ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 ちょっと今から仕事やめてくる 」  北川 恵海

2017-08-24 00:06:38 | 
     「 ちょっと今から仕事やめてくる 」   北川 恵海

         

6月に映画に行った時、「 ちょっと今から仕事やめてくる 」の予告を観ました。 工藤阿須加さんと福士蒼汰さん主演でした。
7月の生協の物々交換で、たまたま、この本を見つけ貰ってきました。

第21回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞受賞作。
帯に、「 働く人ならみんな共感! スカッとできて、最後は泣けます。」と、書かれています。
~~~~~~~~ネタバレ
9月26日( 月 )から始まりまり、12月24日( 火 )までの出来事。
青山隆は、就職して半年。 朝6時起床、22時53分帰宅、25時就寝。 これが毎日続きます。
いわゆる、世間で言うブラック企業。 上司に怒鳴られ、毎日サービス残業。
心身ともに衰弱して、無意識に電車に飛び込もうとしたところ、「 ヤマモト 」と名乗る男に助けられます。
彼は小学校の同級生だと名乗りますが覚えがありません。 友人に確かめると、小4で引っ越していった子が確かヤマモト君だと教えてくれました。

それから、付き合いが始まり、いろいろ会社の話を聞いてくれ、助けられます。
その後の調べで、本物のヤマモト君は海外滞在中で、ネットによると、いま、一緒にいる山本純君は3年前に激務で屋上から飛び降りて亡くなっていることがわかります。
幽霊? ヤマモトと名乗る男は双子の優くんだとわかりました。 助けられなかった純君と青山を重ねて、助けようとしてくれました。
彼は、「 人生は誰のためにあると思う? お前を大切に思ってくれている人のためだ 」と言い、両親に会いに行った隆は、会社を辞める決心をします。
~~~~~~~~
最後は泣けるのかと読みましたが、あっけない終わり方で消化不良でした。
青山が会社を辞めるときは、部長に言いたいことを言って、少しスッキリしましたが、まだ、言い足りないと思いました。
信頼していた五十嵐先輩にハメられ、犯していない発注ミスを理由にまとまりかかかっていた仕事を取られたのに、もっと怒るべきだと。

こんなブラック企業は氷山の一角だと思います。 新聞を読んでも、雑誌を読んでも、亡くなった方や、心を病んでやめて行った方の話が載っています。
今の人たちは、多かれ少なかれ、厳しい職場で毎日仕事をしているのでしょうね。 一度辞めると次が難しい時代ですから。 

私の時代は、恵まれていました。 優しい上司と先輩、仲のいい同僚、可愛い後輩に囲まれ、楽しい職場でした。
その後、結婚してからのバイト先もパート先も、良き上司、同僚、お客さんと知り合え、ラッキーでした。

映画は、少し内容が原作と違うようです。 五十嵐先輩は女性になっています。
本では、純と優の両親は健在でしたが、映画では早くに亡くなり二人は施設で育ったとなっています。
ラストが、全く違うようです。 
どちらがいいかは、まだ映画を観ていないので分かりませんが、内容は重いですが、本はサクサクと軽く読めました。


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