Chef's Note

『シェフの落書きノート』

モルドヴァ共和国産 ワイン

2007-03-25 | 美味しいお話
モルドヴァ[Moldova] ワイン…って知ってました?
僕は、残念ながら全く知りませんでした。

ひょんなことから『モルドヴァ ワイン』を取り扱うことに…。

なんでも、このモルドヴァ近辺が葡萄(ぶどう)の原産地だとか…。
7000年前から自生した葡萄が存在し、5000年前には葡萄栽培とワイン造りが始まった。
…とある…。

古代エジプトでは、紀元前3000年頃には、中央集権国家を形成した…とある。
今が西暦2007年だから、古代エジプトが歴史に登場したのも今から5000年前。

そしてワインは、エジプトでは、ファラオ(王)だけが飲むことが許された貴重な飲み物…と発掘の第一人者である吉村作治教授がテレビで言っていた。

モルドヴァからエジプトやギリシャ、メソポタミアに伝わったのか…。
イタリア、ローマ帝国やフランスは、もっと後なんだな…。

南半球の国々のワインほど手頃な値段はつけられないけど…。
アウラのワイン好きのお客様に破格のお試し価格で飲んで頂くことにした。

モルドヴァのワインをおいているお店も少ないらしい。
もっと強気な値段をつけても大丈夫…とのことだが…。

お客様が認めてこそ本物でしょ?
料理も同じ…。

このモルドヴァのワインを求めて、お客様がご来店するようになったら本当の実力をもったワイン。
価格的には、これ以上の安価は無理…という値段。

前に書いた南半球産ワイン…。
AROMO(アロモ)という安価に提供できる実力をもったワインは見つかった。

このワインとモルドヴァワイン…。
値段的には、チリのAROMOが群を抜いている。
しっかりしたボディをも感じさせるチリワインのAROMO。

モルドヴァの方は、アウラの提供価格の1.5~2倍位の値段をつけて売っているお店が多いとのこと…。

少しの間、僕は静観しようと思う。

他の南半球のワインも選定を進めていますが…
これって割とスムーズにいかない…。

チリのAROMOが、余りにも秀逸なので、他の選定に困っている。
…ということで、もう少し南半球のワイン探しは続くことになった。

ワインと一口に言っても…
人の好みは、様々だと思う。

ワインを飲みなれない人は、少し甘味がかかった白ワインが飲みやすいと感じるし。
ワインを親しんだ人は、赤ワインのタンニンのバランスを気にする。

女性は、華やいだ香りのワインを好む傾向があり…。
男性は、出来るだけしっかりしたボディを感じるワインを好む傾向がある。

でも、その時の気分や体調、季節や気温、湿度などでもワインの選定は変わるだろう。

この料理には、このワイン!
そう言うのは…実に難しいものだ。

生の夏牡蠣(天然の岩牡蠣)を太陽の光がふりそそぐ真夏のテラスで食べるなら、冷たく冷やした辛口のシャルドネやシャブリがあうだろうし…
辛口のシャンパンやスプマンテなら、もっと最高の気分になれるかもしれない…。

別に夏牡蠣でなくても、その状況なら…辛口の白ワインやシャンパンは、気分良く喉を潤すに違いない。
ボルドーの赤を選ぶ人は、恐らく少ないと思う。

逆に…秋が深まった頃…だったら…
窒息の鴨の胸のローストや仔羊のローストやグリエには、ボルドーのジュヴィレ・シャンベルタン [GEVREY-CHAMBERTIN]なんかが僕は好き…。
(アウラには、GEVREY-CHAMBERTINは、おいておりません…ごめんなさい)

飲んで、食べて…語って…笑って…
楽しいのが一番ですね!




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