アジアはでっかい子宮だと思う。

~牧野佳奈子の人生日記~

無事帰国。

2009-10-27 | 中国・台湾の旅

ただいま、無事帰りました。
結局3週間ほとんどを南京で過ごし、老若男女いろんな人に街頭インタビューならぬ突撃インタビュー取材を強行していました。

なんせ言葉もロクにできない、どころか全く中国語が話せないにも関わらず、戦争に対する感情というディープでナイーブな話を聞き出そうっていうんだから、はっきり言って「無茶」です。

でも、やってしまったの。


人々から出てきた答えは、本当に驚きの連続でした。

一言でいってしまえば、南京の人たちは、日本人が(無意識のうちにも)想像したり不安がったりしている程「日本」を恨んだりはしていません。正確には「日本人」を、ということなのですが、とにかく南京の人々は温かく、優しく、おおらかなのです。
5年ほど前までは、日本人客が罵声を浴びせられ来店を断わられたこともあったそうですが、今では一転して「歓迎モード」といえそうです。少なくとも私が出会った何人もの人はそうだったし、たまたま入った食堂もおばちゃんも、公園で出会ったおっちゃんも、私が日本人だと分かるとパッと表情を明るくして興味を示してくれました。それが演技だとは到底思えない・・・。南京の大学に留学に来ている日本人学生さん達も、口を揃えて同じ意見をくれました。


ということで、今回の取材旅の成果は、そのうち何かの雑誌に載ることでしょう。
それを目指して現在奮闘中です。


それにしても、何でもやってみればできるもんですね。

「南京」といえば「南京大虐殺」の地で、自分が日本人であることを曝け出して地元の人にインタビューするというのは、さすがの私も度胸が要りました。最初は怖くて、何をどうしたらいいのか検討もつかなかった。
けれど、「分からない」というのはエネルギーの元です。
「分からない」から「分かりたい」と思うのであり、「分かる」ように努力もできるのです。

今回も、他のアジアの人々を取材したときと同様、彼らが何をどう感じ、考えているのか想像もつかないからこそ成し得たインタビューでした。

結果は後日報告します。



ところで、この『アジアの力』ブログはだんだんと文体が変わってきています。
更新もなかなか進みません。
いやはや申し訳ないというか何というか・・・なんですが、こうした取材を今後はちゃんと仕事にしていこうと奮闘している今の私のありのままの姿なのです。これが・・。

色々な方が、「この子、一体この先どうなるんやろう・・・」と心配してくださっていると思いますが、どうかこのまま、今しばらくお見守りくださいませ。

ぼちぼちと・・・、これをスワヒリ語ではポレポレといいますが、そう、この「ぼちぼち」ってのがいいんです。笑


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