ぶらりドリブルの旅

ひたすらサッカー観戦がメイン

2019年4月3日 J2第7節 ヴァンフォーレ甲府vsFC岐阜 in山梨中銀スタジアム

2019-04-09 14:12:23 | サッカー観戦記

いきなり私事ですが、観戦に行き易い曜日は水曜日。
しかし今年、J1のリーグ戦は水曜の試合は皆無。J2も2試合のみという日程なので、この日の遠征はどうしても外せませんでした。

問題はどこの試合を観に行くのかという事。
最初はジェフ千葉のホーム(vsFC琉球)を予定していましたが、フクダ電子アリーナには昨年も行ったのと、今年の千葉は開幕からゴタゴタしっぱなし(4節目で監督解任、5節まで未勝利)だったため急遽変更。
首都圏から比較的行き易い甲府の地に決めました。

(※予定変更してからというもの、千葉は昇り調子になりました。嗚呼……)

14:00に新宿駅で「あずさ19号松本行」に乗り込み、15:25に甲府駅に到着。
駅にはアウェイチームである岐阜のポスターまで見られ、「アウェイサポーター歓迎」の空気をスタジアムのアナウンス以外でも感じられたのは意外な発見でした。

その後はホテルにチェックイン→早めの夕食(ほうとうを食す。美味&満腹)→甲府駅南口へという流れで、17:30発のシャトルバスに乗り込み。
車内では甲府選手のボイスを使った車内アナウンスが流れましたが、道中の長さもあり約3分の2ぐらいをエンジン音のみで過ごします。
そして県道を外れた後の車道の狭さに肝を冷やしつつ、小瀬スポーツ公園に到着。
公園内の道を歩き、大量に咲く桜に目を癒されながら、ついに山梨中銀スタジアム前へ。

 周囲には豪華な、かつこの地方でしか食せないと思われるスタジアムグルメの屋台が並びます。(詳しくは忘却してしまったが、○○焼き鳥とか△△焼きそばとか。地名が入っている)
しかし既に満腹だったため軽くしか買えず、デザートの類である「ヴァンくん焼き」「ワッフルフォーレちゃん」を1つずつ購入しスタジアム入りします。
(言うまでも無いですが、甲府のマスコットである「ヴァンくん」「フォーレちゃん」がモチーフ)

造形は凝っていてかわいいが作り置きなヴァンくん焼き。
焼き絵のみの見た目だが注文後に作ってくれるワッフルフォーレちゃん。見事な一長一短ですな。

さてスタジアムに入ると、フィールド内にはマスコット2人組に加え、岐阜のマスコットであるギッフィーが。
「戦国ダービー」という謳い文句故マスコットも揃い踏みですが、同じ地方・ホームが近いからこそやり易いんでしょうなあ……(嗚呼北海道民)
そんな気分が頭に浮かんでは消しながら、マスコット3人によるアトラクション(チャンバラ&PK対決)を観る。

時計が進むにつれ気温も下がり、おまけに風も強くなってくる。さらにピッチへの散水という追い打ちが(笑)。
寒さが堪えてきた所で、ようやく全体練習の時間に。バックでかかる音楽「sandstorm」が良い味を出します。
その間に周囲ではマスコット3人組が場内一周を。

(下の写真は3人+代表家族でのフェアプレー宣言の際。時系列違い)

そしてスタメン発表の時間がやって参りました。
アウェイ側の時は無機質な紹介に終始するのが常ですが、この日は岐阜のホーム時のDJさんも来場しており、岐阜ホームバージョンでのスタメン紹介が。これがまたテンションを上げてくれました。
そして甲府の番へ。こちらも映像効果+動きを取り入れまくったもので、良い具合にテンションUP。(具体的には「熱くなれ」というスローガンの通り、選手が炎を纏うアニメーション)

この日のスタメンは、両チームとも中3日という日程により、レギュラーメンバーの欠場が何人か目立つ所謂「ターンオーバー」を多用していました。
岐阜はライアン・デ・フリーズがベンチ外、山岸がベンチとレギュラーFW2人の入れ替えが最大の相違点。
甲府もこれまで不動の1トップだったピーター・ウタカがベンチ、CBのエデル・リマがベンチ外。
助っ人外国人の休養が目を引く陣容で、唯一起用されたドゥドゥの活躍がキーになりそうな予感が。

(詳しいメンバー表はこちら

(写真はこれでお開き。素人丸出しの撮影・編集ばかりですいません、もう少し腕を上げたいですね)

キックオフ時間である19:30が迫り、選手入場の場面へ。この時のアナウンスが実に戦国時代のドラマにありがちなナレーション風でいい味を出します。
流石は武田信玄推しの山梨・甲府、と言った所でしょうか。

