ブロブロガー@くつログ

Proと呼ばれたい...そして日々悪戦苦闘する
Brofessional な職業人の安息の日誌

◇大統領でもわかる歴史哲学入門?

2013-05-11 | 靖国問題



> 韓国の朴槿恵大統領が、米国でまたまた歴史認識騒動を繰り拡げている様子
> ですね!
> 執念深くて、懲り無い特質は、流石・・・と言うべきですかねぇ…?


▼韓国・朴槿恵大統領、米議会で歴史認識について日本を厳しく批判(13/05/09)

http://www.youtube.com/watch?v=plVMlXTyvok

オバマ大統領に苦言を述べるだけでなく、米議会や米国のマスコミにまで土俵
を拡げている様子
ですから、かなり戦略的に反日宣伝工作を行っている事は確
かです…。


> 嫌いな相手を感情的に攻撃する、△△△のおばさんみたいですね…まるで!


麻生副総理が会談の際に試みた「歴史認識の相対性」に関するレクチャーなど、
全く理解できない様ですから、まさに「馬の耳」状態です。
そもそも、相手の立場を理解しようとする心の窓すら無い…。


> 本職の学者の見解をレクチャーしても、やはり「同じ」でしょうか?
> 例えば、ネットでこんな論文を見つけたのですが…。


▼日本の歴史哲学の現況
https://shudo-u.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=162&file_id=18&file_no=1

日本人学者の見解だと「偏見」と捉えるかもしれませんね。
むしろ、欧米の学者の見解の方が効果的だと想う…。
例えば歴史学者として著名な英国のトインビーが、コリングウッドを相手に、
「歴史思考の相対性と歴史の対象との関係」について、こんな議論を交えてい
るみたいです。


▼トインビーとコリングウッド -歴史思考の相対性と歴史の対象との関係について-
http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/9542/1/kyoyoJ08_00_03_t.pdf

> う~ん…「歴史認識の相対性」は、かなり以前から議論されていた訳ですね。
> 歴史哲学と云う分野は、日本ではあまり馴染みが無かった気がしますが…?


「歴史観」と云う言葉が示すとおり、あまり「客観的な対象」とは捉えられて
来ませんでしたからねぇ…そもそもが。

> 歴史記述は、歴史家の主観が創り出すフィクションですか…そうすると?


歴史が「単なるフィクション」に陥ってしまうと、それは歴史小説であって、
「史実」としての科学的な歴史学は成立しません。

「歴史的事実」は、やはり厳然と「客観的事実」として存在したものと前提さ
れている訳で、問題は、事実と事実との間の因果関係や必然性、または蓋然性
をどの様な枠組みで認識するか、また解釈できるか
と云う事なのです。


> …何か突然難しくなりましたね…。


私が高校の頃、現在のJRは未だ国有鉄道でしたが、毎年行われる国鉄のスト
ライキの際に『合理化反対!』と書かれたプラカードを掲げているのを見て、
高校生の私は、その意味不明な言葉が理解出来ずに、不思議に感じていました。


> あはは…昔は『リストラ』とは言わず、『合理化』と呼びましたね、確かに。


経営を合理的に行う事に何故反対するのか…当時は理解出来なかった訳ですが、
後になって考えてみると、経営視点から見た合理性は、労働者側から見た場合
必ずしも労働条件を改善するものとは限らない訳です。


> なるほど…『合理性』自体が相対的なものですね。


科学や宗教などについても同じ事が言えます。
一般に科学的知識は『合理的』と考えていますから、その観点から、宗教的な
教義などは、『不合理』なもの
と感じてしまいがちです…。

> でも、以前Broは、アダム・スミスの経済思想の背景には、キリスト教的な
> 合理主義精神が在る、と述べていましたね…?


そう…アダム・スミスを引き出すまでもなく、そもそもキリスト教の神学体系
は、それ自体合理的な教義体系
として整理されています。


> なるほど、科学とは異なる次元の『合理性』が存在する訳ですか!

「異なる次元」とは、「異なる目的、あるいは価値観」と言い換えても良い…。


> 歴史認識問題に話を戻しますが、戦前の日本は天皇主権の国家でしたから、
> 皇室崇拝の立場から、神道の精神に基礎を置く、所謂『皇国史観教育』が行
> われていましたよね…。


戦後になって、GHQが所謂『戦後民主主義教育』を推進したので、日本人は
自らの価値観をコペルニクス的に大きく転回する経験を余儀なくされました。
歴史教育については、所謂『東京裁判史観』を基礎にした文脈で、それまでの
歴史記述を書き換える事になりました。



> 科学的な歴史文脈では無く…?


そこが問題なのです!
「科学的な歴史文脈」とは何ですか…どの様な枠組みを『科学的』と云うのか?


