毎日が幸せでありますように。

わたしの家族について。小さな幸せを忘れないように。
~お空へ還っていった赤ちゃんと、その後生まれてきてくれた息子~

お誕生日おめでとう。

2012-09-05 12:45:17 | 前期破水・切迫流産
今日、9月5日は、わたしたちに最初に授かった赤ちゃんの出産予定日でした。

元気な我が子に会うことはできなかったけれど、
その子を失ってから、約5ヶ月が経ったいまは、
新しく授かった命を大切に、次こそは元気な姿を見たいと切に思っています。

9週目に入り、わたしの体調は優れない日々が続きますが、
食べられるだけ食べて、しっかり睡眠とって、無理なく毎日を過ごしていきたい。

3ヶ月のお誕生日。

2012-06-30 11:15:07 | 前期破水・切迫流産
赤ちゃんがお空に還って、今日で3ヶ月が経ちました。

あの日から季節は大きく変わり、いまではもう夏の陽気。

あの日も天気はとっても晴れていて、春の訪れを毎日楽しみにしていたことを思い出す。

毎月30日がやってくると、当時のことを思い出し、涙が出てしまう。

同時に、「おめでとう。ありがとう。」の気持ちを感じる大切な日。

今日の天気がとっても晴れてるのも、彼のおかげなのかもしれないね。

出産一時金の給付。

2012-06-11 12:57:11 | 前期破水・切迫流産
流産から産休に入り、会社に復帰して書類を申請して、
2週間経った今日、給付額の決定通知がきた。

突然の破水から入院して、残念ながら流産。
出産して、退院後の通院。
そして、会社へ提出する書類をお願いしに病院へ通う日々。

今日までとても長かったけど、書類等に不備はなく、
無事、満額給付していただけることになった。

想定していなかった、急な高額出費だったことから、夫には厳しい数ヶ月を過ごしてもらったけど、
ようやくゼロスタートできるようになったんだね。


お金が振り込まれるのは数日後だけど、それをもって、
入院・治療からはじまった今回の一連の出来事は手続き関連は、ひとまず完結するんだね。


今回の一時金、流産だとしてもいただけるのは、ほんとうにありがたく、
女性は次の妊娠へ向けた希望にもつながる素晴らしい制度だと思った。

お金が支給されることがうれしいのではなく、
残念ながら流産や死産になってしまった女性のことも、決して見捨てずにいてくれてる気がして、
そう思えることへの感謝と、そして夫婦でまたがんばろうと思えるパワーをいただいたような気がする。


わたしたち夫婦も、一歩ずつ前へ生きていけてることを信じて、
この制度に心から感謝をしたいと思う。

退院後の診察(2回目・終了)。

2012-04-16 16:00:59 | 前期破水・切迫流産
1回目の診察から、2週間。

前回は、
まだ子宮の大きさがもとに戻っていなかったから、薬を飲んで経過を見ましょう。
病理検査の結果が出たら流産の原因がわかるかもしれません。

ってことだったから、今日は子宮がもとに戻っていることと、
病理の結果が聞けてなにか対策ができるかもしれない、と思って行ってきました。


まず、子宮の状態。
前回言われた、2センチの筋腫はあるけれど、きれいに、もとどおりに戻ったとのこと。
左右の卵管にも異常なし。
痛みもなければ、もう通常の生活をして大丈夫。

そして、病理の結果。

流産の原因がわからないままここまで来たけど、
病理の結果から新たにわかったことはなにもなかった。

16週での流産は細菌が原因であることが多いから、ヨウ液に漬けて(?)の検査もしてみたそうだけど
なにか異常を起こすような菌はなにも見つからなかったそう。


先生も、なにが原因か特定することはできない、とおっしゃっていた。

原因がわかれば、対策をしたり、生活していくうえで気をつけること、
とか、なにかできることがあるのに。。。


なにか特殊な病原菌が見つかったとか、今後も継続して治療が必要になるとか、
そういうマイナスな状況じゃなかったことに喜ぶべきなのかもしれないけど、
なんとも言えない気持ちになった。


