シリア騒乱と修羅の世界情勢

第三次世界大戦を阻止するブログです。

「長いこと蚊帳の外だった」電撃帰国したハリー王子、またしても王室批判。

2023年03月31日 | 国際社会
Culture 2023.03.31


3月28日、ロンドンの裁判所でサセックス公爵は、英国のタブロイド紙による電話盗聴に関連し、イギリス王室が情報を隠していたことを批判した。


裁判所を出るハリー王子。(2023年5月30日、ロンドン)photography: reuters/aflo


ハリー王子による新たな王室批判の内容は、タブロイド紙による電話盗聴のことを自分に隠していたというもの。

3月28日、ロンドンの高等法院でタブロイド紙「デイリー・メール」の発行元、アソシエイテッド・ニュースペーパーズ社が違法に情報収集していたとして、ハリー王子や複数のセレブが共同で起こした訴訟の予備審問2日目の法廷でこの宣誓証言は飛びだした。


2月24日に署名された証人供述書をAFPが確認したところ、ハリー王子は、母ダイアナ妃の死後に「マスコミとの関係が悪化」したのに、「王室機関メンバーに適用された方針は“不平を言わず、言い訳をしない”というものだった」と語っている。


また、マスコミを訴えようとしたところ、王室から「それはパンドラの箱を開くことになりかねない」と制止された。

「間違いなく、王室機関は長い間、電話ハッキングに関する情報を私に隠していた。このことが明らかになったのは最近になって自分で提訴してからだ」


ロンドンに突然現れた王子


ハリー王子はたまにしか英国に戻らないが、歌手のエルトン・ジョンや女優のエリザベス・ハーレイらと共同でアソシエイテッド・ニュースペーパーズ社を相手取って起こした訴訟のために今回、ロンドンへ突然戻ってきた。

計6名の原告はいずれも、同社が探偵を雇って電話を盗聴したことを告発している。


同社側では、「30年前の記事に関連した盗聴スキャンダルにデイリー・メールを引きずりこもうとする」もので、このひどい中傷に対し完全かつ明確に反論するとしている。

英国では2000年代前半から十年ほど前まで、タブロイド各紙によるいくつもの違法な盗聴スキャンダルが世間を騒がせた。


それにしても5月6日の国王の戴冠式まで1カ月余り。2020年に王室を離脱して米国に移住したハリー王子とメーガン夫人は戴冠式に招待されているが、出席するかどうかはまだ不明だ。果たしてどうなることか。

text: La rédaction avec AFP (madame.lefigaro.fr)
  • #Madame Figaro
  • #セレブニュース
  • #ハリー王子
  • #英国王室












イタすぎるセレブ達 2023.03.31 10:22 NEW!
writer : tinsight-ikumi


ドイツを訪問中のカミラ王妃。国賓歓迎の晩餐会では、エリザベス女王とクイーンマザーが愛用したダイヤモンドのネックレスとティアラを着用して出席(画像は『Clarence House 2022年3月18日付Instagram「Today it has been announced that The Duchess of Cornwall,」』のスクリーンショット)


チャールズ国王とカミラ王妃が、ドイツの首都ベルリンのベルビュー宮殿で開かれた国賓歓迎晩餐会に出席した。チャールズ国王は白い蝶ネクタイにタキシードを着た正装で登場。

カミラ王妃は黒いイブニングドレスを纏い、故エリザベス女王とクイーンマザーが愛用したダイヤモンドのネックレスとティアラを着用していた。


イギリスのチャールズ国王が現地時間29日、即位後初めての外遊となるドイツへの3日間の公式訪問を開始した。国王とカミラ王妃は同日午後、首都ベルリンにあるブランデンブルク国際空港に到着。

夫妻はベルリンのシンボルとして有名なブランデンブルク門に向かい、ドイツ連邦共和国のフランク=ヴァルター・シュタインマイヤー大統領とエルケ・ビューデンベンダー大統領夫人の歓迎を受けた。

同日夕刻には、シュタインマイヤー大統領夫妻が主催する国賓歓迎の晩餐会(State banquet)が、大統領官邸であるベルリンのベルビュー宮殿で行われた。

会場に現れたチャールズ国王は黒いタキシードスーツに白い蝶ネクタイを合わせ、シュタインマイヤー大統領から授与されたドイツ連邦共和国功労勲章第1級の帯を着用。首にはダイヤモンドのバス勲章をつけ、左胸には数個の勲章が並んでいた。