> 個々の主観に基礎を置くものでは無く…「客観的な枠組み」の事です。

従来の歴史学では、その様な「客観的な枠組み」のひとつとして、マルクス主
義の所謂『唯物史観』
が使われて来ました。
これは、既成の宗教を基礎とするものではなく、『資本と労働』と云う抽象的な
実体の歴史的な運動法則に基づくもの
とされましたから、「科学的な歴史文脈」
だと考えていた訳です。


> マルクス主義…あまり現代的では無いですね?


現在では『科学的』とすら言い難い…。
そこで問題となるのは、マルクス主義に替る「客観的な歴史認識の枠組み」
構築です。


> 客観的な歴史理解の方法論が問題ですか…。
> Bro流の「歴史認識の相対性理論」は、その試みの一部ですね?

そんな大それたものでは無いですが、『歴史認識の相対性』が重要なコンセプト
になる事は確かです。


> ちなみに話は変りますが、朴槿恵大統領のお父様の、朴正熙元韓国大統領は、
> 親日家だったと云う逸話がありますね…。


日本維新の会の石原代表の述懐に、こんなのが在ります。


▼朴正煕がこんなこと言ってたよ(石原慎太郎)
http://yorozu.indosite.org/bbs_log/bbs_log04/main/21283.html

> 戦前の日本は、統治下の朝鮮の人々に、日本人と同等の義務教育を行ってい
> た訳ですね…同化政策ですか…。


これを民主的な政策であるとは考えませんが、しかし少なくとも、白人による
人種差別的な植民地政策とは一線を画して、日本的な平等思想を体現しようと
努力していた政策の結果であると考えます。
マルクス主義的な意味の「帝国主義的な植民地の侵略支配」とは異質です!

> なるほど、朴正熙氏「日韓併合」についても、「セコンド・ベストとして私
> は評価している」と述べていますね!

一方で、朴正熙氏は自著『国家・民族・私』や『韓民族の進むべき道』において、
朝鮮の近代史を「退嬰と粗雑と沈滞の連鎖史」と徹底的に批判しています。

> あはは…朴正熙元韓国大統領は、自虐史観をバネにして自国の近代化に邁進
> した訳だ!


私は想像するのですがね…朴槿恵大統領は、日本式教育を受けたお父様の、こ
の様な自虐的な歴史認識を嫌っていたのではないでしょうか…?


> えっ、するとお父様の歴史認識に対する反発心が、彼女の朝鮮人被害者意識
> を増幅させた訳ですか?


…いずれにしても、朴家の父娘の間での歴史認識のギャップは大きい…。
お父様の朴正熙元韓国大統領は、軍事独裁政権を施行したにも拘らず、その清
廉で真摯な人柄から、歴代の中で最も国民的人気の高い大統領ですからね。
未来志向の日韓関係を築くには、朴槿恵大統領の「心の棘」を抜く働きかけが
大切である気がします。

> う~ん…大統領父娘の間での『歴史認識の相対性』が課題ですね…。



http://www5.hp-ez.com/hp/namikata/page4/bid-297212


【「靖国問題」に関する過去記事】
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/c/5326efb64cce3ad9eac1cc4da89840d3


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◇麻生副総理、韓国朴槿恵大統領に歴史認識の相対性を語る?

2013-04-23 | 靖国問題


> 麻生副総理や新藤総務相など安倍内閣の一部閣僚が、靖国神社の春の例大祭
> を参拝した話は、前回記事のコメント欄に書きましたよね。


▼麻生副総理ら、靖国参拝…首相は真榊料奉納
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130421-OYT1T00525.htm?from=popin

麻生さんらは、これまでも基本的に毎年参拝していて、あまり大騒ぎする様な
話では無いのでコメント欄に覚書程度に書きましたが、中韓の方では、またも
過剰反応
している様ですね…。
安倍首相自身も真榊を奉納していて、全然問題にしていない訳ですが、相変わ
らず「特定の周辺国」側で勝手に喧しくしている。


▼靖国参拝「心の問題」と菅長官、韓国訪日中止で
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130422-OYT1T00691.htm?from=main4

> 韓国の外相が、急に訪日を中止した事で、また事態が騒がしくなりました…。
> そもそも、韓国では朴槿恵大統領が、ソウルで開かれた「三・一独立運動」
> の記念式典の際に、日韓の歴史認識問題について言及していたので、立場上、
> 遺憾の意を表したとも取れますけど…。


▼韓国、尹炳世外相の日本訪問見送りへ 閣僚らの靖国参拝に反発(13/04/22)

http://www.youtube.com/watch?v=aeYRHCeUiTg

▼朴槿恵大統領「日本は歴史を正しく直視し責任負う姿勢を」対日認識初言及
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130301/kor13030111430001-n1.htm