あとは、このまま生活していって、生理がやってきて、ホルモンが正常に機能していることが
確認できれば、年齢も若いし、次の妊娠も期待できるらしい。

そして、2ヶ月様子をみても生理がこなかったり、違和感があれば、また診察に来るよう言われた。


こんな感じで、今回の流産に関する診察は終了。


ひとまずは今月いっぱいで生理が来るかどうかを待つしかないんだね。

入院給付金。

2012-04-10 14:19:27 | 前期破水・切迫流産
今日は、切迫流産で入院したときの入院給付金を申請しました。

健康が自慢のわたしがまさか保険の恩恵にあずかるとは、思ってもみなかった。

なので、この保険に入ったのも、
社会人になったタイミングで、昔、保険会社に勤めていた父からのアドバイスで入ったものだったから
どんな保障内容になっているか、覚えているはずもなく。。。


今回の入院に伴い、会社へ申請する必要書類などを調べていたら、
保険に入っていたら給付金が受けられるかもってことを知り、
ちょうどこの前、結婚して契約者名変更の届けが反映された保険証券が送られてきたのを思い出し、
中身を見てみることに。

そこには、入院給付金が受けられるって書いてあった。


生命共済に入ってたんじゃなかったっけ??と思ったけど、
実は疾病共済に加入していたのでした。


保険会社のコールセンタに電話をしたら、とてもスムーズに対応していただき、
必要書類を送ってもらい、それに必要事項を記入して、
病院の領収証のコピーを添付して返送すればオッケーらしい。

病院に診断書とか、なにか書類もらいに行かないとだめなのかな?とか、
手続きは複雑で難しいのかな?と思ってたけど、まったくそんなことはなかったです。


今回の保障内容は、入院1日につき5000円なので、8日分で、4万円がかえってくる予定。
ちょっとしたボーナスな気分かも


人生はじめての入院を経験してから、
こんなふうに知らないことや勉強になっていることがたくさんあります。

そういえば、以前、会社の研修で、某生命保険会社にトレーニーに行ったことがあったけど、
そこで言ってた、「保険は有難みがわかってから加入するのでは遅い。」の意味を痛いほど理解できた気がします。

いまは会社をお休みしていて、時間に余裕もあるので、
家族のためにも、夫と保険について話し合ったり、真剣に調べてみる時間をつくってみようかなと思います。

退院して1週間。

2012-04-07 17:31:28 | 前期破水・切迫流産
先週の土曜日に退院して、今日で1週間。

退院後も続いていた出血もだんだん減ってきて、昨日で出血もほぼなくなりました

退院するときの説明で、退院して1週間したら家事や仕事がはじめられるって言われたので
出血もなくなったし、ちょっと動いてみようかってことで
久しぶりに洗濯物を外に干しました。

外は気持ちがよくって、清々しい気分

洗濯日和のいいお天気が続いていたのに安静状態だったから、なにもできずにいたけど、
そんな生活からも、やっとのこと本日解放

いままでお休みしていた家事ができるようになって、
少しずつもとの生活に戻っていけるかな。


入院したとき(正確にはつわりでなにもできないでいた時期)から、
今日までずーっと、夫が家事全般をやってくれて、きっと負担になってたと思うけど、
もう大丈夫。

夫にはほんとうに感謝です。


今日は夫は友人の結婚式のため、外出。

わたしはひとりお留守番。

天気もいいし、体の調子もよさそうだから、ちょっと近場までお散歩でもしてみよう


と、思ってたのに。

昼食後にトイレに行ったら、また出血が。。。

いままでの安静から、急に動いちゃったから?
(でも動いたってほど、動いたとは思えないんだけど。)

お腹も全然痛くなかったけど、変に考え込んじゃったからか、
ちょっとだるくなってきた感じが。。。

ということで、大事をとって、今日も安静生活


ひとり夕食の時間まで、もうひと眠りして回復を待ちます。


早くこの不安定な状態から、普通の生活ができる状態に戻りたい。

先輩からのメール。

2012-04-06 13:56:16 | 前期破水・切迫流産
会社を休んで約2週間。

わたしが会社を産休という理由で休んでいることを知っている人は、
ほとんどいないんじゃないかと思います。

そもそも妊娠したことを報告していたのが、
職場の部門長・課長・担当のみなさん。
そのほか、前職やお仕事でお世話になった方々。
合わせて、20人くらい?

