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2020年J2リーグ・開幕前の編成の雑感~1

2020-01-30 15:18:17 | 雑記

移籍情報についてはこちらを参照

・モンテディオ山形

一番の痛手は、前年攻撃の中核を担っていた坂元の移籍。彼に加えて井出・助っ人3人(アルヴァロ・ロドリゲス、ジェフェルソン・バイアーノ、ホドルフォ(DFだがここに加える事にする))・柳がチームを離れ、攻撃の体制をどう組み立てるかが課題だと思われる。
幸いボランチの中村駿・本田は残留で、ディフェンス陣も加賀が抜けたぐらいで主力組は残留と、土台はしっかり残す事に成功した。これを下に、どう攻撃の駒を当てはめていくだろうか。
鹿島から加入した中村充は10番に決まるなど、その期待を一身に請け負う。他に金沢で7得点を挙げた加藤、新潟で4得点の渡邊を加え陣容を整えんとしている。J3からのレンタル復帰組で結果を出したのは北川、北九州では後半戦だけでスーパーサブで7得点と大活躍だった模様で、手薄になったFW争いに食い込めるだろうか。なお空き番の9番に助っ人を獲得するという噂があるようだが、真偽は不明。
新監督の石丸清隆氏は、2016年に京都の監督で昇格プレーオフを経験した人物。サッカーの内容は堅守ベースのオーソドックスなもので、山形にマッチしそうである。
基本フォーメーションは4-4-2、試合中もそれが変わる事は殆ど無かったらしいので、今季の山形も4バックになる……と思っていたら、キャンプでは3バックの練習をしているらしい。

・水戸ホーリーホック

レンタル選手は誰も残せず、J1に個人昇格した志知・浜崎、他のJ2クラブに移った白井・茂木に、長谷部茂利監督とともに福岡に移った前と、被害が甚大だったオフ。ここで語った通り、昨シーズンの終了はスタートラインに戻る号砲だったようだ。
そんな炎上中ともいえる陣容を整えるべく、今オフも7人もの選手をレンタルで獲得と必死さが窺える。J1からの選手が多く即効性はありそうだが、その分残す事も難しく、その場凌ぎにならない事を祈る。
10番を背負うのは、山形と同様に鹿島から移籍してきた山口。9番は磐田から完全移籍の中山と、彼らが実力を発揮できれば落ち込みは少なくて済みそうだが、現段階では何とも言えず。
また、2番手GKの穴(村上が移籍)を埋めるべくユース代表経験者の牡川を獲得。3年前の記憶(群馬)では不安感全開なプレーぶりしかなかったが、J3での経験でどう変わったか地味に気になる。彼の他、YSCC横浜から獲得した2選手(河野・奥田)しかり、J3の場も貴重な人材供給源とするのは苦肉の策か。
ちなみに表以外にも、アルビレックス新潟シンガポールからのレンタルバックである大原が居るが、シンガポールリーグの終了に伴い前年終盤に既に合流していたので載せなかった。

・栃木SC

薄氷でJ2残留を果たした栃木だが、その土台となったヘニキが移籍。これで「ヘニキFWシステム」は解体が決定的に(まあ今季も降格危機になれば他の選手でやるかもしれないが)。その穴埋めかどうかは不明だが、韓勇太(ハンヨンテ)・矢野・有馬と長身FWの補強には事欠かず。
資本力に限界があるチームらしく、他クラブからは契約満了になった選手の獲得が中心。前述の矢野の他、塩田・高杉・禹相晧(ウサンホ)・エクスデロ競飛王と終結、彼らの経験を生かして今季も残留が目標のシーズンとなりそうである。
大黒が居なくなったFW。それだけでは無くアタッカーである西谷和・浜下も移籍してしまい、前線には新たな人材が求められる状況であり、早速上記の補強選手をどう当てはめるのか試されそうだ。またキャンプ中に三宅の退団が決まったのは、それ故構想外になったからだろうか(邪推の域)。地味に右サイドバックの久富も移籍したが、すかさず溝渕をレンタルで獲り穴埋め。
それにしてもJ2下位ともなると、地域リーグからの出入りも激しいのが印象的である。

・ザスパクサツ群馬

3年ぶりに戻って来た群馬、J3仕様のチームから一変させるべく、選手の入れ替えにも精力的である。個人的に目をひくのが浦和ユースから加入した山中で、新戦力補強も新人発掘も茨の道と化している浦和の現状を示しているようで何とも。
一般的な注目ポイントは、何といっても大前の加入。今季で30歳と年齢的にはまだまだやれそうだが、運気の無さ(清水・大宮で降格を経験)を持ち込みやしないかと不安に駆られてしまう。まあ前年は戦術に合わず出番減という側面が窺えたので(真偽の程は不明)、今季は目の色を変えてのプレーに期待する。彼の他、前年J1でプレーした岩上・宮坂といった選手を補強。
痛手としては、前年正GKであった吉田の移籍か。これで否が応でも再編を迫られる事となったGK事情、何とか3年前に在籍していた清水の獲得に成功。前回ともに在籍していたチームメイトは舩津のみと、降格のダメージが伺い知れる編成である。なお松原も2年前に在籍しており当時正GKで、どちらを起用するのか奥野僚佑新監督の選択やいかに……と、奥野氏も2人と同様に出戻りだったか。(JFL時代の2002~2003年)

・大宮アルディージャ

黒川が水戸で大きく躍進、戻って来て早速10番を背負う事に。彼を含め、櫛引以外レンタルバックさせている辺り、この補強策(黒川の他は嶋田・藤沼)を軸にするつもりだろうか。まあ今季はあくまで新助っ人が補強の肝で、年齢バランスを取るという思惑もありそうだが。
助っ人を総入れ替え。新たな助っ人はいずれも海外クラブから直接移籍した選手で、チームを去ったフアンマ・デルガド、ロビン・シモヴィッチ、ダヴィド・バブンスキーはいずれも他のJクラブからの獲得であり、この正反対となった図式の補強は吉と出るか。
この3人の助っ人が活躍してくれれば万々歳だが、そうでない時の備えは十分だろうか。フィリップ・クリャイッチのGKには元々笠原が居るので不安は少ない。ネルミン・ハスキッチへの期待は1トップでのヘッダー兼ポストプレイヤーだろうが、ここには彼の他、横浜FCから戸島を獲得して備えている。
心配なのはDFか。ヴィターリス・マクシメンコはラトビア代表経験者であり信頼は出来そうだが、絶対数が7人と少ない(そのうち渡部はWBの選手)のが後にプレッシャーになりそうである。
他クラブからの完全移籍での獲得はMFに集中。その中でも長崎から加入の翁長、再び高木琢也監督の下で輝く事が出来るか。

その2その3その4へ続く……

コメント
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