ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「風のベーコンサンド」 柴田よしき

2015-05-17 23:08:39 | 
   「風のベーコンサンド」  柴田よしき  高原カフェ日誌 (ダイアリー)

       

図書館の新刊案内でリクエスト。
表紙の色使いが可愛いく、中のイラストも優しい絵です。
表紙の裏に、〈 特製・ベーコンサンドの作り方 〉が書いてあり、さっそく作りました。美味しかったです。
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百合が原高原のカフェ「Son de vent  ソン・デ・ヴァン」で繰り広げられる6つの出来事。
かつてはペンションブームで沸いたが、バブルがはじけてさびれたこの高原に、女性誌編集部で働いていた奈穂が退職して移り住み、ペンションを改造してカフェを開いた。
彼女は、エリート銀行員の夫(滋)のモラスハラスメントで、自律神経失調症に陥り、全てを変えるために夫のもとを去り、この地にやってきた。

試行錯誤しながら、「ひよこ牧場」の南さんからは、バター・ミルク・チーズ・ソーセージ・ベーコン。
「あおぞらベーカリー」の雅美さんからは、自家製天然酵母のパン。
村役場に勤める村岡涼介さんの紹介で有機野菜を、それぞれ手に入れ、地元産の食品を使って、ランチ・カフェを始める。

細々ながら、村の人々や、ひいきにしてくれるお客様ができ、色々な料理を試作してランチを考えたり、村の発展のためイベントを考えたりして、村に溶け込んでいく。
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友達になった村人の悩みを聞いたり、色々な料理に挑戦したり、気のいい人たちに囲まれ、カフェレストランを続けていく姿に『強いな』と思いました。
柴田さんの書く女性は、おとなしいけれど芯が強くて、自分を持っていて、独立心旺盛で、向上心があるので好きです。
私は、賑やかだけど何事も流されて、決断力がなく、悔やむことが多いです。
奈穂の主人が会いに来ますが、彼は、長身で顔は俳優のように端正で、高学歴、安定した勤務先で、言ってることは一応理屈は通っていますが、毒を吐く嫌な男。
ある事件があり、奈穂をあきらめ去って行きました。生い立ちには同情しましたが、やっぱりこんな人と暮らすのは、無理でしょう。

カフェのランチメニューの作り方が、丁寧に書かれていて、美味しそうで、『こんなお店があれば、誰かと、ちょこちょこ行きたいな』と思いました。
高原豚のポークソテー・サラダ・チキンのコンフィ・お豆のカレー・ユリ根のスープ・泡雪羹・などなど。
奈穂のお店にランチに来る田中さんの、リリーフィールド・ホテルにも泊まりたいです。

柴田さんの作品は、ジャンルが幅広く、シリーズ物はすべて読みましたが、この作品も、この先、カフェやお料理、村岡さんとのことなど続編を読みたいです。

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  ありがとうございます


コメント (2)
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