MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

<この1枚>The Armoury Show「Waiting For The Floods」

2007-11-20 23:36:39 | この1枚

The SkidsのヴォーカリストだったRichard Jobsonを中心とした80年代英国バンドの唯一のアルバムで、85年の作品です。

The Skidsは80年代前後に英国でヒットを飛ばした人気バンドですが、フロントマンのRichard Jobsonと後期メンバーのRussell Webbが元Magazineなどのメンバーと組んだ4人組がThe Armoury Showです。このバンドを結成する前のThe Skids後期には、Richard Jobsonは俳優、詩人、詩の朗読、ファッション・モデルとマルチな活動をしていました。ベーシストのRussell Webbは、Virginia Astleyの初期の曲「Soaring」(私個人的には大傑作だと思っている曲)の作者でもあります。

The Armoury ShowはThe Skidsに比べてより雄大なサウンドに進化し、Richard Jobsonの存在感あるヴォーカルもさらに磨きがかかっています。結局はこの1枚で終わってしまったのが惜しい気がしますが、U2並みのカッコよさがありました。

YouTubeには収録曲11曲中、なんと8曲もありました。

Castles In Spain ↓
http://www.youtube.com/watch?v=zoMq4TSGZoA
Kyrie ↓
http://www.youtube.com/watch?v=jg2-aXAZ68A
We Can Be Brave Again ↓
http://www.youtube.com/watch?v=HV77kAhd10k
Higher Than The World ↓
http://www.youtube.com/watch?v=417mSSOq5gY
The Glory Of Love ↓
http://www.youtube.com/watch?v=2VULuLAISaU
Waiting For The Floods ↓
http://www.youtube.com/watch?v=6Y9gjkXjiEg
A Sense Of Freedom ↓
http://www.youtube.com/watch?v=zpo7JCgC0Ns
Sleep City Sleep ↓
http://www.youtube.com/watch?v=QVEecxaXdcY

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<レヴュー>Jonna Lee「10 Pieces, 10 Bruises」

2007-11-19 23:36:14 | レヴュー

今年、破竹の勢いを見せるスウェーデンのレーベル、Razziaの新人女性シンガー・ソングライターのファースト・アルバムです。今月末までMaia Hirasawaのスウェーデン国内ツアーのオープニング・アクトを務めています。既に9年のキャリアがある25歳で、かなりクールな感じのするヨーロッパ的美女です。

ピアノを基調としたサウンドは憂いを帯びてミステリアス、ヴォーカルはしっとりとしていますが、胸にヒリヒリと来る曲が目立ちます。なかでもシングル・カットされた「Dried Out Eyes」はよく練られた曲で出色の出来です。他ではスウェーデンのアーティストMiss Liの曲のように弾むように明るい「I Wrote This Song」、まるでFeistのような雰囲気を持つ「Prints」あたりが聴きどころではないかと思います。MySpaceには見事にその3曲がありました。

同じRazziaのアーティストHello SaferideやMaia Hirasawaとは少し路線が違いますが、楽曲の良さでは決して引けをとりません。ただその2人に比べると地味なのは否めませんが。かなり聴き込みが必要なアルバムのようです。
 
「Dried Out Eyes」のPV ↓
http://www.youtube.com/watch?v=xT4DLFTaItI
MySpace ↓
http://www.myspace.com/jonnaleemusic 

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ネットで見つけた新アーティスト

2007-11-18 22:38:57 | 新アーティスト・新曲

《Kate Tucker & The Sons of Sweden》=写真
ギターとヴォーカルのKate Tuckerを中心とした米国・ワシントン州バラードの4人組で、メンバーのうち2人がスウェーデン人のようです。10月30日にアルバムを発売しています。英国の影響が強いインディー・ポップですが、一番の魅力はKate Tuckerの艶やかなヴォーカルで、哀愁を帯びたメロディもなかなか良いです。 彼女がバンド結成の前に作ったヴィデオもありました(こちら)。
MySpace ↓
http://www.myspace.com/katetuckermusic 
採点:★★★★★★★★☆☆ 


