「ｋｉｓｓ」 小池 真理子 「鬼平犯科帳」 さいとう たかを

　　「Kiss・接吻」　　小池　真理子


　　　

９編の恋愛小説。さまざまな　くちづけが織りなす物語。　
現在と過去の男女の恋と愛と思い出、そして、それぞれの男女が繰り広げる恋愛でのくちづけに至るプロセスが描かれています。

小池さんは男女の恋を描かせたら最高の、恋愛小説の第一人者。
同年代なのに、どうしてこんなに、女の気持ちが描けるのかしら？彼女の経験か作家としての想像なのか。

作家さんは素晴らしい　!!
　
長い期間の取材や資料を集めた長編や、短いけれどその中にギュッと詰った短編、どの作者の本も、読むたびに感動し尊敬します。
「大地の子」「竜馬が行く」も夢中で読みました。ショートショートの星新一さんは面白くて全て読んでいます。

最初に小池作品を読んだのは、ずいぶん前になりますが、奇妙な読後の後味の悪さが残るのがまた魅力で次の作品を読んでしまう。
子供はかわいいだけじゃない。何を考えているか分からない不思議な生き物、、、みたいなのもあった。
恋愛小説自体そんなに好きというわけじゃなかったし、彼女の作品もそればかりではなかったけど、
この頃は男女の小説が多くなっています。彼女の作品が好きで、もう数十冊読んでいます。


　　「鬼平犯科帳」ベストセレクション　平蔵危機一髪　　さいとう　たかを
　　　　　原作/池波正太郎

ゴルゴ１３が好きでずっと読んでいます。
たまたま、居酒屋のママさんに借りた本ですが、「兇剣」「続兇剣」で舞台が三輪山のふもとの大泉村の大庄屋渡辺家。
その紹介で大阪に奉公に行ったおよねが奉公先の主の悪事を見たために追われ、それを平蔵が助けて村まで送る話に、
柳本、辻村、大和神社、東大寺の大仏、春日大社と懐かしい地名が出てきて、面白く読めました。
　


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