アジアはでっかい子宮だと思う。

~牧野佳奈子の人生日記~

BALI・神に舞う島

2008-05-25 | フィリピンの旅(-2009年)
本場にて、念願のバリ舞踊を習い始めた。
あの腕の動き、体のライン、指の震え、眼球の使いこなし・・・。
日本で初めてそれらを見た時から、いつか私もやってみたいと秘かに憧れていた踊りである。


場所はインドネシア・バリ島のUBUDという街。
空港から車で1時間ほど内陸にある。

UBUDは既に観光地として名が知れた有名な街で、ヨーロピアンから日本人まで実に多くの観光客が集まっている。
土産物屋が軒を連ね、ヒンドゥー教の寺院があちこちに点在し、ギャラリーや美術館が彩りを添える、まさに文化の中心地。
日本でいえば、京都みたいなところだ。


そして文化といえば、舞踊。
ここを発祥に発展してきた。


元々バリ舞踊は、豪華な衣装に厚い化粧をし、宗教の儀式で神に捧げる神聖な舞いだ。
大きく見開く目や硬く閉じた口は日本の歌舞伎にも似た迫力があり、また面を使った動物的な舞いは、どことなく能の世界に通じている。





私が習得したかったのは、中でも腕と頭の動き。
カクカクとしたその奇妙な動きが、私の感性を刺激していた。


「これが、Egol Kanan。右っていう意味よ。」

ハッピーという名の女の先生が、私のダンスを指導した。

「そしてこれが Egol Kiri。左という意味ね。」

腕を肩の位置で横に広げ、腰を右または左に突き出して膝を曲げる。
この痛々しげな格好が、バリ舞踊の基本形なのだと先生は説明した。


それにしても、腕が痛い。
普段はほとんど使うことのないタプタプの二の腕が、レッスン開始から20分後には既に悲痛な叫びを上げる。
・・・つまりだからバリ舞踊のダンサーは、みんな腕が細くてキレイなんだ。

ちなみに全体の姿勢や足腰の使い方は日本舞踊に通じるところが多く、大いに褒められた次第。





女性の皆さん、バリに来たら、バリ舞踊を習うことを強くお勧めします。
1時間のレッスンで、汗ビッショリかつ筋肉プルプルという何とも素晴らしいダイエット・・・というのはオプションで、バリ文化を体感する良い機会ですから。

ちなみにレッスンは1時間の個人指導で約750円という破格の値段。
UBUDの中心街にいくつか教室があるので、街をブラブラ歩きながら探してみて♪