MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

音楽と文学

2010-03-20 00:06:21 | トピックス

1月27日に91歳で他界したJ.D. Salinger。
ハリウッド女優で歌手のZooey Deschanelの名前が
Salingerの『Franny and Zooey』から由来しているというのを
ついこの間知りました。
それにしてもなんで妹のFrannyではなくて
兄のZooeyなのだろう。

部屋の隅に束ねてあった本の山の中から
Salingerの小説を引っ張り出して
30年ぶりくらいでいろいろと読んでいるところです。

というわけで
今日は音楽がきっかけとなって読むようになった
小説などの話です。


《Wuthering Heights》
Kate Bush - Wuthering Heights

思い起こせば外国文学に目覚めたのはこの曲です。
ブロンテ三姉妹の2番目(実際は四女)
エミリー・ブロンテ(Emily Brontë)の『嵐が丘』(Wuthering Heights)。
かなり激しい愛憎劇です。
もちろん、姉のシャーロット・ブロンテ(Charlotte Brontë)作
『ジェイン・エア』(Jane Eyre)も読みました。


《Oscar Wilde》
The Smiths - Oscillate Wildly

The Smiths(Morrissey)で文学とくれば
Oscar Wilde(オスカー・ワイルド)です。
特にどの曲からというわけではないですが
かなり影響受けました(MorrisseyにもWildeにも)。
文庫で出ているもの以外に全集を買ったりもしました。
一番好きなのが『The Canterville Ghost』(カンタヴィルの幽霊)。
笑いあり感動ありの痛快短編です。


《Marguerite Duras》
Richard Jobson - India Song

マルグリット・デュラス(Marguerite Duras)へと導いてくれたのは
ベルギーのレーベルCrépusculeのアーティストたち。
Richard Jobsonによる詩の朗読など
芸術的な香り高いオマージュ・アルバムも出しています。
デュラスの小説は少し難解なところがありますが
エッセイを読んでからこの人が理解できたような気がします。
そういえばRichard Jobsonは一時期
Morrisseyの生家だかに住んでいたと思います。


《John Irving》
Suzanne Vega - Undertow

ジョン・アーヴィング(John Irving)はこの曲から。
『ガープの世界』 (The World According to Garp)の中で
幼いウォルトが"undertow"(引き波)を"under toad"と
聞き間違えてしまうというシーンがあります。
Suzanne Vegaが何かのインタヴューで
この曲は近親者から"ガープのあの曲"と呼ばれていると
語っているのを読みました。


《Jack Karouac》
Al Stewart - Modern Times
10,000 Maniacs - Hey Jack Karouac

Jack Karouac(ジャック・ケルアック)は
Al Stewartのこの曲から。
小説『路上』(On the Road)を読んだ少し後に出てきたのが
10,000 Maniacsの曲です。
 

《Allen Ginsberg》
Al Stewart - Post World War Two Blues
Natalie Merchant - King Of May

Karouacと同じビートニクの詩人
Allen Ginsberg(アレン・ギンズバーグ)も
同じくAl Stewartの曲からですが
10,000 Maniacsからソロに転向したNatalie Merchantは 
「Hey Jack Karouac」以来、Ginsbergと親交があり 
2nd収録の「King Of May」という曲は
長寿を全うしたAllen Ginsbergの葬式を歌ったものです。


コメント
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