leka

この世界のどこかに居る似た者達へ。

大人達の怒り。

2019-07-22 18:33:02 | music
まあ、皆いい大人な訳です。

いい歳してるって事は、それなりに色んな経験をして来てる。

美人、ぶさいく、イケメン、身長の高さ低さ、給料の高さ低さなんかで凄まじい格差を経験して生き延びて来た生存者だったりする。



「頑張って生きて来たね、アンタ。偉いね。立派だよ。」



なんて誰も言ってくれないけどね。



マキシマムザホルモンの曲を聴いた時に、何を歌ってるのか聞き取れなかったから外国のバンドだと思った。

それにサウンドがアタシみたいなオバサンには、とうてい日本のバンドとは思えなかったんだ。

リンキンパークとか40代で聴いてハマったりしたから、なんと言うか日本のバンドがあんなサウンドを生み出せるとは思ってなかった。

かっこいいーーーーーっ!!!って思ったし、マキシマムザホルモンを知る程に「ああ、この人たちはさえなかったり、不器用な人達の味方なんだ」って思った。


アタシ達がROCKを聴き始めた10代の頃にはもう既に、SEX.DRUG.ROCKN'ROLLなんて時代遅れだって言われ始めていた。

要するにROCK BANDなんかしてる奴らが女にだらしなかったり、薬をやったり、警察に捕まったりする事がダサいって言われ始めていたんだよね。

アタシ達が求めていたのは、そんな腑抜けた奴らじゃなかった。

自分が世の中とあまり上手くやれてないと感じた時から、ROCKは鳴り始める。


マキシマムザホルモンはそんな”ロックの子供達”のために音楽をしてるってすぐに分かった。

そう言う子達は、ROCKに出逢った時「味方が居た!!」って思うんだよ。


”ロックの子供達”は二十歳を過ぎようが、30を過ぎようが、40、50、60になったって”ロックの子供達”なんだ。

失わない。決して。



そう言う全部を信じていた人達を傷つけちゃったんだろうね。

だから本気で「なんでこんな事したんだ!!」「こんな事するのは俺らのホルモンじゃないだろ!!!」って怒ったんだと思う。

本気で怒ったんだと思う。

彼らのファンは心に傷痕のある者達なんだと思うよ。

過酷な世の中を生き抜いて来た。ROCKを味方にしてね。

だから怒ったんだ。

自分達がされた理不尽な事と同じ様な事をお前たちがするなよ、と。

ROCKの誇りと魂を汚すことだったんだと思う。


かっこいい。

鳥肌立つよ。

マキシマムザホルモンはいいファンに恵まれていると思います。



人を笑わせるプロがカメラの前で本気で泣いていたり、有名ミュージシャンの息子たちがダサい事して多くの人達を失望させたり、マキシマムザホルモンが大変な事になっていたり、ぐちゃぐちゃな週明け。


でも、生き抜いて来た大人達の言葉は聞くべきだよ。

多くの事を経験した深い傷痕を持つ大人の言葉は。

豊かで正しくて強いから。



バンドは曲作ってライブして、観客達と歩いて行くしか出来ない。

それが指名。



頑張って欲しい。



「頑張れ」はあまり好きな言葉じゃないけど、今まさに頑張らなきゃいけない気がする。



うんと頑張って。