Pentax Optio WP
この車は15年も前に生産された車である。
冬になるとこの車のデザインに不満が出てくる。
それは、フロントピラーとボンネットのデザインである。
写真でも分かるように、雪が降ると雪は右フロントピラーとフロントガラスの下に溜まるようにできている。
フロントガラスとフロントピーラーがつらいちでないために雪はどんどん溜まって右からフロントガラスを被っていく。
また、ワイパーアームをボンネットの下に格納するようにデザインしているため、雪はワイパーが収まる空間へ溜まり、これもだんだんとフロンガラスを下から被ってくる。
そのうちにワイパーは溜まった雪の上に乗り上げることになり、視界の確保は難しくなる。
車を左に寄せて停め、雪が降りしきる中でフロントガラスの雪を取り除く作業を強いられることになる。
現在発売されている車の多くが、こういうデザインを採用している。
メーカーでは雪の降る日に乗ったことがないのであろうか。
多くの車メーカーは車の安全性を宣伝誇示しているが、車の安全は衝突した時だけではなく、衝突しないための視界の確保に注力すべきである。
今回トヨタから発売されたパッソセッテはここが改善されていて、フロントガラスとピラーはほぼつらいちとなっており、ワイパーアームはボンネット内に納めるようにはなっていない。
寒冷地仕様ではこの雪が溜まるフロントピラーとフロントガラスの下部に熱線ヒーターが装備されていた。
このことはカタログに一言も書かれていないが、大いに宣伝しても良いことだと私は思う。