ジュノ、エウロパの氷の殻を高精細に映し出す
<前書き>: 木星探査衛星ジュノからの記事の連載は一旦これで終わります。
太陽を動力源とするこの探査機からのイメージは、氷に包まれた木星の衛星のいくつかの興味深い特徴を示している。
NASAのジュノ探査機に搭載された JunoCam 可視光カメラからのイメージは、木星の衛星エウロパの北極と南極の氷の地殻が、以前に存在した場所ではないという理論を裏付けている。この探査機の恒星基準装置(SRU)によるこの氷の月の別の高解像度画像は、プルーム(噴煙)活動の可能性の兆候と、最近表面に泡立った塩水の可能性のある氷の殻の破壊領域を明らかにしている。
JunoCam の結果は、最近、惑星科学ジャーナル(Planetary Science Journal)に、SRU の結果は JGR Planets 誌に掲載された。
2022年9月29日、ジュノはエウロパに最接近し、月の凍った表面から355キロメートル内まで接近した。 JunoCam が撮影した4枚の写真と SRU が撮影した1枚の写真は、2000年のガリレオのフライバイ以来の、初めてのエウロパの高解像度画像である。
真の極地放浪
エウロパの上空を飛行したジュノの軌跡がこの月の赤道付近の撮影を可能にした。データを分析したところ、 JunoCam チームは、予想される氷の塊、壁、崖、尾根、谷に加えて、カメラが、幅20〜50キロメートルの、不規則に分布する急峻な壁の窪みも捉えていたことを発見した。これらは、エウロパの他の場所のイメージに以前に発見された、大きな卵形の穴に似ている。
--- 以下略。
<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。ガリレオ衛星(1989年打上)による木星に関する探査の概要は 「ガリレオ記念記録」 から。
<出典>: Jet Propulsion Laboratory
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