《Almedal》
Boatclub(MySpace)のミニ・アルバムも出したスウェーデンのレーベル、Luxuryからシングル「A」を発売したばかりのイエテボリのグループ。ヴィヴィッドなギターなどポップでメロディアスな印象に残るサウンドに、個性的なスウェーデン語のヴォーカルが被さります。いかにも北欧といった透明感とラフさが程よく同居した不思議な世界です。
MySpace ↓
http://www.myspace.com/almedal 
採点:★★★★★★☆☆☆☆ 


《The Mary Timony Band》
こちらはワシントンD.C.のバンドでKill Rock Starsから今年5月にアルバム「The Shapes We Make」を出しています。Mary Timonyはノイズ・ポップ・トリオHeliumなどで活躍、00年からはソロ活動をしていましたが今回バンドとして再始動のようです。レーベル・カラーの通りパンキッシュな面もありますが、なかなかポップなサウンドです。
MySpace ↓
http://www.myspace.com/marytimony 
採点:★★★★★★☆☆☆☆ 

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<トピックス>Basia Bulatのライヴ映像

2007-11-17 22:55:19 | トピックス

Basia Bulatの先月行われたライヴ映像がYouTubeにありました。

Basia Bulatはカナダ・オンタリオ州ロンドン出身の新人シンガー・ソングライターで、Feistを少し土臭くストレートにしたような雰囲気を持っています。今年4月に英国のRough Tradeからデビュー・アルバム「Oh, My Darling」を出しています。こちらでも書いていますが、間違いなくかなりの逸材です。もっともっと騒がれて欲しい人です。日本盤はユニバーサル・インターナショナルから発売になりましたが(なんと世界に先駆けて日本先行発売)、宣伝費少なすぎではと思ってしまいます。

映像は10月12日のSchubas(米国・シカゴ)でのライヴの模様です。約10分・4曲聴けますが、最初の曲が個人的にアルバムの中で一番気に入っている「December」です。こういう映像を見てしまうと生で見たくなってしまいます。この人、只者ではないです。

Schubasでのライヴ映像 ↓
http://www.youtube.com/watch?v=_9X0aD8Futw
Basia BulatのMySpace ↓
http://www.myspace.com/basiamyspace 

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<この1枚>Anna Domino「East And West」

2007-11-15 23:39:38 | この1枚

Anna Dominoの初期の作品、84年発表の5曲入りデビュー・ミニ・アルバムです。

85年にAnna Dominoがクレプスキュールのイヴェントのために来日し、TBSの音楽番組・ポッパーズMTVに出演して初めて「Land Of My Dreams」を聴いた(見た)時は本当に衝撃的でした。それまで聴いたことがなかったアンニュイな雰囲気の音楽と、なんだか妖しいパントマイムを取り入れたパフォーマンスにほぼ即死状態でした。

あくる日から1週間くらいレコード店を何店も回って探しましたが、ようやく新星堂で見つけた時の喜びは今でも忘れません。以来、この人の作品が発売になるのを常に楽しみにしていたような気がします。

結局はソロ活動は90年までの6年間で、その後8年のブランクの後Snakefarmの名前で復活した時は再び狂喜乱舞でした。しかし、第2作が出ることもなく既に9年の月日が流れています。

「East And West」は04年にLTMから初CD化され、日本でのライヴ音源なども含め13曲が収録されましたが、私には最初の5曲だけで十分です。

Land Of My DreamsのPV ↓
http://www.youtube.com/watch?v=10h6FItf4bY
Amazon(全曲試聴できます) ↓
http://www.amazon.co.jp/East-West-Anna-Domino/dp/B0002H2TG4/

 

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<トピックス>スウェーデン・ミニ情報

2007-11-14 23:45:22 | トピックス

昨日に続いてのスウェーデン・ミニ情報です。

《Ane Brunのニュー・アルバム情報》
Ane Brunのオフィシャル・ページ(こちら)によると、彼女の3枚目のアルバムがほぼ完成したようです。プロデューサーには、Björk, Wll Oldham、Maps、CocoRosieの作品を過去に手掛け、自身の作品も出しているアイスランド人のValgeir Sigurdsson(MySpace)を起用しています。
Ane BrunのMySpace ↓
http://www.myspace.com/anebrun 


