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DAZN観戦 2024年J2リーグ第28節 ジェフユナイテッド千葉vsベガルタ仙台

2024-08-29 16:02:28 | サッカー視聴記(J2)

※前回の千葉の記事はこちら(24節・熊本戦、0-2)
※前回の仙台の記事はこちら(25節・清水戦、2-1)

<千葉スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 前節(いわき戦、0-3)出場停止だった佐々木がスタメン復帰。
  • メンデスが累積警告により出場停止。
  • 水曜に天皇杯ラウンド16(札幌戦、1-0)が挟まる。そこからGK鈴木椋・松田(ポジションはRSB→CB)・佐々木・品田・エドゥアルド・風間・小森と7人もの選手を継続スタメン。
  • 杉山が山形からレンタル先変更(レンタル元=J1・ガンバ)という形で加入し、25節(横浜FC戦、1-2)から登録されて途中出場。
  • 天皇杯3回戦(FC東京戦、延長2-1)で負傷した佐久間の詳細が発表され、7/22に手術実施して全治約6~8ヶ月との事。

<仙台スタメン>

  • 前節出場停止だった松井・真瀬が復帰、松井はスタメンに。
  • 前節負傷交代したGK松澤は無事に今節もベンチ入り。また前節負傷のためベンチ外となった正GK林彰が復帰。
  • 奥山がJ1・町田からレンタルで加入し、今節登録されて即スタメン出場。
  • 知念がJ3・大宮へレンタル移籍となり、前節(鹿児島戦、1-0)をもって登録抹消。
  • 長澤が海外移籍準備のためチーム離脱が決定。今節が最後の出場となる。(のちに移籍先はオーストラリア・ウェリントン フェニックスFCと発表される)
  • GK小畑の負傷が発表され、7/30に発生して全治約6週間との事。

千葉は前回観た際には、熊本に組織力の差を見せ付けられての敗戦。
そこから未勝利という、典型的な「ダメージの残る敗戦」となってしまった感があり。それを言うならば25節のATでの逆転負けの方が……

そんなタイミングで挟まれた天皇杯・ラウンド16は、J1・札幌相手に下克上達成。
意気軒昂ぶりを取り戻さんと、4日後のこの試合では、天皇杯でスタメン出場した選手をメインに構成を変えて挑みました。
これを迎え撃つのは、逆に中断明け3連勝と順風に勝ち点を重ねている仙台。

千葉はメンバーのみならず戦術も微妙に変えたのか、キックオフ後まもなくGK鈴木椋から地上で繋ぐビルドアップの体勢に入り。
最後方で仙台のプレス回避に努めたのち、持ち味の縦への速さを発揮するという攻撃方法となりました。

前半1分に早くも、GK鈴木椋が2トップの間を通しての縦パスを品田に通し、その品田はエドゥアルドとのパス交換からダイレクトで縦パスを運んで好機を作ります。(シュートには繋がらず)
最初はプレス強度が売りの仙台相手にはどうかと思ったものの、いきなりこうしたビルドアップ成功を見せられたとあれば掌を返さざるを得なく。
その後も自慢のプレスが機能しない仙台、4分には縦パス先の田中に対する(奥山の)反則でフリーキックを与える(キッカー日高がクロスも撃てず)など、ゲームプランを逸らされる格好に。

その狂いが波及したのか、7分にGK鈴木椋のロングフィードをクリアにいった高田が、着地の際に足を痛めるアクシデントが起こってしまい。
担架で運ばれてそのまま交代となり、早くもカードを切る事を余儀なくされた仙台。(真瀬を同ポジションで投入、10分)

ハイプレスに出てもいなされる仙台、その後は2トップの片割れがボランチをチェックするという方針へ変更。
しかしこれにより千葉は+2の数的優位が生まれるという具合に、何処かを切れば他方が空いてしまう状況となり。
15分に右サイドでの密集から、最終ラインで中央→左へとパスを展開した事で、エドゥアルドスルーパス→椿でビルドアップ成功となった千葉。
椿はカットインからのパス&ゴーで、品田のスルーパスをエリア内で受ける絶好機に持ち込むも、放たれたシュートはGK林彰がキャッチ。
仙台は結局ミドルプレスへの切り替えに足を踏み入れる事に。

そして「プレスが嵌らないのなら……」と言わんばかりに、仙台も最終ラインから繋ぎ始め。
この日を最後にチームを離れる長澤が中盤の底から組み立てるポゼッションを中心に、主体的な攻撃で流れを変えに掛かります。
奥山の加入と高田の負傷が絡んでか、かつての右肩上がりの布陣から、長澤が下がり目で両サイドバックが高目に位置取る形へ千葉同様に変節していた感があり。

試合が動いたのがまたもアクシデント絡みで20分、今度は椿が真瀬との競り合いで倒れ込むと、腰を強打したらしく動けずとなり。
一度は起き上がるも結局担架で運ばれてしまい、千葉は直ぐに交代できずに(風間を左サイドハーフとして)10人で戦う事を余儀なくされます。
準備の間ボール保持で凌がんとした千葉ですが、ここで仙台のプレッシングを受けた事で、下げ続けた末に高橋がロングボールを蹴らされ仙台ボールに。
そして有田が中央突破から強烈なミドルシュートを放ちGK鈴木椋がセーブ、ここからスローイン→コーナーキックと一転して攻め込まれる流れに。
尚スローインの前に岡庭を投入(田中が左SHに回る)し、数的不利は解消。

