僅か6年前、惑星水星の全ての地表がようやく図化された。この太陽系で最も内側の惑星の驚くべき地殻の詳細な観測は、ロボット・メッセンジャ宇宙船が2008年に最初に水星を通過した時から始まり、2015年の制御された衝突まで続けられた。1970年代のマリナー10号の接近通過でこの惑星の僅か約半分が観測されたが、地上の望遠鏡が鮮明に見るには遠すぎるので、以前には水星の表面の多くは知られていなかった。このビデオは、異なる表面の形を際立たせるために拡張された色で描いた水星の、何千ものイメージの編集である。回転している世界に見えるのは、この惑星を広く横断して伸びる北のインパクトから発している光の線であり、一方、ビデオを通した約半分で、溶岩で満たされた北の古代のインパクト地形、明るい色のカロリス盆地が視界の中に回ってくる。メッセンジャ・データの最近の分析は、水星が固体の内核を持っていることを示している。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
<動画>: イメージをクリックして Youtube から。
<ひとこと>: 水星の地形には世界中の著名な文化人(例:漱石、ラフマニノフ)などの名がつけられている。