国王と並んで登場したカミラ王妃は、お気に入りの英デザイナー、ブルース・オールドフィールドによる黒いイブニングドレスを纏っていた。ドレスは全体がふわりとしたデザインで、葉をモチーフにしたシルバーの刺繍が全体に施されている。


左肩下には、若き日のエリザベス女王の肖像画を黄色いリボンで装飾した“ロイヤル・ファミリー・オーダー”と呼ばれるブローチをつけ、左胸下にはシュタインマイヤー大統領から授与されたドイツ連邦功労勲章の大十字章(特別クラス)をつけていた。

そして王妃がジュエリーに選んだのは、エリザベス女王とクイーンマザーが愛用したダイヤモンドのネックレスとティアラだった。

エリザベス女王が所有したネックレスは、ゴールドとシルバーの台座にダイヤモンドを配し、全体がフリンジ(房飾り)のように仕立てたデザインだ。

1947年にエリザベス王女(当時)がフィリップ王子(当時)とロイヤル・ウェディングを執り行った際にロンドン市から贈られたもので、“シティ・オブ・ロンドン・フリンジ・ネックレス(City of London Fringe Necklace)”と呼ばれている。

また王妃の頭上に輝いていたのは、チャールズ国王の祖母クイーンマザーが愛用した“グレヴィル・ティアラ(Greville Tiara)”だ。

ハチの巣のようなデザインにダイヤモンドを配したもので、フランスの宝飾店「ブシュロン」が手掛けたことから“ブシュロン・ハニカム・ティアラ(Boucheron Honeycomb Tiara)”としても知られている。

このティアラは、ジョージ5世の妻メアリー王妃の友人マーガレット・グレヴィル夫人のために作られたものだ。

夫人の夫ロナルド・グレヴィル氏は早くに他界し、夫妻の間に子供はいなかった。そのため夫人の死後には、ティアラを含むジュエリーコレクションがメアリー王妃の息子ジョージ6世の妻エリザベス王妃(のちのエリザベス女王の母、クイーンマザー)に寄贈されたのだ。

クイーンマザーはティアラを受け継いだ後、センターと最上部にダイヤモンドを追加し、さらに豪華なデザインに生まれ変わった。


クイーンマザーの死後、ティアラはエリザベス女王に引き継がれた。女王は2005年、チャールズ皇太子(当時)と結婚したカミラ夫人(当時)に長期の貸し出しとして贈っていた。



画像は『Clarence House 2022年3月18日付Instagram「Today it has been announced that The Duchess of Cornwall,」』『The Royal Family 2023年3月29日付Instagram』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

















3/27(月) 11:46配信


ロシアのウクライナ侵攻が続く中、ポーランドを訪れウクライナ難民と言葉を交わしたウィリアム皇太子。(2023年3月23日、ワルシャワ)photography: reuters/aflo


イギリスのロイヤルファミリーの中で抜群の人気を誇ってきたキャサリン皇太子妃だが、YouGovの最新世論調査では、ウィリアム皇太子が好感度ナンバーワンという結果に。 


 2022年11月の世論調査では、イギリス国民に人気が高いキャサリン皇太子妃がエリザベス女王のすぐ後を追う形で好感度第2位、68%を獲得していた。

ところが、4ヵ月後の2023年3月18日から20日にかけて実施されたYouGovの最新世論調査では、ウィリアム皇太子がウィンザー家の王族の中で最も人気が高い結果となった。

実に72%の人が未来の国王を支持している。


人気復活


キャサリン皇太子妃がイギリス国民のお気に入りであることには変わりがない。ジョージ王子、ルイ王子、シャーロット王女の母親は、今回の調査でも好感度70%だった。

アン王女の好感度が同率であったことはやや意外だが。5月に戴冠式が行われる国王チャールズ3世は63%、妻のカミラは48%だった。

この調査結果は、ハリー王子の回顧録が出た後にイギリス王室の人気が回復したことを示している。 

その回顧録『Spare』が出版された直後の2023年1月の調査でサセックス公爵夫妻の好感度は急落した。

一方、ウィリアム皇太子夫妻はカミラ王妃とともに微増。3月になってもメーガン夫人の人気は低迷しており、好感度は1月と同じ22%、ハリー王子は1ポイントアップの25%だった。

ハリー王子夫妻はアメリカでの人気の方が高く、それぞれの好感度は44%と47%だが、ここでもウィリアム皇太子夫妻に主役の座を奪われている。皇太子夫妻はアメリカでも大人気の王族なのだ。

text: Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)