そして28分、仙台がGKからの前進体制に入ると、長澤が高い位置の奥山にロングパスを届けた事で好機に。
左ハーフレーンで奥山から引き取った中島がポケットへスルーパス、走り込んだ郷家が奥からクロスという綺麗な流れを、エロンがゴール前で合わせ仕上げます。
シュートは上半身で合わせる形となるやや不格好なものながら、ゴールに突き刺して先制点を齎したエロン。
仙台のリードとともに、遅れていた飲水タイムが採られます。

この得点により今度は千葉がペースを乱された格好となり、序盤のような好機は生む事が出来ず。
高橋のアーリークロスや田中のロングスローなど、アタッキングサードを付く事無く放り込むという攻めが膨らんでしまい。
逆に仙台はミドルプレスで構える守備を貫きながら、攻撃時はボール保持に勤しむ事で相手の焦りを増幅させんとする立ち回り。

その流れが変わったのが41分でしょうか、クリアボールを拾った風間が、奥山に寄せられながらもボールキープを果たして繋いだ千葉。
そしてエドゥアルドの裏へのミドルパスに対し、真瀬がクリアミスして左ポケットの小森に渡って好機、そのままマイナスのカットインを経て中央からミドルシュートを放った小森。
GK林彰のセーブに遭うも、綻びが見られた事で、前半の残り時間一気呵成とばかりに攻め上がります。
2名の負傷交代もありアディショナルタイムは目安5分で、さらに郷家が倒れ込んだ事で長くなり。(郷家は無事に復帰)
何とか防がんとする仙台、前述の風間←奥山のように松井が執拗にアタックを掛けるも、それにより小森を腕で止めにいった事で反則・警告を受け。

そして+5分を回るも継続する試合、千葉は日高のパスカットからポゼッションに入ると、サイドチェンジを多用しての前進を経て田中が左奥へ切り込み。
クロスがブロックされて左CKに持ち込むと、キッカー品田のクロスを大外で岡庭が折り返し、右ポケット付近の位置で収めたエドゥアルドがシュート。
難しい角度ながらもゴール上部に突き刺し、そして前半終了と、文字通り最後の好機で同点に追い付く事に成功します。

悔やまれる終わり際となってしまった仙台。
ハーフタイムで交代を敢行し、有田→相良へと代え、中島が右SHへシフトと微調整。

後半の立ち上がりも千葉の攻勢に。
しかし今度は、アタッキングサードでの精度に欠いた結果ペースを作れず仕舞いとなり。

そして後半4分さらにアクシデントが発生し、自陣左サイドでパスカットした奥山が、勢い余って岡庭と激突して笛が鳴り。
岡庭の反則となり警告が出たものの、その岡庭が倒れ込み、一方奥山は頭部を抑える脳震盪の疑いが発生と両者に被害が。
幸いここでは共に無事にプレー継続となります。

度重なるアクシデントで、乱れが生まれない方が可笑しく。
それが生まれたのは千葉の方で、7分仙台は右サイドで中島が溜めを作ってからドリブルに入ると、日高に腕で止められて反則。
ここからのFK、かなり距離があったもののキッカー長澤のクロスを實藤が合わせヘディングシュート、ゴール左隅を襲うもGK鈴木椋が何とかセーブ。
しかし左CKで尚も仙台の攻撃、キッカーは引き続き長澤でファーサイドへクロス、これを菅田がエドゥアルドとの競り合いを制しヘディングシュート。
GK鈴木椋がまたもセーブしますが、跳ね返りを中島がすかさずボレーで反応してネットを揺らします。
セットプレー攻勢を決めきり、再度リードした仙台。

しかしここで奥山が再度頭を押さえ、脳震盪(かどうかは不明、その後の交代策からして普通の交代だった可能性も)によりキックオフ前に交代の運びとなってしまい。
先程真瀬を投入したので既に控えにSBが居ない状況で、工藤蒼を同ポジションで投入する事となりました。
同時に千葉も、エドゥアルド・風間→田口・横山暁へと2枚替え。

キックオフから反撃体制に入る千葉ですが、相変わらずアタッキングサードでの精度に欠き。
しかし仙台もアクシデント塗れとなった影響か、簡単にボールを捨ててしまう攻撃へと意図せずして移ってしまいます。
千葉がハイプレスを掛けた事であっさりと蹴り出す、奪っても直ぐに裏に出して繋がらないという事を繰り返し。

これにより実にならずも、攻撃機会を増やす事に成功した千葉。
仙台は何とか落ち着けんと17分、こぼれ球を拾って保持に入ったものの、GK林彰へ戻した所に強烈にプレッシャーを掛ける日高。
そしてそのフィードをブロックし、右奥で拾い直しての好機に持ち込み。
ここはクロスに合わせた田口がミート出来ずに終わるも、仙台のやる事なす事を挫いた事が結果に繋がります。