そのうち産休で休むことを直接伝えたのは、課長だけ。
ほかのみなさんへは、いまはどんなふうに伝えたらいいのかわからなくて。。。

メールした方がいいのかな?とも悩みましたが、
妊娠を報告したときと同じように、自分の口から直接伝えるのがいいと思っています。


そんなとき、前々職の先輩からメールが来ました。
当時一緒の担当で働いていて、いまでも仕事で頻繁にやりとりがあったり、
プライベートの情報交換したりと、わたしにとってはお姉さん的存在

内容は、
「最近会社に来てないようなので心配してメールしてみました。」というもの。

毎日とまでは言わないけど、それに近い状態で電話のやりとりしていたのが
突然ぱたりと無くなったら違和感ありますよね


先輩へは、安定期に入ってから妊娠の報告しようと思っていて、結局報告できずにいたので、
妊娠したことと流産してしまったことを、そのメールへの返信で報告しました。

そしたら、驚くことに
先輩もお子さんを流産した経験があるとのこと。

仕事が激務だったことが原因だと思って自分のことを責めたけど、
周りに同じような経験をしている人がいることを知らなかっただけで、
実はたくさんいて、そういう人たちの言葉が励みになったと。


わたしもそうだった。


流産したって事実は、積極的に誰かに話す内容ではないし、
身近に同じ経験をしている人なんて、まずないと思ってる。

偶然何かがきっかけとなって、わかることがあるかもしれないけど、
そうなるまでは、「なんでわたしだけ。。。」「どうせわたししか。。。」と
ひとりぼっちな気持ちでいっぱいだった。

でも誰かに話を聞いてもらいたいと思うけど、
話すことで相手をきっと困らせちゃうと思うし、
その相手からかけられる言葉に耐えられなさそうな自分がいる気がして。

そう思って、誰にも話せないでいました。


先輩のメールは、
「人生いろいろあるけど、いまはゆっくり休んで、また元気に復活してきてね。」
と締めくくられていました。


同じ流産という経験をしている先輩からの言葉は、一番響いて力になる気がした。

こうやって最初に話をしたのが、先輩でよかった。

産後休暇。

2012-04-05 10:12:47 | 前期破水・切迫流産
3月に入院することになってからというもの、会社へは課長と数回電話でやりとりしたのみで、
そうこうしているうちに気づけば年度が切り替わってました。

今年で入社8年目。

そんな8年目の最初の出社は、現在、5月下旬の予定。

課長と相談して、産後休暇をいただくことにしました。

「妊娠4ヶ月以上で、予定日前6週間に至らないで出産」したときに、産後休暇が取得できるらしいので
5月下旬までは、のんびり体と心を休めて回復に努めたいと思います

社会人になって、こんなに長い休暇ははじめてなので、
そのとき果たしてちゃんと社会復帰できるのか。。。

いまはあまり人に会いたくないっていう気持ちが強くて殻に閉じこもりがちだけど
きっとそのうちもとに戻れることを信じてがんばりたいと思っています。


今日で退院から5日が過ぎましたが、いまだ出血が続くので薬を飲んで、おうちで安静生活。
入院中と変わらず、ベッドの中で過ごす時間がほとんど。

たまりにたまった新聞を読んだり、会社の先輩から借りていた本を読んだり、
妊娠中はゆっくり読めてなかった「たまごクラブ」をいまさらながらじっくり読んだり(笑)
と、読書中心の生活。


もう少ししたら、簡単な家事やお買い物もできるようにまで回復するんじゃないかと思うので
そしたらお料理本片手に、ひとり料理教室でもやってみようかな

気分転換に外に出掛けられるようになるまで回復できたら
お弁当つくって家族でお散歩に出かけるのもいいなー、とか考えるのが最近の日課です


窓から見える外の景色も、太陽いっぱいのお出掛け日和。
桜が散ってしまう前までに、元気になろう
が当面の目標。


とてもゆっくりかもしれないけれど、
一歩ずつ、前向きに進めるようになっていければと思います。

退院後の診察(1回目)。

2012-04-04 15:28:07 | 前期破水・切迫流産
4月2日は、退院後の最初の診察。
出産後の子宮の状態を見てもらいました。

いつもの診察台にあがって、子宮の状態をエコーで見てもらう。

そして、子宮の中じゃなくて、外の壁に2センチくらいの筋腫があることを教えてもらった。
子宮の中だったり、壁だとしてもとても大きな筋腫だった場合、
妊娠できないことがあるから摘出するらしいんだけど、
ちゃんと妊娠できてたから、このままで大丈夫とのこと。

