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5月11日: 「つばめ」が見つめる春の東京(地球が見える2019年)

2019年05月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2019年4月2日から5月10日にかけて、超低高度衛星技術試験機「つばめ(SLATS)」は、イオンエンジンを用いて高度271.5kmを維持しながら光学センサSHIROPを用いて連日16時半ごろに、東京都心部の観測をしています。従来の光学観測衛星の多くは午前10時半頃に撮像しますが、「つばめ」は16時半ごろに撮像しているため、ビルや木の影が長く延びており、影からその形状を推定することができます。人の影が延びていることから、人の存在を確認することが可能となり、公園内の集客状況を推定することができます。また、北東にある駐車場の画像からは、車やバスの駐車台数を確認できます。

高度300キロメートルより低い軌道は、地上に近くなるため、光学画像の高分解能化、観測センサ送信電力の低減、衛星の製造・打ち上げコストの低減などが期待されます。一方、多くの衛星が周回する高高度の軌道に比べ千倍もの大気の抵抗を受けるため大量の燃料が必要です。「つばめ」は効率の良いイオンエンジンを使った超低高度の実証実験機です。

<出典>: 「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」

<ひとこと>: 記事の詳細と大判のイメージは上のリンクから。

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