毎日が幸せでありますように。

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~お空へ還っていった赤ちゃんと、その後生まれてきてくれた息子~

赤ちゃんの記録(その9) 入院8日目・退院。

2012-04-04 15:06:16 | 前期破水・切迫流産
■平成24年3月31日(土)入院8日目・退院

いつもと変わらない朝の診察。
消毒をして、エコーを見て。
ただひとつ違うのは、前日までそこにいた赤ちゃんの姿がないこと。

信じられない。。。

信じたくない、っていうのが正直な気持ち。

でも、エコーはお腹の中がきれいに空っぽであることを見せてくれた。


大きな出血もなく、子宮の状態が大丈夫ってことで、退院できることになった。

退院後の診察の予約をして、今日からは自宅で薬を飲んで安静に過ごす。

赤ちゃんのためにできることをしようと決め、
入院して、できる限りのことをしてきたつもりだけど、
今日から、どうやって過ごしたらいいのか全く想像できなかった。


夫に今日退院できることを連絡し、退院の準備を進めた。

1週間のほとんどをベッドの上で過ごしてきたけど、
先生やたくさんの看護師さんのお世話になってきたから、離れるのがなんとなくさびしい感じがした。

退院前に、気にかけて個人的に病室まで顔を出してくれた看護師さんは、
ここまで長く赤ちゃんが生きてこれたのは、赤ちゃんとお母さん、旦那さんで一緒にがんばったからだよ
と言ってくれた。

この看護師さんは、入院したときに、ずっと付き添ってくれた看護師さんで、
毎日赤ちゃんが元気でいるかどうかを、ほんとうに気にかけてくださっていた。

帰り際にもお会いすることができて、感謝の気持ちから、涙が出てきた。


1週間前、ここに来たときはダウンコートを着ても寒かったけど、
1週間経った今日は、風は強いけどあたたかく、もう春になってきたんだね。

この1週間は信じたくないこと、信じられないことばかりの毎日だったけど、
確実に毎日は過ぎていて、わたしだけ取り残された感じがした。

妊娠がわかった1月から3月までの日々が全てすっぽり抜け落ちて、
何事もなかったかのように、今日にタイムスリップしてきちゃった感じ。


母子手帳へは、赤ちゃんの出産記録を書いてもらった。
身長と体重と性別と。
記録を希望されない人もいるってことだけど、
わたしは、赤ちゃんが一生懸命生きてくれたことを、しっかり残してあげたいと思った。


ほかに残っているのは、1週間つけ続けた点滴の針を刺してた左腕に残った傷痕。
これはそのうち消えてっちゃうんだろうけど。


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