そもそも、朴大統領は大統領就任式典の際にも、日本の代表として式典に参加
していた麻生副総理との会談で、この問題に言及していました
からね。

> あの時には、マスコミは朴大統領側の発言だけを伝えていて、麻生副総理は、
> お祝いの席なので黙認していた様な報道だったのですが、今回訪日を取り止
> めた韓国外交筋の意図を伝えた中央日報の記事で、麻生副総理の応答内容
> 判明しました。


▼「歴史認識の違い前提に」麻生氏発言に反発か
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130423/kor13042313260002-n1.htm

麻生さん、「言うべき事は言っていた」訳ですね!
てっきり、「慶事への配慮から黙っていた」と想っていました…。
言うまでも無く、朴槿恵大統領の独善的で一方的な歴史認識発言に対しては、
これを快く感じる日本人は皆無ですからね!
彼女は、時代遅れのマルクス主義的歴史教育に洗脳されて、非科学的客観論を
振りかざしているに過ぎません
から。
そもそも、朴槿恵さんは科学哲学の勉強をやり直した方が良い。
到底、麻生副総理の見識の高さには及びませんから…。


> 麻生副総理は、米国の南北戦争の呼称が北部と南部で異なる例などを取上げ
> ながら、「歴史認識の相対性」についての理解を求めた訳ですけどね…。

『馬の耳に念仏』とは、昔から言われる「ことわざ」です。
発展途上国に対しては、先進国側から支援する事は在り得ますが、妄言や一方
的な強制に従う謂れなどはありません。
朴槿恵さん、「お互いが主権国家である」事を忘れているのではないでしょうか。
それとも、お父様の様な権威主義的独裁政権を志向しているのでしょうか?


▼朴正煕 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%B4%E6%AD%A3%E7%85%95

日本でも「平和呆け」から脱却できていない一部の評論家の中には、麻生副総理
「外交音痴」と揶揄する向きもある様ですが、この際ご自身の「時代音痴」
方を反省しないと、時代の情勢変化について行けていない様な気が致します。


▼超党派の国会議員168人、靖国神社を参拝 平成になって最多人数(13/04/23)

http://www.youtube.com/watch?v=DiuyzxTsoqg

【「靖国問題」に関する過去記事】
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/c/5326efb64cce3ad9eac1cc4da89840d3


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◇安倍官房長官,靖国参拝推進派議員と会談

2006-05-23 | 靖国問題
> 安倍官房長官が22日夜,自民党の靖国神社参拝を推進する中堅若手議員と会談
> したそうですよ。。。
靖国神社参拝を推進する考えの人々には,安倍さんこそが「頼みの綱」ですものね...

> しかし安倍官房長官自身は,自らが首相になった場合に参拝を続けるかどうか
> については慎重な態度を崩さなかった様子です...
前にもこのブログで書きましたが,現在の内外の情勢では賢明な態度と言うべき
でしょうね。。。やはり。

> 森前首相も同じ22日に日本記者クラブでの講演で,ポスト小泉には中韓との
> 関係改善が求められていると発言していますものね...
> 安倍さんが望む,望まないに関わらず,靖国問題はすでにポスト小泉選の争点
> になっていますよね,実際。
森さんがその様な発言をあえて行うのは,やはり暗黙に福田支持を表明している
訳ですよね。。。

> 最近安倍さんの旗色が芳しくないですね...残念ながら...
迷っているでしょうね...安倍さんは。
しかし,ここいらで旗幟鮮明にしてみてはどうでしょうか?
ここまで来たら,断固「正統派小泉後継候補」として,参拝継続の方向で...

> それは大冒険でしょ!やはり!
> 第1Bro は以前,「最初から靖国神社参拝を止める方針で一貫した方が賢明」
> だと言っていたじゃないですか...
> また方針転換ですかぁ...無責任だな,まったく...
いや,中韓との関係改善まで放棄する訳ではないですよ...
靖国神社参拝を継続しながら,かつ中韓関係改善の道を模索するのですよ。。。

> 「言うは易し」ですよ,それは...第1歴史認識が異なるでしょ...
繰り返しますが,だからこそ両国の継続的な対話と歴史認識の共同研究が必要な
気がします...
そして,お互いの文化の違いについても,相互理解を深める必要がありますよね...

> そう云えば,先日親善来日していた中国の高校生達に皇太子殿下がお会いにな
> っていましたね!
そうです...皇太子殿下の積極的な姿勢に感動してTVを観ていました...私は。
昭和の不幸な出来事など,乗り越えて前に進む覚悟が必要なのです...特にリーダは。

> 歴史認識において,日中韓の間で相互理解が可能でしょうか...??
事実は1つなのですから...ただお互いの立場の違いが認識の相違を生ずるのです。
お互いが知りえた歴史的事実を相互に出し合って,認識のギャップを埋める努力
を始めたらどうでしょうか?

> う~む...現実的に可能なのかなぁ???
少しずつ進めれば良いのですよ...時間制限など無いのだから。
協働作業こそが相互理解の近道だと思いますよ。

> う~む...