【関連記事】
最終更新:3/27(月) 11:46フィガロジャポン







ハリー王子、タブロイド紙との裁判で「私は自分の国を愛している」と証言 英国マスコミは冷ややかな反応

2023年03月31日 | 国際社会

イギリスのタブロイド紙を違法な情報収集で訴えているハリー王子。法廷で証言した。

By ELLEgirl編集部2023/03/29


ハリー王子(Prince Harry)Max Mumby/IndigoGetty Images


昨年10月、新聞「デイリーメール」などを出している新聞社アソシエイテッド・ニュースペーパーズを違法な情報収集で提訴すると発表したハリー王子。

エルトン・ジョンや俳優のエリザベス・ハーレイらも原告に名前を連ねている。その裁判の審理が今週始まった。王子もイギリスにサプライズ帰国、裁判所に姿を見せた。


現地時間3月28日(火)に法廷で証言した王子。ダイアナ元妃に対するマスコミの態度を見ていたことから「王室と私の関係は常に不安定だった」と語った。

しかし王室が「不満は言わない、説明もしない」というポリシーを貫いていたことから「マスコミのそういう態度を受け入れるよう条件付けされていた」と説明、王室の姿勢を批判した。


王子は2019年にも彼の電話を盗聴したとして、新聞「サン」を出している新聞社ニュースグループ・ニュースペーパーズ(NGN)を提訴している。証言の中で王子はNGNの盗聴についても言及、ここでも王室を批判した。

「王室は間違いなくNGNの電話の盗聴について長い間私に情報を隠していた。近年、私が様々な法的アドバイスを受けたり代理人を立てたりして自分の主張を追求する中で明らかになった」。

2020年にイギリスからアメリカに引っ越したことで「自分の周りのバブルが弾けた」、つまり王室が自分から情報を隠していたことを知ったと主張している。


ハリー王子(Prince Harry)Dan KitwoodGetty Images


王子はこの裁判を起こした理由に触れつつ、母国イギリスへの愛をアピール。

「私がこの訴えを起こしたのは自分の国を愛しているからだ。アソシエイテッドの歯止めのかからない権力や影響力、犯罪性を懸念しているからだ」。

アソシエイテッドのジャーナリストたちが「犯罪者であることを、私が見た証拠は示している」と言い切っている。

そして「イギリス国民は隠蔽工作の全容を知るべき。それを暴くことが私の義務だ」。


王子の意見は正しいけれどイギリスマスコミの反応は冷ややか。

新聞「エクスプレス」などは「王室を離脱した王子が”自分の国を愛している”と言った」と皮肉っぽく報じている。

ちなみにアソシエイテッド側は盗聴を含む違法な情報収集を否定している。

これから法廷でどのような攻防戦が見られるのか注目が集まっている。


RELATED STORY

RELATED STORY













3/29(水) 11:51配信


ヘンリー王子(19年6月撮影)


 英国のヘンリー王子(38)が、英タブロイド紙デイリー・メールの発行元であるアソシエイテッド・ニュースペーパーズをプライバシー侵害で訴えている裁判で28日、マスコミに対して「決して文句を言わず、説明もしない」という王室の方針を批判したと米ピープル誌が報じた。 


ヘンリー王子は、英歌手エルトン・ジョンら複数の著名人と共に取材と称して盗聴などの違法な情報収集をしていたとしてアソシエイテッド・ニューズペーパーズを提訴しており、27日から裁判を行うかどうか決める予備審理が始まっている。

米カリフォルニア州に2020年に移住した王子は緊急帰国し、2日連続で出廷している。  


王子は王室を家族ではなく、「機関」と呼び、母であるダイアナ元妃が事故死したことにも言及。「私が12歳だった1997年に母が亡くなって以来、マスコミと常に不安定な関係にあった。

しかし、機関のメンバーとしてのポリシーは、”文句を言わない。決して説明はしない”というもので、他に代替手段はなかった。私はそれを受け入れるよう条件付けされた。

ほとんどの場合、私は公的な役割を果たす上で受け入れた」と述べ、王室のマスコミ対応を批判したという。  


また、王子が2019年に英サン紙を出版するニュースグループ・ニュースペーパーズを提訴したことについても言及。「機関は長い間、私の携帯電話がハッキングされたことを隠していたことは疑いようがない」と話し、ニュースグループ・ニュースペーパーズが盗聴していたという事実を王室は故意に自身に知られないよう隠し、もみ消したと主張した。  


デイリー・メール紙が探偵を雇って自身の電話を盗聴したり、車などに盗聴器を設置するなどしたと主張している王子は、「私が見た証拠はアソシエイテッドのジャーナリストたちは、ジャーナリズムの力を持った犯罪者だということ。

