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DAZN観戦 2023年J2リーグ第38節 東京ヴェルディvs大分トリニータ

2023-10-12 16:00:42 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回のヴェルディの記事はこちら(34節・山口戦、2-0)
※前回の大分の記事はこちら(34節・甲府戦、2-3)

<ヴェルディスタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 前節までの4-1-2-3(守備時4-4-2)から、完全な4-4-2へとシステム変更。齋藤が左サイドハーフを務め、染野・河村の2トップに。
  • 特別指定で在籍中の白井が来季加入内定。

<大分スタメン>

  • 前節(大宮戦、0-1)出場停止の渡邉がスタメンに復帰。
  • 鮎川がU-22代表に参加(アジア大会)のため離脱中。
  • 前節は3-4-2-1との事で、今節は坂がSBになっての4-4-2にシフト。
  • その坂は長期離脱から復帰し、前節で今季初出場。
  • 刀根の負傷が発表されるも、発生日・全治ともに未発表。(34節にベンチ入りしているので、9/10以降か)
  • 野村の負傷が発表されるも(以下同文、36節(水戸戦、1-0)に出場しているので9/24以降か)

前節のショッキングな敗戦で、昇格争いに暗雲漂う状況となってきた大分。
残り5戦で、プレーオフ圏外という追い掛ける立場にいる以上、内容より結果といった思惑に陥るのは仕方無く。
坂の復帰で3バックとなった前節ですが、そこからさらに微調整して4バックに戻して臨んだこの試合。

前半1分、弓場のパスカットからダイレクトで繋いでいき前進、中央から渡邉がシュート(GKマテウスキャッチ)とファーストシュートに辿り着き。
その後も2分にコーナーキックから、ショートコーナーを挟んでのクロスを経てペレイラがヘディングシュート(枠外)と、幸先良くフィニッシュを重ねる立ち上がりとなります。

そんな大分のサッカーに対し、流石は常に上位を保ってきたチームと見るべきか。
あるいは昇格に向けて後が無い状況故の焦りを感じるべきだったか。
一方相対したヴェルディは、ロングボールでの逃げを強いられるシーンが多く、中々流れを作れないでいたのでこの時点では判別できず。

大分は左サイドでの前進の際にも、右SHの町田がそのパスワークに加わってくるなど人数を掛ける攻撃。
ヴェルディに容易にカットされない体制を築けては居たものの、ここでもここまで極端にしなければならないという、焦りも感じたのは自分だけでしょうか。
そんな不安を余所に、12分に縦パスに入れ替わって前を向いた弓場がシュート(ブロック)、15分に渡邉がエリア内を突いてシュート(GKマテウスキャッチ)と量産される大分のフィニッシュ。

しかし16分、ヴェルディはこの日初と言っても良い、最終ラインからの繋ぎによる好機。
パスワークから林が右へロングパスを送り、セカンドボールを確保した中原の前進に対し、梅崎が激しいデュエルを仕掛けるも奪えず。
そしてカットインから中央へ繋ぎ、齋藤のポストプレイを経て稲見がミドルシュートと、流れるような道筋を経てのフィニッシュは豪快にゴール右へと突き刺さります。
大分の意気込みとは裏腹に、先に得点に辿り着いたのはヴェルディ。

これによる狼狽はいかほどであったか。
直後のキックオフから、最終ラインに戻して攻撃体勢を作るという所で、トラップの隙を突かれてしまうペレイラ。
ボール奪取に成功した染野をあろう事か引っ掛けてしまい、反則の笛を鳴らした主審(清水修平氏)はペレイラにカードを突き出し。
そしてその色は赤であり、DOGSOと判断されての一発退場の処分が下されます。
こうしてビハインドを跳ね返す作業を、数的不利でしなければならない状況となってしまった大分。

尚もヴェルディの直接フリーキックと好機は続きましたが、キッカー染野の直接シュートは壁が防いで追加点は許さず。
以降、羽田がセンターバックに、渡邉がボランチに降りて4-4-1の布陣で最後まで戦い抜く事となります。