◇日中戦争の舞台裏。。。大いなる誤算

2006-05-21 | 靖国問題
> 今回は日中戦争が何故長期化したのか...その理由についてですよね...
ええ,今日明らかな3つの視点について述べようと思います。。。

> では,よろしくお願いします。
まず第1に中国軍の実態および戦術についてですが,当時の国民党軍は正規の軍
隊と言える様な代物ではなく,貧民や暴徒の寄せ集め的なゲリラ部隊が大多数で
あり,当然その内部には共産ゲリラも多数潜入していたと云われています。
そして,彼らは執拗に反日プロパガンダを繰り返して,わざわざ紛争の火種を起こ
す事に積極的なのですが,いざ戦闘が始まるとロクな戦いもしないまま潰走して
奥地に逃げたり,民衆に混じり込んだりを戦術としていたと聞いています...

> まるで,八路軍(中共赤軍)の得意とするゲリラ戦術ですね...
実際,上層部はともかく末端の兵士達は,国民党軍だろうが共産赤軍だろうが,
あまり関係はなく,とにかく軍隊に混じれば武器が与えられ,半ば公然と食料調
達や略奪行為が行える点が魅力だった様です。。。

> なるほど...近代的な軍隊と言える代物では無い訳ですね...
第2に,関東軍は表向き各地で連戦連勝を重ねていた様に見えますが,これらの
ゲリラ戦術に悩まされていた様子です。
結局これらの敵対行為を掃討するために,行動区域を各地に拡大して行きました。
その結果,本国の日本政府も,途中から方針の転換を決定しています。
つまり,敵軍の中核である国民党の精鋭部隊に大打撃を与えないと,紛争の収束
は困難な状況であると...

> 第2次上海事変そして南京攻略に向かう訳ですね。。。
そうです。このため,本国から増援部隊を大陸に派遣する事を決定しています。

> いよいよ全面対決の姿勢を固めた訳ですね。。。
ええ,しかしここで大きな誤算をしています...

> ...と言うと?
国民党の精鋭部隊に大打撃を与えた後に,和平交渉を行う相手として蒋介石を想
定した作戦計画でした。。。

> そうでした!蒋介石は,共産軍に捕われの身でしたよね,確か...
いえ,蒋介石自身は西安事件の後,共産軍と停戦して張学良と南京に戻ってい
ます。。。
しかし,その後日華事変が勃発して,決定的に第2次国共合作への意思を固めた
様子です。
当時の中国共産党軍は弱体だったので,ソ連は対日のためにはどうしても蒋介石
の国民党軍を利用する必要がありました。。。
中国共産党が蒋介石を殺さなかったのは,ソ連からの指示があったからだと伝え
られています。。。

> そうすると,蒋介石には日本と和平交渉の道を選ぶ意思は無かった...?
おそらく。。。この時期,何度も日本側から和平交渉の働きかけを行っていま
すが,結局途中で頓挫してしまう...
とうとう近衛首相は「蒋介石を対手にせず」と宣言してしまいます。。。これが
第3の理由です。

> う~ん...近衛首相は何故,蒋介石との和平交渉を諦めてしまったのでしょう...
> この決定は大いなる誤算ですね,その後の展開を考えると...
当時,近衛首相の嘱託として,共産スパイの尾崎秀美の様な人物が近くにいた事
も影響しているかもしれません。。。

> 本当に恐ろしいですね!...この時代の共産主義者達は!
基本的に資本主義打倒のためには武力闘争だろうが何だろうが,手段を選ばない
方針ですからね...
プロパガンダによる挑発行為やスパイ活動などお手の物ですよ。。。

> 映画の世界の様です。。。まるで。。。
しかし,私が真に恐ろしく感じるのは,マルクス主義の思想的影響の方ですよ...
この時代の経済状況や社会情勢は,本当に「マルクス主義的」なのです。。。
従って「マルクス主義的歴史観」も大いに説得力を持っていたと思います...
インテリであるほど強いのですよ...この思想傾向が...

> 日本は結局,共産主義との対決のために全体主義化して行った...??
東條英機が東京裁判で述べている言葉ですが,アメリカは日本を降伏させた代償
として今度はアメリカ自身が共産主義と対決しなければならなくなった,と言っ
ています。。。

> 事実,大戦後すぐに朝鮮戦争が勃発しますね...
そして,中国では共産党が国民党政権を台湾に追い出してしまいます...

> ベトナム戦争では,今度はアメリカが泥沼の闘いを演じますね...
大戦後,アメリカはやっと理解するのですよ。。。
「日本が何故大陸での闘いを行う必要があったかを...」

> マッカーサーは戦後,下院で公式に発言したそうですね...
> 「日本の戦争は自衛戦だった」と...
今でも麻生外相は「東西冷戦は未だ解消していない」と発言しています。

> 中国と北朝鮮は共産主義政権ですものね...現在でも。
日本は「平和ボケ」していられないのです。

> 臨戦態勢で臨めと...?
新しい平和的な解決策を模索するためにも,第2次大戦を総括しておく必要があ
るのだと考えます...2度と同じ過ちを繰り返さないために!