国民はこの隠蔽(いんぺい)の全容を知るに値し、それを露呈させることが私の義務だと感じている」と述べたという。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)

【関連記事】
最終更新:3/30(木) 22:59日刊スポーツ 













2023/03/30



ヘンリー王子(38)とメーガン妃(41)は、アーチウェル・ファウンデーションでは週1時間しか働いていないそうだ。

新たに公開された2021年の納税記録を入手したDailyMail.comによると、夫妻は「それぞれ財団で週1時間、年52時間ずつしか働いていない」といい、夫妻の財団が「2人の資産家」から計1300万ドル(約16億円)の寄付を受け、その中から300万ドル(約4億円)以上を様々な取り組みに助成金として出していることが明らかになっている。


長男アーチー王子にちなんで名づけられた同財団は、309万6319ドル(約4億1000万円)の助成金を出しているが、一般からの寄付は「4500ドル(約60万円)以下」に留まっていることから、活動の大部分は「合計1300万ドルを寄付した2人の資産家に支えられている」という。

さらに、給与計16万3085ドル(約2160万円)が、CEOのジェームズ・ホルト氏を含む3人に支払われており、3人のスタッフを雇用していることが分かる一方、夫妻は給与を受け取っていない。

夫妻は、同財団だけでなく、アーチウェル・プロダクションズやアーチウェル・オーディオなど、「アーチウェル」ブランドのビジネスを複数展開しているが、全体でスタッフ16人が仕事を離れたことが以前広く報道されていた。

一方で、アーチウェル・ファウンデーションが1月に発表した報告書によると、同財団は貧困撲滅を目指す団体グローバル・シチズンと協力して世界中で1266万回のワクチン接種を提供したほか、アフガニスタンやウクライナから来た難民を助ける慈善団体も支援していた。

© BANG Media International


BANG Showbiz は、オンラインや紙面など、世界中のメディアに最新のセレブニュースを配信するエンターテイメントニュースエージェンシーです。













カミラ王妃
2023/03/21 11:00

筆者:多賀幹子



ハリー王子夫妻(AP/アフロ)


 ハリー王子とメーガン妃が繰り広げる英王室批判が、チャールズ国王の怒りに火をつけた。夫妻に与えた英国の邸宅を没収すると伝えたら、思わぬ反撃を受けて想定外のプレゼントをする始末。優柔不断な国王の態度に、英国民の不満が募る。

*  *  *

 ハリー王子(38)が回顧録『スペア』を出してから2カ月余り。英国では発売初日に40万部を捌き、その後も売れ続けている。だが王子とメーガン妃(41)の人気は急降下し、回復する見込みはない。

 そんな夫妻に強烈なパンチをお見舞いしたのが、米国の人気アニメ番組「サウスパーク」だ。

 サウスパークは米国で1997年に放映が始まった。著名人などを痛烈に皮肉る大人向けの内容で、優れたテレビ番組に贈られるエミー賞に5回選ばれている。そんな人気番組が、夫妻のような“お騒がせセレブ”を放っておくワケがない。

 2月15日に放映した番組は架空の「カナダ王室」が舞台。王子とその妻が登場し、カナダを離れて「私たちはプライバシーが欲しい」「私たちを見ないで」と書いたプラカードを掲げて世界ツアーに繰り出した。

プライバシーの尊重を求める一方で、人目を集めようと騒ぐ矛盾は、ハリー王子夫妻にそっくりだ。

“元ネタ”はもちろん、昨年12月にネットフリックスで配信されたドキュメンタリー「ハリー&メーガン」だろう。

サウスパークの皮肉が図星だったのか、メーガン妃は動揺し、裁判に持ち込むと予想された。だが夫妻の弁護団は訴えるに値しないとした。

 そんな夫妻にさらなる追い打ちをかける出来事が起きた。チャールズ国王(74)が夫妻に対し、ロンドン郊外のウィンザー城領地内にある邸宅「フロッグモア・コテージ」の明け渡しを求めていたことが明らかになったのだ。

 この邸宅は夫妻が結婚したとき、エリザベス女王から贈られた。当初はロンドン中心部にあるケンジントン宮殿内のアパートをあてがわれた。

ウィリアム皇太子(40)一家が暮らすアパートの隣で、メーガン妃が王室の慣習などをキャサリン皇太子妃(41)に尋ねるのに都合がよいとの配慮だった。



チャールズ国王とカミラ王妃(代表撮影/ロイター/アフロ)