昔ポリープができて、とってもらったことはあったけど、筋腫ってほんと簡単にできちゃうんだね

こないだの出産のときの胎盤をいま検査に出しているらしく、
その結果が出るまでにまだしばらく時間がかかるから、その時期とあわせて次回の診察を予約。

胎盤の状態から、流産の原因や体の異常がわかることがあるらしい。
知らなかった。

次回は、2週間後の4月16日。


久しぶりの平日の午後のお出かけ(病院までの道のりだけど)は、
ちょっと風があったけど、お散歩出にはちょうどいいあたたかさだった。
春も、もうすぐそこまできてるんだね

赤ちゃんの記録(その10) 退院その後。

2012-04-04 15:19:07 | 前期破水・切迫流産
久しぶりに帰ってきた自宅。

1週間前と何も変わらない休日。

ただ変わってしまったことは、わたしのお腹の中の赤ちゃんがお空へ還ってしまったこと。


赤ちゃんがお腹の中にいたことで、できなくなっていたことが、
ひとつずつできるように体が変化(回復)したことを実感する度に、涙が出てきた。

ご飯が食べたいと思うようになったこと。
食べたときに想像したとおりの味であること。
お腹が空いてもまったく気持ち悪くならないこと。
空気がたくさん吸い込めること。
しゃがんだり、体育座りが楽にできること。
うつ伏せに寝ることができること。


そして、赤ちゃんがお腹の中にいたときにしていた動きを、変わらずふいにしてしまい、
もうお腹にいないことを実感する度にも涙が出てきた。

お腹を支えながら階段を降りること。
トイレに座るとき、ゆっくり慎重に座ること。
お腹に手を当てながら夜寝ること。
何気なくお腹に話しかけながら、やさしくなでること。


どれもちょっとした行動だけど、
わたしたちのもとに赤ちゃんが来てくれて、お腹の中で一緒に過ごしてきたことで
こんなにも生活の仕方が変わってたんだってことを思い知らされた。


同じような体験をした人たちが、
その後どんなふうに過ごしているかをネットで調べることが大半の時間を占めた。

会社にはいつから行ったらいいんだろ。
今のわたしは、できれば会社は行きたくない、できれば誰にも会いたくないって思ってるけど、
気が紛れるから仕事してるほうがいいって人もいるみたい。

産休をとって、じっくり考える人。
これを機会に体を一番に考えて、仕事辞める人。

いろんな人がいるけど、わたしはどうしたいのかわからない。
会社に行くことを想像してみても、きっと泣いてしまう自分がいる気がしてならない。

満員電車に乗れるようになったこと。
電車のにおいで気持ち悪くならなくなったこと。
お昼を食堂で食べられるようになったこと。
お昼後のエレベータホールのにおいで気持ち悪くならなくなったこと。
自分の席からコピー機まで歩くときにしていた立ちくらみや動悸がなくなったこと。
コーヒーメーカーの香りが平気になったこと。

泣かずにいられるようになるまでは会社に行かないほうがいいのかな。

ゆっくり考えてからでもいいのかな。

のんびりと規則正しい生活をして、体調が回復したことが確認できてからでもいいのかな。

赤ちゃんの記録(その9) 入院8日目・退院。

2012-04-04 15:06:16 | 前期破水・切迫流産
■平成24年3月31日(土)入院8日目・退院

いつもと変わらない朝の診察。
消毒をして、エコーを見て。
ただひとつ違うのは、前日までそこにいた赤ちゃんの姿がないこと。

信じられない。。。

信じたくない、っていうのが正直な気持ち。

でも、エコーはお腹の中がきれいに空っぽであることを見せてくれた。


大きな出血もなく、子宮の状態が大丈夫ってことで、退院できることになった。

退院後の診察の予約をして、今日からは自宅で薬を飲んで安静に過ごす。

赤ちゃんのためにできることをしようと決め、
入院して、できる限りのことをしてきたつもりだけど、
今日から、どうやって過ごしたらいいのか全く想像できなかった。


夫に今日退院できることを連絡し、退院の準備を進めた。

1週間のほとんどをベッドの上で過ごしてきたけど、
先生やたくさんの看護師さんのお世話になってきたから、離れるのがなんとなくさびしい感じがした。

退院前に、気にかけて個人的に病室まで顔を出してくれた看護師さんは、
ここまで長く赤ちゃんが生きてこれたのは、赤ちゃんとお母さん、旦那さんで一緒にがんばったからだよ
と言ってくれた。

