モンゴルの山々の長い影
モンゴル中央部上空を周回中に、国際宇宙ステーション(ISS)は、雪に覆われたゴビ・アルタイ山脈とその周辺の平野の画像を撮った。
午後遅くの日差しが、眼下の平原に山頂の長い影を落としている。山塊には無数の急峻な峡谷が切り込んでおり、その険しい外観は、イメージ上部に沿って広がる平坦な平原とは対照的である。この平原は半ば砂漠化した草原、または、この地域の家畜遊牧民に牧草地を提供する草原である。
イメージの左上には小さな干上がった湖の一部がある。雨の多い年には、この湖の水がオログ湖(Orog Lake:このイメージにはない)に供給される。この湖と他の近くの湖は、水鳥の保護生息地としてラムサール条約保護地域である。
馬、牛、ラクダ、ヤギ、羊に加えて、モンゴルにはヤクや牛が生息している。2000年以降、四回の、主に異常に深い雪や氷が草へのアクセスを妨げ、家畜の大幅な損失を引き起こしている。1990年以降、群れのサイズが急速に拡がり、厳しい冬に脆弱な動物の数が増えた。
山塊を囲む草原は、科学者達によって寒冷地に分類され、半砂漠の海抜約 1,250 メートルの標高に達している。山塊の山頂では年間気温はさらに低く、最高峰のイク・ボグド(Ikh Bogd:別名テルグン・ボグド:Tergun Bogd)は、 4,000 メートル近くに達している。山頂の気候は年間の平均気温が氷点下であり、極地のツンドラに分類される。
<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。
<出典>: Earth Observatry
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