ここでは、社長 (寺川 勲雄) の介護日記を掲載しております。
現在進行中の介護です。はじまりは2007年ですが、近年のものより順次載せております。この介護日記は、みのりホームの 「ティータイム通信」 にて掲載し続けているものですが、ぜひこちらでも紹介したく、掲載の運びとなりました。
※今回は、2008.7月の内容です。
2月のある日、私も女房も共にあるパーティーに出席する事になり、おばぁちゃんを1日だけショートステイにお願いすることにした。
「私は大丈夫ヨ。どこにも行きたくないけん」
と嫌がる彼女を半ば強引にショートステイに預けることにした。そこは過去にも1~2度ショートステイをお願いしたこともあるし、週2日デイサービスにも通っている。
さて当日、パーティーから帰って眠りについた午前2時頃、電話のベルが鳴る。
「すみません。おばぁちゃんが転倒して骨折しました。救急車で病院へ運びました」
・・・実はこの時、私は大いにパーティーを楽しんで、大いに飲み、その結果、大イビキをかいて寝ていたものだから、朝方5時頃病院から帰ってきた女房から一部始終を聞いたのである。
彼女は夜中トイレへ行きたくなって、その途中の廊下で転倒骨折したらしい。しかも、悪いことに、あの大いなる冒険心をもって命をかけて行った、ヒザ関節置換手術をして、何とか日常の立ち居振る舞いが出来、痛みから解放された右足だったのである。
私は転倒骨折した彼女が2月の寒い廊下でどれほどの時間そこに居たのか、何故そんなことが起こったのか、どうしてもその現場を見たくて、6時過ぎにその施設を尋ねてみた。
鉄筋5階建てくらいの大きな建物である。
担当者から説明を聞きながら現場を見せてもらった。彼女の部屋からトイレまでは約10m。そのうち廊下手摺りはあるが、その廊下を斜めに横断しなければならず、その間手摺り無しで、少なくとも5~6歩は歩かねばならない。
彼女の身体能力からすれば、当然転倒するだろう。
ついでスリッパを脱いで廊下に立ってみた。コンクリートの上に樹脂性の化粧材を貼った仕上げだから、足に無常な固さが伝わる。でも暖房が利いていて、心配したほど冷たくはなかった。
担当者の話によると、2時間に一度巡回することになっていて、その所要時間は30分程とのことで、最初に見た時は異常無かったので、彼女が廊下に倒れた状態も最大30分までだった様である。
この事故は彼女の身体能力を考えて、それなりの対策を考えれば防ぐことができたのではないかと思われる。
その結果、家族みんなで大切にしてきたおばぁちゃんを、これから長く辛い入院生活をさせねばならぬと思うと、やるせないものがある。
現在進行中の介護です。はじまりは2007年ですが、近年のものより順次載せております。この介護日記は、みのりホームの 「ティータイム通信」 にて掲載し続けているものですが、ぜひこちらでも紹介したく、掲載の運びとなりました。
※今回は、2008.7月の内容です。
2月のある日、私も女房も共にあるパーティーに出席する事になり、おばぁちゃんを1日だけショートステイにお願いすることにした。
「私は大丈夫ヨ。どこにも行きたくないけん」
と嫌がる彼女を半ば強引にショートステイに預けることにした。そこは過去にも1~2度ショートステイをお願いしたこともあるし、週2日デイサービスにも通っている。
さて当日、パーティーから帰って眠りについた午前2時頃、電話のベルが鳴る。
「すみません。おばぁちゃんが転倒して骨折しました。救急車で病院へ運びました」
・・・実はこの時、私は大いにパーティーを楽しんで、大いに飲み、その結果、大イビキをかいて寝ていたものだから、朝方5時頃病院から帰ってきた女房から一部始終を聞いたのである。
彼女は夜中トイレへ行きたくなって、その途中の廊下で転倒骨折したらしい。しかも、悪いことに、あの大いなる冒険心をもって命をかけて行った、ヒザ関節置換手術をして、何とか日常の立ち居振る舞いが出来、痛みから解放された右足だったのである。
私は転倒骨折した彼女が2月の寒い廊下でどれほどの時間そこに居たのか、何故そんなことが起こったのか、どうしてもその現場を見たくて、6時過ぎにその施設を尋ねてみた。
鉄筋5階建てくらいの大きな建物である。
担当者から説明を聞きながら現場を見せてもらった。彼女の部屋からトイレまでは約10m。そのうち廊下手摺りはあるが、その廊下を斜めに横断しなければならず、その間手摺り無しで、少なくとも5~6歩は歩かねばならない。
彼女の身体能力からすれば、当然転倒するだろう。
ついでスリッパを脱いで廊下に立ってみた。コンクリートの上に樹脂性の化粧材を貼った仕上げだから、足に無常な固さが伝わる。でも暖房が利いていて、心配したほど冷たくはなかった。
担当者の話によると、2時間に一度巡回することになっていて、その所要時間は30分程とのことで、最初に見た時は異常無かったので、彼女が廊下に倒れた状態も最大30分までだった様である。
この事故は彼女の身体能力を考えて、それなりの対策を考えれば防ぐことができたのではないかと思われる。
その結果、家族みんなで大切にしてきたおばぁちゃんを、これから長く辛い入院生活をさせねばならぬと思うと、やるせないものがある。