この看護師さんは、入院したときに、ずっと付き添ってくれた看護師さんで、
毎日赤ちゃんが元気でいるかどうかを、ほんとうに気にかけてくださっていた。

帰り際にもお会いすることができて、感謝の気持ちから、涙が出てきた。


1週間前、ここに来たときはダウンコートを着ても寒かったけど、
1週間経った今日は、風は強いけどあたたかく、もう春になってきたんだね。

この1週間は信じたくないこと、信じられないことばかりの毎日だったけど、
確実に毎日は過ぎていて、わたしだけ取り残された感じがした。

妊娠がわかった1月から3月までの日々が全てすっぽり抜け落ちて、
何事もなかったかのように、今日にタイムスリップしてきちゃった感じ。


母子手帳へは、赤ちゃんの出産記録を書いてもらった。
身長と体重と性別と。
記録を希望されない人もいるってことだけど、
わたしは、赤ちゃんが一生懸命生きてくれたことを、しっかり残してあげたいと思った。


ほかに残っているのは、1週間つけ続けた点滴の針を刺してた左腕に残った傷痕。
これはそのうち消えてっちゃうんだろうけど。

赤ちゃんの記録(その8) 17週2日・入院7日目。

2012-04-04 14:46:50 | 前期破水・切迫流産
■平成24年3月30日(金)17週2日・入院7日目

昨日の不安が的中したのか、不安になっちゃたせいでこうなっちゃったのか。

悲しい朝が来た。


朝の検診で赤ちゃんの心臓は動いていることが確認できなかった。


エコーで心臓が動いてるかどうか確認する前に、先生はもうわかってたみたい。
目視で、赤ちゃんの足が子宮から出ているのが見えてたから。

わたしもエコーの画像を見て、昨日までと違うことはすぐにわかった。
いままでは胎盤のそばに頭があって、窮屈そうにしていた姿が
今日は胎盤のずっと下に頭があって、全体的に下に下がってきちゃってた。

うそだと思いたかったけど、それが無理なくらいはっきりしていた。


診察台の上で涙が出てきた。


看護師さんはみんな、お母さんも赤ちゃんもよくがんばった、って
そうやって声をかけてくれた。
毎日エコーを一緒に見るのを楽しみしていたって言ってくれた看護師さんもいた。

たくさんの人に祈り、見守られていたんだと思ったら、嬉しかった。


ちょうど今日は夫に届けてほしいものがあるからと、朝から病院に来てもらってたので
すぐに赤ちゃんの状況を先生から伝えてもらった。

どんな気持ちだったのかな。


このまま赤ちゃんがわたしのお腹の中にいるのは危険だから
張り止めの点滴を止めて、分娩する準備に入ることになった。

施術になるので「同意書」を渡され、サインをした。
今回の施術内容は、こんな感じ。

妊娠17週(破水含む)子宮内胎児死亡で流産処置が必要となります。
子宮収縮で自然に摘出できなければ、収縮剤を使用します。

わたしができることは、
赤ちゃんが苦しくないように早く外に出してあげること。


薬の効果が無くなり、張り(つまり陣痛)が来るのをベッドの上でひたすら待つ。
でも、お昼まで待っても張りは感じられなかった。

しばらくして、薬を投与することに決まり、分娩室へ移動することに。

はじめての出産がこれからはじまるということに、不思議と不安はなかった。

早く産んであげたい。

その気持ちが強かった。


手術着に着替えて、分娩台に横になり、先生に薬を投与してもらった。
2~3時間してもお腹に痛みや何も変化がなければ、追加で薬を投与するらしい。

分娩台の上で、ただひたすら待つだけの時間は長いようで、あまり長くは感じられなかった。

今こうしている自分のことが信じられないというか、
全部が夢で、うそだったらいいのにって思ったり、
早く会いたいって話してたから、早く出てきちゃったのかなと思ったり、
早く産んであげて、ずっとがんばってきたその姿を見てあげたいって思ったり、
男の子なのか女の子なのか、わかるのかな、とちょっと楽しみだったり。