◇自民党加藤元幹事長発言。。。靖国参拝是非論の背景

2006-05-12 | 靖国問題
> 本日のANN政治ニュースで面白い記事を見つけたので,まずは全文を転載
> して,紹介しますね...(以下は,ANNのニュース記事より転載)

■政治ニュース(ANN) - 5月12日(金)8時48分
福田VS安倍 早くも応援団がそれぞれ会合開き火花
 小泉総理大臣の靖国神社参拝に批判的な自民党のベテラン議員が、11日夜に会
合を開きました。9月の総裁選をにらんで、派閥横断の「安倍包囲網」を形成する
狙いが透けて見えます。
 自民党加藤紘一元幹事長:「靖国参拝の是非論の背景に、なぜ日本は中国、ア
メリカなどの戦争に入り込んだのかということがある。その認識を共有している
人で集まった。やっぱり、政策には歴史観がなければいかんと」
 会合は、加藤元幹事長の呼びかけで、二階経済産業大臣や高村元外務大臣ら派
閥会長のほか、津島派や伊吹派の幹部も集まりましたが、最大派閥の森派には呼
びかけていません。今後、アジア外交の回復につなげるためにも、第二次世界大
戦の総括をきちんと行うべきだとしていて、「ポスト小泉」レースの先頭を走る
安倍官房長官を派閥横断でけん制する動きにもつながりそうです。
 一方の「安倍応援団」も負けてはいません。安倍氏を支持する新人議員の会合
も行われ、「指導役」として、安倍長官に近い山本一太参議院議員らが出席しま
した。
[12日12時5分更新]

> まるで,Bro の主張の様な発言をしているでしょう?...加藤さんが...
私は「安倍包囲網」を形成する意図は無いですがね...
でも,加藤さんの発言はまさに私の主張と同じ意見なので好感を感じますよね。
同じテーマを真剣に考えている人ならば,やはり同じ様な意見に達するものです
よね。。。同じ日本人ですから。。。

> Bro がこの「くつログ」で語っている意見も,まんざらBro の独り善がりの妄
> 想でも無い訳ですね...
...失礼な!
今回は加藤さんの言葉を借りて再度強調しますが,「アジア外交の回復につなげ
るためにも,第二次世界大戦の総括をきちんと行うべき」なのです!
全ての政治家の方々に,そうお願いしたいです。

> 財界にもお願いしたいですね...
> そうすれば,近視眼的な意見も少し改まるかもしれない...
そう,やはり全ての日本人が考えるべきです。
自分達が何故今,この様に生きているのか...そして,これからどの様に生きて行
くのか...に関わる問題ですから。

> 中韓両国の人にも考え直して欲しいですね...
アメリカの人も考えて欲しいです...彼らにも責任はありますから...


◇国立戦没者慰霊施設の建設に反対します!

2006-05-10 | 靖国問題
> 前回記事の続きなのでしょうが,またハッキリとしたメッセージですね。
> ハッキリし過ぎていて,少しBroらしくない印象を受けます...
だって,誰も行かないでしょ...国立戦没者慰霊施設などに...

> 日本の政府関係者だけかもしれませんね...参拝者は...
あとは義務教育の一環としての修学旅行コースになるぐらいと思います。。。

> 唯でさえ緊縮型の財政が求められている現下の状況では,税金の無駄使いは
> 避けなければなりませんよね...
国民が求める本当に「必要な施設」なのであれば,「無駄使い」にはなりません
がね...どう考えても政治的な手段としてだけ「必要な施設」であって,国民が求
めている施設ではないですよね。。。
簡単な意見ですよ「私は行ってみたいと思わないので,作っても無駄だと思い
ます」...これだけです,私の意見は。

> 国の事業って無駄なものが多いですからね...
これまでもそうですが,国の行う事業は建前や経済性ばかりが先行して,「魂」
を忘れたものが多いと思うのです。。。

> 戦没者慰霊施設に必要な「魂」とは何でしょう...?
参拝者みんなが,戦争犠牲者に対する感謝と哀悼の気持ちを抱く事ができて,か
つ,そこから真に平和の尊さを希求する気持ちが自然に生じてくる様な,「歴史
の重み」を感じさせる施設でなければ意味がないと思います。
「歴史の重み」が決定的に重要なのです...この手の施設には。

> すると国立施設建設論者は,あまりに外交手段を意識しすぎている...?
実際,目的と手段を取違えているとしか考えられません...私はそう思います。

> 小泉首相は昨夜,経済同友会の提言に対して早速反論したそうですよ...
> 「商売と政治は別だ」と。。。
政治家の発言としては正論だと思います。
経済も重要ですが,政治・外交・思想の問題はもっと別次元において,さらに重
要な問題かもしれません...
少なくとも戦後60年を経た今日の日本にとって,国の将来を左右する問題にな
るかもしれないので,もっと慎重に時間をかけて議論して良いと思います。

> やはり結論は,まだまだ先の様ですね。。。...

