毎日が幸せでありますように。

わたしの家族について。小さな幸せを忘れないように。
~お空へ還っていった赤ちゃんと、その後生まれてきてくれた息子~

ひとりでちょっと遠出。

2012-04-19 11:07:24 | 流産後・産休中の生活
昨日は、いつもどおりお洗濯、掃除をして過ごしていたら、
会社の先輩(今月6日の投稿でご紹介した、メールをくださった先輩です。)からメールが。

「突然だけど、○○ちゃんのお誕生日祝いをするんだけど、夜空いてる?」という内容。

予定は空いてる(いまは予定という予定は無いので)けど、
入院してから約1ヶ月、
家族と病院とお買い物で行くスーパーの人としか会話を交わしていないからちゃんと会話ができるかがとても不安。。。
(そもそも感情をちゃんとコントロールできるのか?)
そして、ひとりで人ごみがある道を歩いたり、電車に乗ったりすることにも不安があった。。。

でも、わたしのこと最初に話した先輩とは、メールで励まされたお礼もあるし、
直接会って話をしたいって思ってたから、勇気を出して、行ってみることに決めた。
(幸いメンバーが、先輩とお誕生日を迎えるわたしの同期のふたりだけだったから、安心ってのもあった。)


自宅から駅までの道を久しぶりに歩いてみた。
会社に行っていたときは急ぎ足で15分くらい?
昨日はせっかくなので、ゆっくり20分くらいかけて歩いてみた。

駅までの道のりを歩くのも1ヶ月ぶり。

この道にも桜が咲いてたんだ、っていう発見がたくさんあった。
いまはもうほとんどがきれいな葉桜になっちゃってたけど、きっと満開の時期はきれいだったんだろうな。

駅前も新入生っぽい学生がたくさんいて、ひとりなんだか時代から取り残されちゃったような気分になった。


久しぶりに乗った電車は、空いてる時間帯ってこともあって、座って行けたけど、
いずれはまた満員電車に乗らなくちゃいけないのかと思うと、ちょっとやだなーと思ったり。
妊婦だったころは、電車に立って乗ってることがきつくって、でも優先席も満席で、
そんな中、席を譲ってくださる方がいて、ほんとうに嬉しくって、感謝と嬉しさのあまり涙することもあった。
あのころのことは、ほんとうに懐かしい。


夕方の新宿駅は、いつもと変わらず人通りが多くて、ちょっと人ごみに酔っちゃったけど、
ひとりで出掛けられるようにまで回復したのかな、と感じた。

待ち合わせのお店に行って、久しぶりに会った先輩と同期は
わたしが入院する前となにも変わらずに、普段通りに接してくれた。

仕事に復帰したとき、周りのみんながみんなこんなふうに接してくれるとは思えないから、
そのときちゃんと対応できるようにするためのリハビリとして、
ちゃんと人と会って、ちゃんと話をする、それがこの日の目標だった。

お店はスペイン料理屋さんで、みんなでご飯食べながら、仕事や結婚の話をしながら、わたしの話もした。

いままではメールか電話でしか、話したことがなかったから、ちゃんと自分の口で話せるのか心配だったけど、
いざ話をしはじめると、意外と坦々と話でる自分がいた。

結婚式のときも、両親への感謝の手紙で、
前日ひとりで書き起こしているときは、すっごい泣いちゃってたのに、
本番人前で話すとなると、仕事モードのスイッチに切り替わる感じで、まったく泣かなかった。

このときと同じだった。

ひとりでいると泣いてしまうことも、人前だとなぜか平気になる。
ある意味これは強みと言ってもいいのかもしれない。


わたしの話を真剣に聞いてくれたふたり。
勇気を出して、ここに来ることを決めてよかったと思った。

先輩は話を聞きながら、涙を流しながら、励ましてくれた。
「一度妊娠できたって経験があるんだから、次の子もまたすぐできるよ。」
「不妊治療で悩んでる人と比べたら、ぜんぜん恵まれているんだよ。」
「会社はすぐ復帰する必要なんてないし、辞めようって思ったら辞めちゃえばいいんだよ。」
など、先輩も流産したときに思ったそうで、
わたしも退院後、いろんな方の日記やブログを読んで、同じように感じ、そう思い込むことでここまでやってこれた。

そうでなかったら、きっといまも引きこもったままだったと思うし、
誰かと連絡とることもしていなかったと思う。


解散して、うちに着いたら、先輩からメールが来ていた。
「想像してたより元気そうで安心した。」
「心の傷はまだまだ消えないと思うけど、いまを受け入れて前を向いて進んでいる姿を見れて、
 昔と比べてまた一段と人間として強くなったなぁと思った。」
というやさしいメッセージだった。

先輩はわたしのこと気遣ってくれて、こんなふうに言ってくれたのかもしれないけど、
周りの人たちに、そうやって思ってもらえるように振る舞えることができてよかったと思った。

突然泣き出したり、何もできなくなったり、
誰かに迷惑かけてしまうわたしはきっとこの先も出てこないことを願いたいな。


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