ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 孤独か、それに等しいもの 」  大崎 善生

2017-02-01 01:11:03 | 
  「 孤独か、それに等しいもの 」  大崎 善生

      

大崎さんの本は、「 パイロットフィッシュ 」「 アジアンタムブルー 」を読んで3冊目です。
最近、松山ケンイチさんで「 聖の青春 」が映画になっているのが、大崎さんの原作だと知りました。
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「 八月の傾斜 」 
裕子は、中学・高校と付き合っていた大久保君を、交通事故で失う。 高校の時にキスをして、大学に入ったら次に進もうねと約束していたのに。
その後、毎年彼が亡くなった9月になると体調不良になり、下された診断は神経衰弱。
体調不良は8月から傾斜を始め、その間は、適当な男と投げやりな生活を送ると軽減されることに気づく。
やがて大学を卒業して都市銀行に勤めたが、坂を転がっていく裕子を身体を張って受け止めてくれる早津に出会い、彼と生きていく決心をする。
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わたしの一番辛いシチュエーションです。子供の頃から、愛する人を失うのがとても怖かった。
読んでいて、泣きそうになりました。  後の作品も一気に読みました。
他、「 だらだらとこの坂道を下っていこう 」「 孤独か、それに等しもの 」「 シンパシー 」「 ソウルケイジ 」の5編。
それぞれ、悲しい出来事や辛いことがあるけれど、少し明るい未来や希望が見えます。
裏表紙に、明日への小さな一歩を後押しする珠玉の作品集と書いてあります。
「 アジアンタムブルー 」もそうでしたが、最後に、主人公が明日に向かって進めるようにと大崎さんの優しさがみえます。

大崎さんの「 ディスカスの飼い方 」の本が、息子に貰ったまま未読で本棚にあるので近々読んでみます。

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