◇経済同友会が靖国提言発表。。。首相の参拝自粛を要求

2006-05-09 | 靖国問題
> 経済同友会が本日,小泉純一郎首相の靖国神社参拝自粛と戦争犠牲者すべてを
> 慰霊する追悼碑建設を国に要請したそうですね...
ええ...日中戦争の話題から逸脱しますが,そもそも靖国問題の考察が直近のテー
マでしたので,このニュースを取り上げたいと思います。

> 日本国内の経済団体が,首相の靖国参拝自粛を求める提言をまとめたのはこれ
> が初めての事だそうですね...
過去において「靖国問題」はどちらかと言えば国内の問題であり,経済界が直接
的に影響を受ける性質の問題ではなかったですからね。。。

> 現在の「靖国問題」は外交問題であり,日本の経済に大きな影響を与えると...
それだけ中韓両国との貿易規模は拡大していると云う事でしょうね...やはり。

> 経済界にとっては,単なる思想や歴史認識の問題だけでは無くなっている訳で
> すよね...直接的な損害が視野に入って来ている。。。
思想や歴史認識の問題を軽視したくはないですがね...私としては...
将来の外交や国防方針の根幹にも関係する事だし...

> しかしBroが当初指摘していた様に,思想や歴史認識の問題は短期的な決着が困
> 難ですからね...難しい立場ですよね,日本の首相としては...
経済同友会の主張は,「国内でコンセンサスがとれていないし,中韓両国の十分
な理解も得られていない段階での参拝は好ましくない」との意見でした。。。
国内での早期のコンセンサス作りが重要と私は思うのですが,目下の焦点として
は2点ありますよね...
第1に小泉首相が退任するまでに,もう一度8月15日が来る訳ですが,これを
どう行動するか?...マスコミおよび中韓両国は注目すると思います。

> 第2は以前話題として取上げた小泉後継首相選の問題ですよね。。。やはり。
...4候補の中では安倍さんが最も悩ましい立場でしょうねぇ...

> 安倍さんがやはり最有力候補でしょう?小泉後継の...
このGWの間のニュース報道をいろいろと観ていると,そう単純に行きそうでも
ないですね...各候補とも活発に活動している様子ですし。。。

> やはり「靖国問題」が重要な争点になって来ましたね...後継首相選の...
誰がなるんでしょうねぇ...日本の首相に。。。


◇日中戦争の真実。。。漁夫の利を得た中国共産党

2006-05-06 | 靖国問題
> 今回は「日華事変」がテーマですね。。。
ええ。まず1937年の蘆溝橋事件ですが,これについては,以前中国人の友人と議
論した事を記憶しています。。。

> 面白そうですね。。。
親日派の彼の主張によると,日中戦争で最大の利益を得たのは中国共産党である
との意見でした。。。
なるほど...と感じたので,蘆溝橋事件において,日中両軍が対峙する中,戦端を
開くために,先に日本軍に発砲したのは中国共産党員だった...という見方がある
事を紹介しました。

> 反応はどうでした?
「...さも在りなん」との見解でした。。。基本的に自国政府に批判的な人でした
ので。。。
しかし,戦端はどうであれ,蘆溝橋の様な場所に日本の軍隊が進出している事自
体に旧日本軍の行動には問題があった...と反論していました。
日本軍がこの様な場所まで進出していれば,戦争が始まる事は時間の問題だった
との見解です。

> なるほど,結局日本軍の侵略行為が日中戦争の原因である...との意見ですね。
そうです。当時私は彼の反論を至極納得して聞いていました。

> これに反駁する余地はありますか...?
資料によると,当時中国は内乱が激化し,北部の治安が極度に悪化したため,日
本人居留民保護の必要性から天津軍を派遣し,1910年に締結された北清事変最終
議定書の趣旨に則って,北京の西南4キロの豊台に1個大隊を配備したとの事です。
当日蘆溝橋付近で夜間演習を行っていたのは,その一部(第8中隊)でした。

> 北京に進攻するのに1個大隊の兵力では少なすぎますよね...
> やはり治安維持が目的だった,とするのが自然ですね。
決定的であるのは,蘆溝橋事件の前年...つまり1936年の12月に蒋介石の国民党軍
に壊滅寸前まで追詰められていた共産党側に国民党軍の張学良が寝返り,蒋介石
を捕えて捕虜にした事...そしてその結果「第二次国共合作」が成立して,抗日に
向けて方針転換が図られた事実です。