立ち上がりとは一転して、冴え渡るヴェルディのポゼッション。
当然ながら一人少ない状況でそれを阻みにいくのは難しく、リトリートを余儀なくされる我慢の展開となる大分。
その苦しさは攻撃でも見られ、何処かで頑張りを見せなければ前に運べず、仮に好機となっても前掛かりによるカウンターを受ける事だけは避けなければならないという立場。
23分に左サイドを伊佐が倒れながらもポストプレイで繋ぎ、受けた弓場が切り込んだものの、結局はアーリークロスを選択せざるを得なかった(誰にも合わずGKマテウスが抑える)のはそんな思惑を強く感じました。

攻撃も守備も苦しいのは承知という大分。
31分に自陣でのパスミスからヴェルディに好機を与えてしまうと、右サイドを中原がドリブルし、そのまま右ポケットを突いてシュート。(羽田がブロック)
こうした自発的なミスによる失点だけは、少なくとも避けなければなりません。

そんな思惑が強くなった影響か、32分以降ヴェルディが攻撃権を独占する展開に。
専守にも近い状態は決して褒められるものではないものの、先日の長崎vs町田の惨状(36節・数的不利となった長崎が0-6の大敗)を覚えているのならば、その戦い方は納得できるものであり。
とにかくロースコアを保ち、数少ない好機に全てを賭けるという立ち回り。

ただしその戦い方は、ヴェルディサイドの理想とも被っている(0-0の時間を長くする)ため、大分の状況は痛いほど良く解っていたでしょうか。
自身も決して無理をする事無く、敵陣でひたすらパスを繋いで隙を窺うという戦い方を徹底。
1-0で終わるのならばそれで良いと言わんばかりに、時間を使っていきます。

それでも43分、CKからの二次攻撃でひたすらパスを繋ぐヴェルディ。
左から齋藤がクロスを上げ、染野が合わせにいくもその前でクリアした坂とパッティングの形となってしまい反則に。(染野に警告)
坂は長らく倒れ込んだものの何とか無事に起き上がりプレー続行。
これで流れが乱れる格好となったか、45分に左サイドから攻める大分。
伊佐が奥を取り、戻しを経て香川が再度奥へと切り込んでのクロス、これが直接ゴールバーに当たるという際どい絵図となります。(ただし手前でゴールラインを割ったという判定に)

これだけでは終わらず、アディショナルタイムではゴールキックでのロングフィードから、抜け出した河村が香川に倒されて反則。
またDOGSOか、と疑われるようなシーンだったものの警告に止まり。
しかしこれによる右ハーフレーンからのFK、キッカー中原はゴールに向かうクロスを入れると、手前で染野がフリックでコースを変えるようなシュート。
裏を掻いた格好となりましたが、ゴール左へ外れて追加点はならず。
結局1-0のまま前半終了となります。

ひたすら我慢を強いられた大分ですが、尚もその姿勢は続き。
ハーフタイムでの交代は行わずと、既存メンバーを出来るだけ引っ張る選択を採りました。(ヴェルディサイドも交代無し)

ともに中々攻撃が形にならない入りとなった後半。
先にフィニッシュに辿り着いたのはヴェルディで、後半5分左ハーフレーンを谷口→森田→加藤と運んでいき、ポケットへのスルーパスに走り込んだ河村がシュート。(GKテイシェイラが前に出て防ぐ)
これ以降、谷口のボールキープを軸にしつつ、SB(加藤)とSH(齋藤)がそれぞれワイド・ハーフレーンに1人ずつ立っての左サイドアタックが常態化する事となり。

かくして後半も押し込まれる状況を強いられた感のある大分ですが、10分過ぎから押し返し。
11分、GKテイシェイラの縦パスでプレッシャーをいなしてから前進、左サイドで梅崎がクロスに辿り着き。
数的不利でも、ボール保持を軸に攻め込む覚悟が生まれたでしょうか。
その後も苦戦が続いたものの、攻撃が途切れた後のゲーゲンプレスや、反則気味のボール奪取でヴェルディに流れを渡さずに攻勢を続けます。