《YouTubeにGranadaの曲を使ったCM》
少し前から気になっているヘルシンキ生まれのシンガー・ソングライターAnna Järvinen。彼女が数年前までメンバーとして活動していたバンドGranadaの曲を使ったCMがYouTubeにありました(こちら)。「Amazing It Seems」という曲のようですが、CM映像も曲もとても良いです。ちなみに最後に出てくる「www.friends.a.se」のリンクは切れていました。
Anna JärvinenのMySpace ↓
http://www.myspace.com/annajarvinen
「Götgatan」のPV ↓
http://www.youtube.com/watch?v=peiwhdAh8uw


《Friendly Noiseのトップページに》
最後はやや手前味噌になってしまいますが、スウェーデンのインディーズ・レーベルFriendly Noiseのトップページ(こちら)に当ブログのリンクがありました【写真】。上から5番目の項目の「LINKS LINKS LINKS LINKS LINKS LINKS」という欄です。The Dreamersのアルバムのnice reviewということですが、日本語がわかるわけないのに変だと思ったのですが、採点が10点満点中の9点だからのようです(こちら)。ただ、今のところ「ネットで見つけた新曲・新アーティスト」で9点以上を付けたのはこの人たちだけというのも事実です。
The DreamersのMySpace ↓
http://www.myspace.com/thedreamersspace

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<トピックス>スウェーデン・ミニ情報

2007-11-13 23:45:55 | トピックス

《Firefox AKニュー・アルバム》
Hello SaferideやMaia Hirasawa作品でおなじみのレーベルRazziaのアーティスト、Firefox AK【写真】のセカンド・アルバム「If I Were A Melody」が来年2月20日に発売されるようです。Firefox AKは、ハンガリー・ブタペスト生まれでスウェーデン国籍を持つ女性Andrea Kellermanのソロ・ユニットです。
Firefox AKのMySpace ↓
とくに変わり映えしないですが。
http://www.myspace.com/firefoxak 


《LabradorからJohan Hedberg作品 》
Suburban Kids with Biblical NamesのJohan Hedbergが今夏にCosy Den(Cosy Recordings)からリリースしたセルフ・タイトルのソロEPを、Labradorが「Hurra för fredag fest och öl」というボーナス・トラックを付けてリイシューするようです。実現すれば[ingenting]に続いてレーベル史上2組目のスウェーデン語で歌うアーティストということになります。
Johan HedbergのMySpace ↓
ボーナス・トラックが聴けます。
http://www.myspace.com/hedbergj 

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<トピックス>マイブームは再び「Rough Bunnies」

2007-11-12 01:32:40 | トピックス

先週は「Sweden Sounds in Japan '07」という大きなイヴェントがありましたが、実はそれと並行してスウェーデン・マルメで活動するRough Bunniesというローファイ・デュオが、現在のマイブームになっています。過去に数回書いています(こちら)。

Rough BunniesのメンバーはAnna(ギター=写真左)とFrida(ドラム=写真右)で、2人のお母さんが姉妹という従姉妹デュオです。前身は男性3人と98年に結成したInside Riotで、このバンドのことはBobby Gillespieを通じてAlan McGeeの耳に伝わり、Poptonesから作品発売の約束があったようですが、Alanがすぐに忘れてしまったために実現しなかったようです。そして02年にこのInside Riotから別れて誕生したのがRough Bunniesです。

Rough Bunniesは現在までに6枚のアルバムを発表していて、そのほとんどがCD-Rリリースです。現在、日本で取り扱いがあるのは06年にイタリアのMy Honey Recordsから出たLe Man Avec Les Lunettesとのスプリット・ダブル3インチ・ミニCD「Love Is Not For Me」と、その後に米国のYpsilantiからLPでリリースされた5枚目のアルバム「Weibe Westen, Dreck Am Stecken」だけのようです。

ショップの解説を見てみると、Apple Crumble Record(こちら)、Arch Records(こちら)、warszawa(こちら)といった具合です。だいたいこんな感じで、インディ・ポップ入門者には少し厳しいかもしれませんが、中級者以上の方にはことによると掘り出し物となるかもしれません。Talulah Gosh、Tiger Trap、The Softies、All Girl Summer Fun Bandあたりが好きな人にはもしかしたらツボです。騙されたと思ってぜひ一度聴いてみてください。