助産師さんも
ひと足早く、陣痛と出産が経験できるから、
次の子が産まれてくるときは、緊張せずにできるから、ちょっとお得な気分だね。
と話しかけてくれたり。

そうこうしているうちに時間は過ぎ、
14時半頃に生理痛のような痛み(これが陣痛)があってからは、とても早かった。

先生が到着してから、痛み止めとかの点滴をして、
産む準備をしているときに、お腹からにゅるっとした何かが出てくるのを感じた。

間違いなく赤ちゃんだと思った。

痛みもなく、ただ自然の流れに身を任せてただけで、ちゃんと産まれてきてくれた。

その後も数回、お腹の中から何かが出てくるのを感じ、
先生に胎盤を出してもらい、15分くらいの時間で全てが終わった。

お腹の中が空っぽになったのを、なんとなく感じた。


点滴の副作用でとてつもない眠気に襲われ、気が付いたら助産師さんがそばにいた。


そして、夫と一緒に赤ちゃんとのご対面。
(場合によっては、対面ができない状況で産まれてきたり、対面をあえて拒否する人もいるらしい。)


体長20センチ。体重120グラム。
顔は目と口がまだ開いてなくて、鼻の穴がちょっと見えてて、
手と足の指はちゃんと5本ずつある、五体満足な男の子だった。

きっと小顔なイケメンだったって、助産師さんは言ってくれた。

生きて会うことはできなかったけど、それでもとても嬉しかった。

産まれてきてくれてありがとう、って心の底から思ったし、
ただ見ているだけで、かわいいなって、そう思えたことにとても感動をおぼえた。

こうやって家族が増えていくんだね。


駆けつけてくれたお母さんにも赤ちゃんに会ってもらった。
はじめての孫に、こんなふうに会ってもらうことになるだなんて
きっと思ってなかっただろうけど、でも会ってもらえて嬉しかった。


赤ちゃんは、都内にある斎場から天国へ行ったあと、納骨堂に預かっていただくことに。

お骨はおうちへ持って帰らないことに決めた。
わたしたちの心の中にずっと記憶しておけば大丈夫。
いつでも思い出してあげることはできるから。


赤ちゃんを産んで、2時間もすればもう母体は回復してくるってことで
明日の診察で子宮内に特に問題がなければ、明日にでも退院できるとのこと。

今日から新たに飲み薬が処方された。
陣痛で張ったお腹を元に戻してくれる薬と、
感染を予防してくれる抗生物質の薬と、
胎盤を取り除くと母乳が出る準備がはじまるそうで、それを抑制する薬。

食欲はないけど、薬のためにがんばって夕食を食べる。

これまでは赤ちゃんのためにと思って、気持ち悪くなりながらもがんばって食べてきたけど、
その赤ちゃんがお腹からいなくなってしまったわたしに、食欲は全然わかなかった。


