「 アルテーミスの采配 」 真梨 幸子

　　「　アルテーミスの采配　」　　真梨　幸子

　　　　　　　　　表紙が怖い！

新聞の新刊本の広告で知り、面白そうなので図書館にリクエストしていました。　初めての作家さんです。
「　ライターのインタビュ―を受けたＡＶ女優が次々殺され、容疑者とされたライターは行方不明。　何者かによって人生に張り巡らされた罠の恐ろしさを描いた長編ミステリー　」

まず〔　アルテーミス　〕とは？　を調べました。
ギリシャの神話に登場する狩猟、貞潔の女神、のちに月の女神ともなった。　フムフム！

プロローグを読んでまず驚きです。　今までＡＶ女優という職業は聞いたことがありますが、詳しくは知りませんでした。
第１部と２部に分かれていて、１部は３９歳のフリーライター名賀尻龍彦が出版社の依頼で５人のＡＶ女優にインタビューをする所から。
取材記録を整理していると、そのＡＶ女優が次々殺されて、容疑者にされた彼は何者かに騙され、監禁されて行方不明にになります。
２部は、出版社の派遣社員として働く倉本渚が、会社に送られて来た名賀尻からの原稿を受け取り、興味を持ち事件を調べ始める所から。

殺された女優たちがなぜＡＶの世界に足を踏み入れたのかその理由と、殺されるまでの出来事。　だれひとり幸せでなく、彼女たちが哀れです。　
芸能界の裏側で張り巡らされている恐ろしい罠。　　　
狙った獲物は、ＡＶ譲にならざるを得ないように長期的に仕組まれていて、自分で選択したように見えても実は誰かの采配のもとに動かされています。

全て、復讐から始まった事件で、人はどこかで何かで人に恨みをかっていて復讐されるかも。
途中に少しずつ伏線が張ってあるので繋がってきて、犯人はこの人かもと分かってきますが、怖い結末が待っています。

うかつに足を踏み入れないように　地獄が待っています。
鮫川社長が、ＡＶの面接に現れた西園寺ミヤビに、「　ブスはＡＶ女優としても需要がない　」と断ります。
私も、もし若くても安心でした　　　違う世界の出来事で、堅実に暮らせて良かった　


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