 しかし、メーガン妃は「兄のアパートより狭い」と嫌い、「ウィンザー城に住みたい」と訴えた。

ハリー王子夫妻はフロッグモア・コテージに移るために、ヨガスタジオを設けたり、長男のアーチー君(3)専用の保育室を造ったりと、改修に約4億円の税金が費やされた。

“無駄遣い”ともいえる引っ越しを強行したものの、一家はその後、カナダや米国に移り住む。夫妻はネットフリックスなどから多額の契約金を手に入れると、国民の批判が強かったリフォーム代は全額返還した。これで一安心かと思っていたら……。

 実は女王の死去で、フロッグモア・コテージの所有権は国王に移っていた。『スペア』でカミラ王妃(75)への批判を書き連ねたため、国王に「一線を越えた」と判断され、英国での住まいを失う結果を招いてしまった。

『スペア』では、カミラ王妃は邪悪な継母だと描かれている。王室内の情報をタブロイド紙に流し、その見返りに自分のイメージアップを画策した人物で、ハリー王子夫妻は被害者だと主張した。

 この“追放劇”に、国民からは「やっと国王が動き出した。遅いくらいだ」との声が多く出た。

 だが、今度はハリー王子とメーガン妃からの“リベンジ”ともとれるニュースが飛び込んできた。

 夫妻は3月3日、長女リリベットちゃん(1)の洗礼式を済ませた。

カリフォルニアの自宅で行った式にはダイアナ元妃の2人の姉は出席したが、英王室に招待状を送ったのに、国王夫妻や皇太子夫妻をはじめ誰一人として姿を見せなかったという。

もっともメーガン妃側の参列者は母のドリアさんだけ。孫に会いたいと繰り返す父トーマスさんの姿はなかった。

 それだけだとハリー王子一家の孤立ぶりを表すエピソードの一つにすぎないが、目を疑ったのは、発表の際に「リリベット“王女”が洗礼を受けた」とあったことだ。

「王子」「王女」の称号は1917年のジョージ5世の勅許状で、君主の孫に与えられる。女王が健在だったころは、アーチー君とリリベットちゃんはひ孫だったので資格はなかったが、チャールズ国王の即位で「君主の孫」となり、王子、王女と堂々と名乗れる。

ハリー王子夫妻は女王の死去後から王室に称号の授与を求め、昨年末に王室と合意したという。


 だが、称号の授与は本来、王室が公表するものだ。それを待たずに自分たちから半ば強引に発表したのには、国王の機先を制する狙いがあった。

 国王は王室のスリム化のため、2人の孫への称号授与を阻止するといわれていた。

必要な勅許状を出すとされたが、決断しなかった。早く手を打たなかったために、夫妻に先を越されたのだ。

 夫妻の発表を受けて、英王室は公式サイトを更新し、「マスター・アーチー」「ミス・リリベット」としていた紹介文を「プリンス・アーチー」「プリンセス・リリベット」に改めた。14日時点で公式な発表はないが、王室は夫妻が戴冠式に出席する準備に入ったという。

かねて国王は夫妻の出席を望んでいたといい、子どもの称号ゲットが条件だったと勘ぐられている。

 メーガン妃は、子どもが成人したときに、称号を維持するか放棄するかを本人が決めればよいとした。

ただ、国王の妹アン王女と末弟のエドワード王子はそれぞれ2人の子をもつが、「子どもにはロイヤルにとらわれない生き方を望む」として称号を辞退。

アン王女の長女ザラさんは「私はなんて運が良いのでしょう」とコメントしている。


 ハリー王子はかつて「王室の悪い遺伝子を断ち切りたい」と話し、メーガン妃は「称号は苦痛をもたらす」と述べていた。

一転して称号にこだわるようになったのはなぜなのか……。国民のいらだちは、どれだけ夫妻から批判されても、完全には切り捨てられない父王にも向かう。


 国王は夫妻がフロッグモア・コテージを出た後も、英国滞在中はバッキンガム宮殿やダイアナ元妃の旧宅に宿泊してよいとした。

明け渡しを求めた理由も「(弟の)アンドルー王子に譲るための措置だった」とするなど、夫妻を刺激しないように振る舞っているようにもみえる。

 英国民からは、チャールズ国王が守るべきは“問題児”のハリー王子やアンドルー王子ではなく、次期国王であるウィリアム皇太子ではないかとの声が上がっている。(ジャーナリスト・多賀幹子)

週刊朝日  2023年3月31日号



あわせて読みたい