ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「月と蟹」  道尾 秀介

2013-10-30 23:19:20 | 
 
 月と蟹   道尾 秀介

  
 
 第144回直木賞受賞作品
 子供のいち押し作品、ポコアさんも★多いね!

 
 小学校3年生の、慎一と春也、放課後二人で海でヤドカリや魚を取っては、
 秘密の場所で儀式をしている。そこに鳴海が加わって三人の関係が微妙に変化していく。
 儀式は残酷だが、思い出せば、私もせみや蝶、蛍をつかまえていたな。
 今では、よその子供が捕まえていると「逃がしてあげて!」と願う。


 子供の無垢な心、反面の残酷さ、心の葛藤、未来に対する不安。
 大人になれば理解できる、大人の事情や親の気持ちなどは、子供には理解できない。
 そのために起こる様々な出来事。

 
 誰もが通ってきた子供時代を、子供目線でうまく書いている。
 子供の時には、その考えが、精一杯だった。
 親になって、初めて分かる親の気持ち。
 久しぶりに子供心にかえった。

 
 
 
   
コメント (2)
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