お腹に手を当てながら毎日夜寝ていたけど、もうそこにはお腹の膨らみはなく、
ほんとうにいなくなってしまったんだと感じられた。
まだ信じられないけど。

緊張と不安の毎日から解放されたのか、
それまで1~2時間で寝ては目が覚めていたのが、はじめてまとまった時間眠れた。

赤ちゃんの記録(その7) 17週1日・入院6日目。

2012-04-04 14:25:09 | 前期破水・切迫流産
■平成24年3月29日(木)17週1日・入院6日目

今日も赤ちゃんの心臓は動いていた。

でも、へその緒が7~8センチ出ているらしい。
それがどういうことを意味しているかは聞かなくてもわかるような気がした。

だとしても、わたしの赤ちゃんはちゃんと生きててくれて、
この子はとても強い子なんだと、そう思った。

今日は入院して1週間近く経つので、赤ちゃんの成長を見るために頭の大きさを測った。

羊水がなくてもちゃんと成長していてほしかったけど、
頭の大きさからは成長は見られず。

3.3センチ。

少しでもいいから大きくなってほしい。


入院してから、体調の変化はほとんど感じられなかったのに、
今日は夕方からお腹が少しだるくて重たい感じがした。
これがお腹の張りなのかな。

最近、食事をとっても、気持ち悪くてもどしちゃったりしてたから
そのせいかもしれないし、よくわからない。。。

看護師さんに触診してもらったけど、異常は感じられないみたい。

いろんなこと言われすぎて、少しストレスに感じているだけなのかもしれない。


毎日、夕方に来てくれる夫へも、へその緒のことと、お腹の話をした。

泣いたり、不安になったりすると、赤ちゃんにも伝わっちゃうからだめだって
いつも夫は言って励ましてくれる。

年度末で忙しいはずなのに、毎日こうやって会いに来てくれるだけで、とても安心できた。


でもやっぱり、お腹のことは気になる。

今日は今までで一番不安な夜だった。

赤ちゃんの記録(その6) 16週7日・入院5日目。

2012-04-04 14:12:35 | 前期破水・切迫流産
■平成24年3月28日(水)16週7日・入院5日目

今日は主治医の先生はお休み。
この前、話をしてくれた先生が診察してくれた。

今日も赤ちゃんの心臓はちゃんと動いていた。

でも、へその緒は昨日よりも出てきているらしい。
トイレに行ったり、立ったり座ったりすると、外に出てくるかもしれない。
今は先生に、出てきたへその緒を子宮内に押し込んで対処するしかないって。


新しくわかった症状や、前日との変化は隠さず教えてほしいと思っていたけど、
でもいざこうやって聞かされると、不安になるばかり。

診察が終わると、ベッドに戻って、横になって泣く毎日が続いた。


お昼過ぎにトイレに行ったときに、へその緒が出ているような気がして、先生を呼んで、診察してもらった。
見てもらうと、勘違いだったのか、
そのときにとってる姿勢と腹圧の関係で出たり引っ込んだりするだけで、今は大丈夫とのこと。

再度、子宮内へ押し込んでもらっって、エコーで赤ちゃんを確認。

よかった、ちゃんと動いている。

不吉かもしれないけど、
1日に2回もエコーで赤ちゃんに会えたことがとても嬉しかった。


夕方、夫にもへその緒のことを話した。
そんな話を聞かされたら、きっと心配で仕方なくなるんだろうと思ったけど、
そうだとしても、わたしたちの赤ちゃんのこと、全部知っていてほしいと思った。

家族で一緒にがんばるって決めたから。

赤ちゃんの記録(その5) 16週6日・入院4日目。

2012-04-04 14:01:50 | 前期破水・切迫流産
■平成24年3月27日(火)16週6日・入院4日目

朝の診察。
今日も変わらず心臓は動いていた。

よかった。

この子は、とっても強い子なんだね。えらいぞ。

そう思った。


明日の朝も心臓が動いていますように。

と、夜寝るときと朝起きたとき、祈り、赤ちゃんに話しかける毎日。


朝の診察は、
1日の中で一番不安であると同時に
1日の中で一番安心できる時間だった。


昨日の話が本当なら、24週で産まれられるってことは、
5ヶ月先にならないと会えなかったのが、あと2ヶ月したら会えるんだ。

そう考えるとちょっと前向きになれる気がした。


今日は昨日からの変化で
へその緒が子宮から膣に出ていることを教えてもらった。

へその緒が出てしまうと、赤ちゃんへ栄養や酸素がきちんと送られなくなって、
そのまま赤ちゃんが窒息死することがあるそうだ。
それは16週のわたしの赤ちゃんも、出産直前の妊婦さんにも、誰にでも言えることらしい。
でも、羊水がないわたしには、つらい通告だった。


夕方、仕事を終え、夫が面会に来てくれた。

友人や後輩など、医者の知り合いにいろいろ聞いてくれたとのこと。
先生からのお話やネットで調べる情報よりも、
知り合いからの話のほうが、何も包み隠さず話してくれるから信用できるのかな。

わかったことは、
同じ時期に、同じ状況だった人でも、ちゃんと赤ちゃんを産んでいる人もいる。

可能性はゼロではない、ということ。