この日何の曲をやったのか、正直あんまり覚えていないのです。
目の前にやっと会えたBABYMETALと神バンドが居ると思うと、舞い上がるどころの話ではなくて・・・。
なので他のサイトからのセトリ情報を見ながら書いてみたいと思います。
なにせ、おおおおおおおの連続で、あれよあれよと言う間に曲が終わって行ってしまったのです。
でも、一番思ったのはこのライブはステージに居る人達にとってもの凄く過酷だろうと言うこと。
ステージには様々な演出がありましたが、とにかくライティングがとても綺麗で激しかった。
絶対にあのライトでは、ステージ上は凄まじく暑いに違いない。
にもまして、神バンドと共に3人が歌い踊る円柱セットのメインステージの床は魔法陣が描かれていて、回ります。
回る速度などは入念なリハーサルによって決定しただろうと思うけれど、地面が回りながらでの演奏など三半規管の弱い私には考えられない。
正面を見て歌い踊る彼女達は目が回らないのと、ぐるぐる回るステージでパフォーマンスを繰り広げる3人に驚愕してしまいました。
「アモーレ」はSU-METALのソロ曲。彼女に翼が生えた様に見える演出がとても素敵だった。
夜空の星に願いを込める様な女の子らしい性質を持つ曲だけれど、ギターリフはあくまで激しい。こう言うところがBABYMETALの曲の素敵なところ
そしてこの日、彼女のソロ曲で印象深かったのは「悪夢の輪舞曲」。
円形のステージの外側を向いて、SU-METAL、神々が間隔をあけて立つ。回り始めるステージ。
輪舞曲を奏でながら、美しい人形達が回るオルゴールを観ているようでした。
あの世界観。
誰が何をする。そう言ったことの正解をきちんと分かっていないと、あの世界観は出せない。
BABYMETALは速くて重くて激しい曲だけではなく、こんな風に表現力を必要とする曲も出来るのだと実感。
また、今更ながら3人の女の子の衣装やキャラクターに、神バンドのコープスメイクと白装束がとてもマッチしていることに驚く。
そして彼らが超絶プレイヤーだと言うところも非常にかっこいい。神秘的でいて、強靭な演奏力を持つところが最大の魅力。
YUIMETALとMOAMETALの「4のうた」。BABYMETALのファンは女性よりも男性が多いので、おのずと歓声も野太いものになったりするんだけど、4のうたの時の「よん!よん!」の唱和も男声でした。
彼女達がステージを歩きながら可愛らしく煽りに来た時の熱狂と言ったら、それはそれは凄まじいもの。
周囲の温度が5℃位あがったんじゃないかって位。でも、だって、ホントに可愛いんだものホントに
て、天使かなっ・・・?(〃▽〃)ポッ
なんてボーッとしてるうちに、我らが天使は移動して言っちゃう。
あの二人は史上最強の破壊力のツインテーラーだな・・・。
あんな天使だったら、もう、召されてもいいなって思っちゃうもんな・・・。
この日私が一番くちをあんぐりさせた曲は、「CATCH ME IF YOU CAN」。
魔法陣を追いかけっこの様に走りながら踊り、
「お~い、お~い、もういいか~い、もういいか~い」「まぁだだよ!」
を繰り返す女の子達。このフレーズ曲中に結構出て来るのに、どんだけの体力なのっ
勿論、女の子達の体力を十分考慮し作ったこの公演仕様のダンスだと思うけれども、もうビックリ
なんだろな、もう、かなわないよ。
観客はやっつけられるのを待ってるもんだけど、1曲目からやっつけられっぱなしだよ。
そんな風に込み上げる物に感動していると、観客席がどよめいた。
BABYMETALのライブでは初披露となる「TALES OF DESTINIES」と言う、2枚目のアルバムに収録されている非常に難解な曲が始まったのです。
何度も拍子が変化したり、1曲の中で同じ曲中だとはとうてい思えない、幾つかの曲のパーツで構成された曲。
どんな曲なのか、受け取る側も困惑してしまう様な・・・。
でも、こんな風な曲をやる「DREAM THEATER」と言うバンドがあるらしく、この曲が好きな人も多数居ることは以前から知っていました。
客席のどよめきは、「まさかライブで聴けるなんて思っていなかった、キターーーーーっ!」と言う歓喜の声と、
「え?ええっ!?ライブでやるのっ!!!???」と言う、戸惑いの様な声が混じった感じがしました。
私はこの曲が演奏されるとても貴重な瞬間に居合わせているんだと、感慨深く思いました。
これは彼らの挑戦なんだと思いました。闘っている、と思いました。
そしてこの何度も曲調の変わる難しい曲を演奏する神々の前で、BABYMETALの女の子3人が歌い踊ると言う絵面が大画面に映し出された時、なんて斬新なんだろうと思いました。
こんなのは未だかつて観た事はない、ほかの誰もやっていないどこにもなかった空気感。
世界でただ、今この東京ドームのBABYMETALのライブだけ。
この曲が終わり、何となく呆然としているみたいな雰囲気の客席。
ステージは暗い。
静かに、少しづつ、「THE ONE」へと空気は移ってゆきました。
ぼんやりと向こう側を見ると沢山の星がまたたいている様に見えました。
♪lalalala~lala~la lalalalala♪
THE ONEのテーマであるフレーズのコーラスが流れ始めると、強くなるまたたく光。
ドームを埋め尽くす星は、観客達が装着したコルセットの中心部が光っているのでした。
幻想的な、感動的な光景でした。
国を超え、時空を超え、今、この世界は一つに。
弾けるように「THE ONE」のイントロが始まると、三方向それぞれの花道の突端からマントの様な衣装を纏った彼女達がせり上がって登場しました。
この日の彼女達の衣装は金色と黒の色合いでした。
それは、戦いに出る時に着る一番頑丈な強い鎧の様な色合いでした。
思えばこの日は戦い色の強い日であった様な気がします。
最後の曲にたどり着いて、何となくホッとした様な、そんな表情が花道を歩いて来る彼女らの足取りに見えた気がしました。
ライトに照らし出される3人の顔には光る汗がありました。
全力でやる、なんて口では言ってもなかなか出来ないものです。
だけど、彼女達はやると言ったらやるんですね。
だから、こちらが思う以上の物をくれる。
信じられない程の光に包まれて、3人はとても綺麗でした。
私達観客が彼女らを介して一つになり、ドーム公演1日目は幕を閉じました。
つづく。