> 蘆溝橋事件発生の1937年には反日勢力が一気に攻勢を強めていた訳ですね...
ソ連と中共は,国民党軍と日本軍の衝突を待ち望んでいた状況です。。。
また国民党軍の張学良は,親父の張作霖を爆殺した犯人が日本軍人であると信じ
ており,(注:これは事実河本大佐の犯行である事が今日確認されている)かつ
祖国の満州を追われた恨みもあって抗日に意欲的だったと伝えられています。

> なるほど...では開戦は,ほぼ間違いなく中国側の意思だったと言う訳ですか...
> 日本は中国における自国居留民および権益の保護を目的に自衛戦を闘った...
実際紛争が始まった7月には,戦闘で守備が手薄になっていた通州で日本人居留
民260名が惨殺されています。
それでも事変勃発を聞いた本国の日本政府は,当初いち早く「事変不拡大方針」
を指示して事件の早期収拾を図ろうとしていました。。。

> ...しかし戦火は拡大を続けた...何故でしょう?
それが昔,私には理解できなかったのですよ。。。
現地軍(関東軍)は,本国の命令を無視し続けた様にも受取れる...
それほど陸軍の軍規は乱れていたのか?...それとも満州国の前例を見て,中国に
独立国家を作る様な陰謀でもあったのか...??

> 関東軍は殆んど連戦連勝だった訳でしょう...?
> 解せないですね...やはり...
今日明らかな事は3点あります。。。
でも長くなりそうなので,続きは次回にしましょうか...

> なるべく早くお願いしますね。。。待ってますので。。。

◇靖国問題の本質。。。平和ボケ頭脳のコペルニクス的転回

2006-04-20 | 靖国問題
> まず最初に前回までのBroの意見に修正するべき点があれば,修正して下さい。
私は「現代的な靖国問題の本質とは外交問題である」との意見を述べました。
しかし,それ以前の問題として「歴史認識」の問題が問われるべきであると考え
直しました。。。
我々「日本人の歴史観は,このままで良いのか?」が問われるべきです。

> Broが問題意識を感じる「日本人の歴史観」とはどの様なものですか?
前に述べたとおり,「日本帝国主義の侵略戦争」的な歴史観です。。。
これが現在の日本人のスタンダードな見解になっている...
靖国問題の本質的な解決を果たすには,ここから考え直す事が必要です。

> 具体的にこれまでの歴史観のどの様な点が問題なのでしょう...?
戦前の日本は「大日本帝国」と称して,天皇主権の国家でした。。。
だから戦前の日本の対外政策を「帝国主義政策」と考えて,あまり疑問を感じな
くなっているんです...しかも対中国戦の主戦場は大陸でしたから,これを「侵略
戦争」と呼ばれて,何も疑問を持たなかったのです。。。

> なるほど。。。続けて下さい...
考えてみると「帝国主義的歴史観」はレーニンの発明であったと思います。。。
マルクス主義的な教義からすると,資本の運動法則は「帝国主義的段階」に発展
するのであって,これは「共産主義勢力」によって打破されるべきものと考えら
れています。

> マルクス主義の所謂「唯物史観」ですね...
中国は現在も共産主義政権ですから,彼らがこの様な歴史観を持つ事は,考えて
みれば不思議ではありません...
しかし何故資本主義国家の日本で,この様な歴史観を保持し続けているのかが大
いに疑問と考えなければならないのです...皆忘れていますが...

> ではBroは,戦前の日本の対外政策が「帝国主義的」ではなく,また先の戦争
> が「侵略戦争」ではなかった...との見解を持つに至った訳ですか?
戦後の日本人が「政策」を考える際に,忘れがちな視点として「国防」の問題が
あると思います...そしてこれは「歴史」を考える時にも忘れがちな点です。

> 現代の日本人は「平和ボケ」している...と...??
そうです。戦前の大陸における陸軍の行動は「国防」の視点から見たときに初め
て納得いく理解が可能です。。。

> 例えば...?
「満州事変」を考えましょう。
この事件は1931年に満州の奉天郊外において,満鉄の鉄橋が爆破された事に始
まり,翌年清王朝のラストエンペラーである宣統帝溥儀が満州国皇帝として建国
するに至った事件です。
そして今では,この満鉄爆破事件は旧陸軍の石原莞爾将軍の画策であった事が知
られています。

> 旧日本軍の侵略行動であった事が明白ですね...?
しかし「侵略行動」と断定するには,ここで疑問が生じます...
日本軍は実力があったにも係らず,何故ここで満州を日本領とせず,満州族の民
族国家「満州国」の建国に手を貸したのでしょう...?

> それは国際世論の批判を回避する方便でしょう。。。?
> 実質的に満州国政府は日本の傀儡政権でしたから...
しかし何故これほどのリスクを犯してまで,「満州国」を「中華民国」政府から
独立させる必要があったのでしょう。。。??

