宇宙から見た真夏のレッド・スプライト
2024年6月3日、NASAのマシュー・ドミニク宇宙飛行士は、国際宇宙ステーション(ISS)から地球の上層大気のレッド・スプライトを撮影した。真っ赤な閃光は、強力な稲妻に関連するあまり理解されていない現象であり、中間圏の雲の上高くに現れる。レッド・スプライトを含むトランジェント・ルミナス・イベント(TLE)は、地球の嵐の中や下で発生する雷の活動の結果として、嵐の上に現れるカラフルなエネルギーの爆発である。--- 左上のイメージは、右のイメージの一部を切り出したものである。
国際宇宙ステーションクルーは、通常、地球のタイムラプス中に焦点距離の短い、広域を撮影する。また、ステーションの外に設置された機器は、カメラ、光度計、X線、ガンマ線検出器などを使用して、地球上の研究者のためにさまざまなデータを取得している。
<参考>: レッド・スプライト(またはスプライト) が注目され始めたのは、つい最近のことである。雷雲から稲妻が地面に下るように、赤い放射が宇宙に向かって放たれる。雷雲などの上で発生するので地上からはほとんど見ることができないので、かっては、高高度を飛ぶ航空機のパイロットなどが、遠くの雷雲の上に見ることがあったらしいが、滅多に見られないので計画的に調査されることはなかった。近年、国際宇宙ステーションなどが高空を飛行するようになって、時々宇宙から見られるようになり、日本からも、日本の飛行士がステーションに搭乗した際に、計画的に調査されたこともあった。上のイメージは国際宇宙ステーションから撮られた「スプライト」としてはあまり優れたものとは言えないが、久しぶりに発表されたイメージに現れた。なお、スプライトは「妖精」を意味する。
参考までに左下に加えたイメージは、 藤井大地さんが、2011年11月12日未明に撮影に成功した、地上から見た「スプライト」 。瞬間のことでもあり、実際には、このような光景をとらえることは難しい。上の写真では実態が分かり難いので追加した。
<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。
<出典>: Andrea Lloyd (著者名です)
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