話題の、又吉直樹氏の「火花」を読んだ。
林真理子と瀬戸内寂聴の対談の中で、又吉氏を寂聴さんが上手いね~と褒めていた。
又吉氏が漫才師なのであんなに売れるなんて嫉妬するわねえと言っていました。
寂聴さんが上手いと褒める本とは、そりゃあ読まなくては。
2~3行読んで、上手い!と思った。
表現力が半端ではない。
又吉氏は、かなりの読書家らしい。
本を沢山読んだからと言ってこの文章は書けるものではない。
芥川賞受賞納得。
熱海の花火大会に始まって、花火大会で終わるところもいい。
何だか情景が目に浮かぶ。
破天荒で、ある意味天才の先輩漫才師神谷。
4歳違いの神谷の中に神がかり的な才能を見つけ師弟関係を結ぶ徳永。
どちらも売れない芸人。
神谷を師と仰ぐ徳永との物語だ。
後輩の徳永は又吉氏彼自身かもしれない。
それにしても二人の会話やメールのやり取りのセンスにはついていけません。
即座に反応するあの言葉の応酬。
鈍いおばさんは、じっくり考えないと良く分からないよ(笑)
それにしてもあのラストのおかしくて切ない結末は・・・。
ほんまに先輩の神谷はあほんだらです。
う~ん。漫才は哲学だ。