試合開始。立ち上がりは岐阜がペースをつかみますが、シュートを打てずにいると甲府がチャンス。コーナーキックからFW佐藤洸一がヘディングを合わせるも、GKヤン・オレ・ジーバースがナイスセーブで得点ならず。
その後は甲府ペースに移るかと思われましたが、ドゥドゥが倒されて治療を受けたり、中盤からFWへのパスミスで攻撃チャンスをフイにする場面が相次ぐなど甲府にとってはフラストレーションが溜まりそうな内容に。
24分にはパスミスから岐阜・石川が抜け出してチャンスを作りますが、何とかDFが戻って対応しシュートできず。その後も岐阜が攻勢に出ますが決定機は作れず、逆に甲府のカウンターも精度を欠きスコアは動きません。
前半終了間際には甲府・小出のDFラインからのグラウンダーのパス一本で決定機を迎えますが、佐藤洸一のシュートは再びGKジーバースに阻まれ、結局0-0のまま前半を終えます。

ハーフタイム中、ちょっとしたハプニングが。ピッチ上でサブメンバーの練習が行われるハーフタイム、選手・審判が全員ピッチから出た後、ボールボーイの方(多分)がピッチの中へ入っていた所悲劇(?)が。
突然散水が始まり自動スプリンクラーが発動、あえなくピッチ内の方はずぶ濡れになってしまいました。これには笑わせて戴きました。
結局練習は散水タイムが終わってからでしたが、唯でさえ気温が低いのにそれに拍車をかけるこの散水。
おまけに風が強いためピッチ隅に撒かれた水が大きく流され、陸上レーンまでもが水びだしになる始末(バックスタンド側)。

その副作用は後半開始直後に訪れます。タッチライン際に転がったボールを回収しようと走った甲府・横谷、ボールは残せたものの陸上レーンが濡れていたため止まることが出来ず。
その隙に岐阜・長倉がボールを回収しドリブル。これは新井がファールで止めたものの、流れが岐阜側に傾いたのを象徴するワンシーンで、その後は予想通り岐阜のペースに。

しかし先制したのは甲府。後半17分、今季初出場の田中が右サイドでボールを受けると、何故か岐阜ディフェンスはノンプレッシャーで悠々とクロスを上げます。
するとファーサイドに居たドゥドゥがこれまたノーマークでボールに合わせ、右足ボレー一閃で綺麗なゴール。嫌な流れをワンプレーで吹き飛ばしました。

ドゥドゥはこれで気を良くしたか、その3分後は自らドリブルでPエリア内に切れ込みシュート。
これはGKジーバースにセーブされますが、その3分後の後半23分。小椋からのパスを左サイドで受けた荒木が中に切れ込んでクロス、これを今度は頭で合わせたドゥドゥ。
この強烈なシュートもGKジーバースは必死にセーブしますが、弾いたボールはギリギリでラインを割ってゴールイン。
短い時間で甲府が立て続けに2点を奪いました。

やはりこの試合のキーマンはドゥドゥだったか。
今季の彼は1トップのピーター・ウタカのサポート役としての印象が強く、ストライカー兼ポスト役のウタカと対を成すスピードアタッカー。
しかしウタカ欠場のこの日はストライカー役を果たし見事な躍動を魅せてくれました。(といってもポジション上は1トップ佐藤洸一のシャドーだったのですが)

こうなると甲府は守りを固めるようになり、岐阜はボールキープこそするもののシュートを中々放てなくなります。
温存していた風間や山岸を交代出場させて勝負に出る岐阜ですが、逆に甲府は横谷がゴールを脅かすシュートを放つ事2度と、決して守備一辺倒で終わらずにプレッシャーをかけ続けます。
後半40分には甲府の交代出場・佐藤和弘があろう事か山岸にプレゼントパスをしてしまいヒヤリとしますが、山岸のシュートはGK河田がセーブし難を逃れます。
そのままスコアは動かず、2-0で甲府が勝利しました。

この試合の勝利で、まだ7節目ながらJ2首位に浮上した甲府。しかし次の8節は既に終わり(7日)、山形が代わって首位に立つなど上位陣は混迷を極めています。
一方J1では昇格組の大分・松本が善戦しており、特に大分の下馬評の覆しぶりは目を見張るものがあります。
今季はどのチームが昇格を果たすかは全く分かりませんが、J2クラブの熱意・盛り上げぶりを肌で感じる事が出来たこの日。
甲府・岐阜両チームには是非ともJ1の背中を捉えて貰いたいと思い、スタジアムを後にしました。

コメント
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