それでもフィニッシュには辿り着けず。
16分に自陣でのデルランのディフェンスから縦に速く運び、ミドルパスを伊佐がポストプレイで繋いだ所を梅崎がミドルシュート。(枠外)
やはり決定機を得るには、こうしたトランジションの切り替わりを狙いたい所でしたが、リスク回避重視のヴェルディが相手ではその可能性も低く。
このフィニッシュを最後に、大分の攻勢は途切れる事となります。

再び敵陣でサッカーを展開し、「追加点を匂わせつつも、リードを保てればそれで良い」という体勢に入るヴェルディ。
前述の左サイドの関係性を軸にポケットを突くシーンも増えていきますが、それでも大分に好機に持ち込ませない事を第一としていた感があり。

後半も半分を過ぎ、このままではいけなくなった大分。
25分にベンチも動き、町田・梅崎・伊佐→松尾・藤本・長沢駿へ交代と一挙に3枚替えを敢行します。
一方のヴェルディも、26分に加藤→平へと交代。

以降前への意識を高める大分に対し、ヴェルディは弓場にチャージされた森田がヒートアップする場面(28分)もありましたが、冷静な立ち回りは基本変わらず。
敵陣でボールポゼッションを高める姿勢を保ちながら、無理攻めはせず後方に戻して作り直すというスタイルを徹底。
大分は折角の交代策も活かせず、好機すら作れないままズルズルと時間を浪費する事となり。

大分の次なる交代は36分で坂→高畑へと交代、高畑が左SBに入った事で香川が右SBに回り。
直後にその高畑を軸に左サイドを多少強引に運んでいき、ようやくクロス攻勢に辿り着く大分。
しかし2本目の香川の右からのクロスがブロックされると、ヴェルディのカウンターを招く(シュートには繋がらず)という具合に、前掛かり故のリスクも発動する事となります。

終盤までリードを保つヴェルディ。
大分同様に昇格争いへのプレッシャーが強い状況ながら、それに屈せず緊張感のある戦いをこの日も貫き。
そして41分こちらも2度目の交代を敢行し、齋藤・河村→綱島・山田。(森田が左SHへシフト)

何とかその統率の取れた布陣を崩したい大分、直後の42分にデルランのロングパスを左サイドで受けた藤本がカットイン。
中央まで流れた末に右へと展開と、大きく動かした末に松尾がグラウンダーでクロスを入れ、そこに藤本が走り込み。
しかし手前でクリアされて実らず。
43分にはまたもヴェルディのカウンターとなり、一旦遅らせたものの遅攻から好機を作られ、森田が左奥からマイナスのカットインを経てグラウンダーでクロス。
中央でのポストプレイを経て綱島がシュート(ブロック)と、やはりフィニッシュに辿り着くのはヴェルディの方であり。
それでも最後まで追加点は許さずと、大分は10人での粘りは発揮していただけに、先制点と退場劇が悔やまれる流れとなりました。

そして突入したアディショナルタイム、やはり長沢駿狙いのパワープレイしか採れる手段が無く。
最後の交代は用意したものの大きくズレ込み(香川→保田)、結果的に+2分に代えざるを得なかったのも運の無さを感じ。

それでもヴェルディサイドも最後の最後に2枚替え(中原・染野→奈良輪・山越)を演じ、直後に自陣からのFKで放り込みを選択する大分。
これが左サイド奥にこぼれ、拾った藤本から好機になりかけたものの、最後は羽田のパスミスで終了となってしまいました。

そして試合終了の笛が鳴り。
4試合ぶりの勝利で依然として自動昇格狙いを保ったヴェルディに対し、大分は11位とトップハーフ最下層へ転落。
内容も結果も厳しいといった試合でしたが、残り少ない状況で巻き返しは果たせるかどうか。

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