19分、左から田中がロングスローと見せかけ、短く繋いだのち敵陣でパスワークを続け。
一度は遮断した仙台ですが、クリアボールを眼前で岡庭がカットして継続させる千葉、そのまま右奥から溜めてのクロスがピンポイントでニアサイドに。
入り込んだ佐々木がこれを合わせ、ヘディングシュートがゴール右へと突き刺さり同点に追い付きました。

またも追い付かれた仙台、長澤を気分良く送り出すためにも……という思いを集結させつつ攻め込み。
22分にエロンのバイシクルでの浮き球パスを収めた中島、中央突破を掛けた所を佐々木に倒されて反則・警告。
これによるFK、直接か放り込みかという2択が過るなか、キッカー中島が選んだのはどちらでも無くグラウンダーでの縦パス。
エロンのポストプレイでペナルティアークで格好のシュートチャンスという位置も、千葉の寄せも早く受けた實藤は撃てず、左ポケットへパス→菅田クロスに切り替えましたが結局シュートは生まれず終わり。

結局一進一退の域を出ないまま、後半の飲水タイムに。(25分)
明けたのち、仙台は既にポゼッションを貫く余裕も無く、エロン狙いのロングボール主体での攻撃へと切り替わり。

それを凌いだ千葉は、ブレイク明け最初の好機の31分。
左スローインから敵陣でパスワークの末にサイドを移し、右奥を突いた岡庭のクロス。
大外まで届くボールになると、田口は足下でのポストプレイを選択しエリア外へ、そして今度は逆から日高がクロス。
今度は中央をピンポイントで付き、走り込んだ小森により放たれたヘディングシュートがゴールネットを揺らします。
とうとう逆転し、ホーム(フクダ電子アリーナ)のサポーターに歓喜と勇気を与えた千葉。

追う立場になった仙台も諦めず、再度後方からのボール保持による前進体制に。
そこから何とかサイド奥からクロスに持ち込み、ファーで折り返しというパターンを作るもののフィニッシュには繋がらず。
最後の交代として、35分に長澤・中島→松下・菅原へと2枚替え。
長澤が退いた事で工藤蒼がボランチ、松下が左SBという布陣になりました。

これにより、従来の布陣だった左SBを残しての右肩上がりとなる攻撃時の仙台。
本来ボランチの松下が残る役を務めたためその色は濃く、放送席が「3バックへシフトした」と勘違いしてしまったほどに中へ絞る松下。

そして真瀬が極度に高い位置を取るようになり、千葉がその裏を突く攻めを徹底する事で、逆に劣勢に陥る仙台。
37分、ラフなロングパスを収めた小森のスルーパスで左奥を取ると、細かな繋ぎを経て最後は日高がデイフェンスを剥がしながらの強烈なカットインでポケット奥へ。
そしてクロスでは無くシュートを選択しますが、角度が足りなく左ポストを直撃して決められず。

苦難が続く仙台、39分に中盤でボールカットの連続の末に、田口が拾って攻撃権を得た千葉が押し上がり。
左奥へ切り込んだ田中の低いクロスでニアを突き、走り込んだ岡庭はディフェンスに遭うも、こぼれ球に反応してシュート。
菅田がブロックして何とか凌ぐも左CKで継続し、キッカー品田がゴールへ向かうクロスを入れ、GK林彰がパンチングで弾くも田口がエリア内へ落として継続させる千葉。
そして岡庭が右ポケット奥へ切り込んで入れたマイナスのクロスを(ボールを要求していた横山の前に入り込んだ)佐々木が合わせ、ミート出来ずも横パスとなったのが逆に幸いし、ファーで小森がねじ込み。
試合を決定付ける4点目とともに、小森はこれが今季初のマルチゴールとなります。

その後も千葉は、品田の直接FKでゴールを脅かす(GK林彰セーブ)など果敢にゴールを狙い。
この辺りは2点差故に、従来の一本調子ぶりが我慢しきれない格好に映ったものの大勢に影響は無く。

諦めは許されない仙台、ATに入るかという所での好機、中央から松井縦パス→エロンフリックでエリア内を突いて菅原の下へ。
反転しながらダイレクトシュートを放った菅原でしたが、左ゴールポストを直撃してしまいゴールならず。
絵的にも華麗なフィニッシュで、決められていたらその後の流れは激変していた可能性が高かったですが……。

千葉が最後の交代(田中・小森→ドゥドゥ・呉屋)を敢行。
逃げきり要員にドゥドゥを使うという贅沢なベンチワークですが、ドゥドゥはその期待に応え敵陣でボールキープからの散らしを駆使して時計を進め。
そして最後は左奥へと持ち込んでキープという、ほぼ完璧な立ち回りを繰り広げました。

結局4-2で試合終了となり。
ようやく後半戦の初勝利を挙げた千葉、前年と同じく大外からプレーオフ圏を目指す戦いに固定化されたものの、それをモチベーションとした末に再現できるでしょうか。

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