leka

この世界のどこかに居る似た者達へ。

BABYMETAL IN TOKYODOME 1日目。

2016-09-22 18:44:03 | music
2016年9月19日。東京は接近する台風のために雨が降りしきっていました。

そんな荒れた天候の中、BABYMETALは2016年のワールドツアーファイナルを東京ドームで迎えました。

ファイナルは2DAYS。まずは初日。


東京ドームに着くと、もうそこは既にカオスでございました

どこを見ても傘を差した人人人人人・・・

ゲート別に並んでいる人、自分のゆくべきゲートへ移動中の人、殺人的な人込みにただただ身動きできずに居てたまっていってしまう人々・・・。
その上に容赦なく雨が落ち、ひしめき合う傘の端はぶつかり合い、滴り落ちる冷たいしずくに、途中から私は傘を閉じパーカーのフードをかぶりました。


ハンパない、ハンパないぞBABYMETAL TOURFINAL!!!!!


無事顔認識を終え会場に入り、THE ONEシートに座ったのは開演直前。

既にメディアで世にその姿が明かされているけれど、とにかくセットが巨大でした。

席に座って見上げると、アリーナの真ん中にそびえ立つ巨大な円柱状のセットはただならぬ雰囲気。

円柱から三方向に花道が伸び、その先端は棺の形をしていました。

そこは砦のようであり、円柱は巨大な塔のようであり、入口で手渡されたビニール製のコルセットを首に巻き、続々とそこに集まる人々はこれから始まる神聖な儀式に参加する者達のようでした。

きっとあのセットの入る、あの客数の入る東京ドームでならではの空気感だったんじゃないかと思います。


様々な事が予想通りには行かぬ東京ドーム公演。

客入れに時間がかかってしまったようで、客電が落ちたのは開演を20分程過ぎた頃でした。

それでもあの混乱をどうにかやりこなした運営に私は拍手を送りたい。

”事前に分かっていたことなのだから、手を打っておくべきだ”とか、”どうにかしろ”だとか文句を言う人がいっぱいいるけれど、その時になってみなくちゃ分からない事は沢山ある。

現場の人達は声をからさんばかりに混迷を極めてゆく人達をなんとか誘導しようとしていたし、開演が近づき焦る気持ちは分かるけれど冷静になれず、やみくもにぐちゃぐちゃと歩いてしまう人達にもあの混乱をまねいた要因はある。

冷静になれば外にまだこれだけの人達が居るのだから、定刻通りの開演はありえない。

そしてまた冷静になって人込みから一度外れてみれば、自ずと自分がどちらの方向に歩いたらいいのかきっと分かったはず。

現に私は一度身動きが取れない位の人だまりに入り込んでしまったけれど、列から外れ、大きく外へ一度出たらゲート案内がきちんと見えた。

そこからは順調に自分のゆくべき場所へと歩けた。途中拡声器で「○○ゲートへはこちらです。」と案内してくれるスタッフがいたし、非常に分かりやすかった。

現場は精一杯やっていましたよ。

文句を言ったり、ましてスタッフに食ってかかるなど恥ずかしい行為。



さて、客電が落ちた会場では円柱の側面360度を使った大画面に通称”BABYBONE”と呼ばれる、BABYMETALファンには同じみのキャラクターのガイコツ💀が映し出され、入場時に配られたコルセットをちゃんと首に装着すること、1日目と2日目では1曲もかぶらずにアルバムから演奏される事、ライブは一度始まるとMCなしアンコールなしで最後までノンストップで進む事などが伝えられました。


1曲目はROAD OF RESISTANCE。

大画面にSU-METAL、MOAMETAL、YUIMETALがフラッグを持って登場したのが映し出されたけれど、アリーナ席からでは彼女達がどこにいるのか分からない。でも、スタンド席の尋常でない盛り上がりを見て、円柱の一番てっぺんに彼女達が居る事が分かりました。

何が凄かったって、会場のボルテージのぶちあがり方。

地上から声が湧き上がる様な、

うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーっ!!!!!!!と言う声。

そして、アリーナ席から観るスタンドを埋め尽くす人々の数。

ちょっと怖いぐらいだった。

これだけの人数のこれだけの人数以上の熱狂が、3人の10代の女の子と4人の選ばれし”神”に向けられていると思うと、1曲目でもうすでに私は体中の鳥肌が立って、心が震えていた。

始まってしまった。ここからはノンストップ。

円柱の周囲に赤い火柱が何度も上がる。その度に、アリーナ席には熱い風が吹きかかって来る。

円柱の下の部分には演奏する神々が居て、私の居る位置からはベース”BOH神”がよく見えた。

吠えている。神々が燃えながら吠えている。

それを観て、胸が熱くならないわけがなかった。

もはやBABYMETALは3人ではなく、7人だと思う。

そう思う人は沢山いることでしょう。


この曲の一番のポイントは会場一体となってのSINGALONG。

♪wow oh oh oh~ wow oh oh oh~♪

5万人以上の拳と歌声。未だかつてそんな物は経験した事がない

地響きの様な声でそこらじゅうが振動している感じ。

その瞬間、大画面に映し出されたうるんだ瞳のMOAMETAL。

いつでもまぶしい笑顔のMOAMETALの感極まって今にも泣き出しそうな顔を見て、私も泣きそうに・・・。

「ダメ、ダメ、もあちゃん!まだ始まったばっかだよ!!!!がんばれ!!!」

こちらの目もウルウルになりそうになった時


「かかってこいやぁっ!!!!」


と言う力強いSU-METALの声が。

おお!!!

おおおおおおお


今まで何度もyoutubeなどでSU-METALの「かかってこいやぁっ!」は聞いていたけれど、この時ほどドスのきいていると言うか、胆のすわった「かかってこいやぁっ!!!」は初めてだった。

いやぁ~、かっこよかった!!!!!

心が鼓舞されると言うのは、これを言うんだと実感した瞬間でした。

5万5千人の熱狂に「かかってこい!」とブレずに言える、十代の女の子達。

彼女達の本気は、私の想像をはるかに超えた物でした。




つづく