舞台です。
私の住む神戸とは全く違った独自の風景と気質がある。
いつもの市民図書にあったのは4冊だけ。足を伸ばして区図書館で数冊借りてきました。
小説もさながら桜木志乃さんご本人にも興味がある。どんな人なんだろう。
毎晩の楽しみが出来た。