また近いうちに続きを書きますので、興味を持たれた方はお楽しみに。

MySpace ↓
http://www.myspace.com/roughbunnies
「Dance With Your Shadow」のライヴ映像 ↓
http://www.youtube.com/watch?v=R_q3Xj1YlQo
「Poppy Eye」のPV ↓
http://www.youtube.com/watch?v=K1HZuk__LDs
「Balz Came and Went」のPV ↓
http://www.youtube.com/watch?v=H0XvakEtEgU

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<トピックス>Sahara Hotnights & Maia Hirasawa

2007-11-11 02:12:17 | トピックス

もう昨日になりましたが、「サハラ・ホットナイツ、マヤ・ヒラサワのインストアライヴ&サイン会 at HMV渋谷」行ってきました。もっとたくさん人が集まるかと思いましたが、割と少なめでした。ざっと50人くらいでしょうか。

まずはMaia Hirasawa。今回はサポートなしの1人のステージ。6日の「Sweden Sounds in Japan '07」よりさらにシンプルになりました。前回はステージまでかなり距離がありましたが、今回はすぐ間近に見られました。Maiaさんきれいでした。この人は明るい感じで華があります。ギターの弾き語り4曲とピアノの弾き語り2曲、とくに目新しいことはなかったのですが、オープニングはこの間はやらなかった「Still June」でした。曲によってはバック・ヴォーカルのパートも1人で歌っていました。2回のライヴで「Roselin」はいい曲だなと思いました。アルバムで聴いた時はピンと来なかったのですが。おそらく今年はこれで見納めです。きょうスウェーデンに帰るとのことです。

続いて登場したSahara Hotnightsの4人【写真】。今回はベースのほかはアコギ2本、ドラムはタンバリンに持ち替えてのアコースティック・セットです。オマケのつもりでしたが、これが良かったです。ヴォーカルの姐御は表情ひとつ変えずに黙々と歌いギターを弾いていました。これがカッコよかった。曲が終わって拍手に答えるのはベースのお姉さん。演奏曲はアコースティックに合った選曲のためか知らない曲ばかりでしたが、十分に新しい一面を見せてくれました。この人たちがUnpluggedアルバムを出したら必ず買います。出さないだろうとは思いますが。そして最後の方になってヴォーカルの姐御の笑みも2度ほど見られました。

コメント (6)
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ネットで見つけた新アーティスト

2007-11-10 02:25:18 | 新アーティスト・新曲

今回は少し前にダウンロード・フリーの曲を試聴用に落としていたアーティスト2組です。ほとんど聴いていなかったのですが、きょう携帯プレーヤーのシャッフル・モードで曲が飛び出してきて良かったものです。

《Earlimart》=写真
米国・ロサンゼルスの男女デュオ。「Answers And Questions」という曲がプレーヤーに入っていたのですが、曲の展開がなかなか良く男性ヴォーカルもクセがありません。ギター・サウンドもドラミングも後半に入るピアノもすべて計算されつくしている感じで、メロドラマティックな盛り上がり方も良いです。MySpaceに4曲ありました。「Nevermind The Phonecalls」は前半のギターがスリリングで「Answers・・・」同様にかなり大きい作りの曲です。そうかと思うとシンプルな女性ヴォーカルの「Happy Alone」という曲もあったりして結構気に入りました。4曲とも8月21日に発売された「Mentor Tormentor」というアルバムの収録曲のようです。
EarlimartのMySpace ↓
http://www.myspace.com/earlimart 
採点:★★★★★★★★☆☆ 


《Benko》
もう1組は「'84 Gran Fury」という曲で、米国テキサス州オースティンの男女3人組です。MySpaceに来てみて初めて気がつきましたが、このバンドは一度書いていました。しかもまだ1ヵ月前のことです。ただ曲は入れ替えられていて、来年発売されるLPの曲のデモが2曲あります。ヴィブラフォンをここまで大胆に使うというのも珍しいです。かなり気持ちよい響きのサウンドです。「'84 Gran Fury」など7曲はこちらで聴けます。
BenkoのMySpace ↓
http://www.myspace.com/benkotheband
採点:★★★★★★★☆☆☆ 

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