ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「疑惑」  折原 一

2014-09-27 13:56:47 | 
    「疑惑」 折原 一

    

以前、何作か読んだ折原さんの本、図書館で見つけて借りてきました。
5つの短編とボーナス・トラックとスペシャル・エッセイ。
読みやすい作品で2日で読めました。
全て、大どんでん返しが仕掛けられていて、予想外の結末になっています。

〈偶然〉
オレオレ詐欺で、息子を名乗って相棒と70代の母親をだまし、家まで500万円を取りに行ったマサオは、
そこで、とんでもない事件に巻き込まれる。実母が絡んで、どちらに転んでも、絶対絶命!

〈疑惑〉
ここ1ヶ月の間に不審な火事が起こっており、とうとう死者も出た。
後藤浩子は、引きこもりの息子が夜中に2階から抜け出すのを知り、「まさか放火魔では?」と疑い、後をつける。
はたして火事が発生して慌てて消火する。一計を案じてある計画を立て実行するが、犯人は意外な人物であった。

〈危険な乗客〉
巷では猟奇殺人が続けて起きている。
夜行電車に乗りあわせた数人の乗客。
同じ電車に乗り合わせた乗客がともに殺人者である確率は、いくらぐらいになるのか。
夜が明け、電車が終点駅に到着した時、新たな殺人が発覚、犯人は意外な人物。
事件は解決したかに思えたが、ひそかにもう一人の犯人がいた。

〈交換殺人計画〉
辰巳博之はギャンブルの借金のため、母親の再婚相手を殺して遺産を手に入れようと計画する。
アリバイを作って、見知らぬ男と交換殺人をすることに。
計画は順調に進んで、上手くいくはずが、思わぬ落とし穴が待っていた。

〈津村泰造の優雅な生活〉
悪徳リフォーム業者に900万円と息子を名乗っている振り込め詐欺に500万を要求されていたところを、
うまく乗り切ったと思ったら、実はとんでもない結末になってしまう。
全ては彼の悪行と欲の自業自得だと思うのだが。

〈黙の家〉 
これだけ少し違う不思議な感じの作品。
この作品で石田黙さんという画家さんを初めて知った。
調べてみると、折原さんが特にお気に入りの画家さんで作品を集められて、本も出されている。
モノクロで、暗いくて少し怖い作品が多い。あまり、飾りたくはないな。
 

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  ありがとうございます。


           
コメント
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