> 当時日本は「昭和恐慌」と呼ばれた大不況下にありました...
> しかも国内には過剰人口を抱えていましたから,新たな植民地の開拓を必要と
> していた...との見解があります。
私も最近までその様に日本の帝国主義的行動として理解していました...
...が,むしろ「中華民国」政府から「満州国」を独立させる事の方が本質的に必
要だった...と理解する方が,より自然だと考え直しました。

> ...と言うと?
① 満州における日本の権益の保護
② 共産主義勢力への対抗および封じ込め
③ アジア民族の欧米列強支配からの開放
④ 殖民政策,経済的共栄圏の構築,確保
⑤ 中国における日本の権益の保護...等々
以上の様な目的を遂行する上で,当時の大陸情勢はあまりに混沌とし過ぎており
かつ当時の中国政府はあまりに「反日的」であり過ぎた事実などからです。

> 満州国建国を支援する方が,日本の国策を遂行する上で,より手っ取り早く,
> 現実的な手段だった...と云う事ですか。。。
ええ...そして最も有効な「防共」手段だったと思います。。。実際。
念のため補足しますが,①~⑤の日本の国策は「侵略的」と云うよりは,むしろ
「自衛目的」の政策だと考えます。

> 「日華事変」についてはどうですか?...これも侵略戦争ではない...??
それについては次回お話しましょう。。。
むしろ大切な事は各論ではなく「日本の歴史教育の見直し」です。。。
「マルクス主義的唯物史観」の影響から早期に脱却して,日本の歴史認識を再構
成する事が必要だと思います。。。
靖国問題の本質は「現代的な歴史観の再構築」の問題だと考え直しました。
これが結論です。

> なるほど...では次回「日華事変」編に期待します。


◇靖国問題への反省。。。歴史認識の相対性理論

2006-04-19 | 靖国問題
> Broが前回までに述べた「靖国問題への考え方」に対して,今回は幾つかの観点
> から批判を試みたいと思います。。。
おっ!! 宣戦布告ですか!!。。。なるべくお手柔らかにお願いします。。。

> まず最重要と思われる点からですが,Broは前回「戦争被害国への道義的責任」
> について言及しましたよね...これが問題の本質であると。
しました。これを根拠に「戦争被害国の感情を逆撫でするかの行動は慎むべし」
と結論しました。

> 「偽メール問題」の様な国内問題については然りですが,今や靖国問題の焦点
> は外交問題に転移していますよね...
> 国際問題を論ずる際に「道義的責任」の様な,極めてメンタルな倫理基準を持
> ち出す事は危険ではないですか...?
う~ん...各国ともそれぞれのお国柄や国民性があり,道徳基準もまた異なるだ
ろう...という意味ですね...

> そうです。Broの意見ではA級戦犯亡き現在においても,日本には戦争被害国に
> 対する道義的な責任が残っている...とする見解でしたが,日本人として素朴に
> 理解できるこの意見も,国際問題の場で適用するには注意が必要かと思います。
なるほど。。。「国際的な信義」はやはり存在するとは思いますが,確かに注意
が必要ですね。。。その適用には...

> それと「戦争被害国」および「加害国」の概念についてですが,日本が「敗
> 戦国」である事に何等の疑問も無いのですが,「加害国」とする事には些か釈
> 然としない想いがしますよね...
原爆のような明らかに国際法に違反する無差別攻撃を受けた「戦争被害国」であ
ると云う論点ですか...?
。。。念のため,私は対米戦に関する限りにおいて,日本が全面的に「加害国」
であるとは考えていません。。。あれはケンカを挑発されて,うっかり先に手を
出してしまった闘いだった...と考えています。

> 日本が真珠湾奇襲攻撃を開始する直前まで,和平に向けた外交努力を続けてい
> た事は明らかな事実ですものね。。。
...戦争準備を整えるまでの「時間かせぎ」を目的とした「外交ポーズ」であると
の見方もありますがね...
しかし少なくとも,昭和天皇→近衛首相→東條首相等の人々は対米戦回避の意向
だったとの資料も多く残されています。
従って目的としては「自衛目的の戦争」だったと考えています。

> では,韓国併合および満州事変から日中戦争に至る対中国戦については,どう
> ですか?
戦前の時代的背景として,欧米列強による植民地支配体制が一般化されていまし
たが,日本もこれら列強の仲間入りを志向しており,当時弱体であった朝鮮およ
び中国への植民地的野心を大いに含んだ侵略的行為だったと思います。。。

> 歴史家の解釈も概ねその様に説明しています。。。
> しかしBroはなまじ社会科の教員資格など持っているので,これらの教科書的説
> 明を鵜呑みにしてはいないですか...??
...教科書だけではなく,それなりに専門の歴史文献も多く読んでいましたが...

> でもBroの学生時代は1980年代ですから,戦後35年をようやく経た時点です
> よね...未だ東西冷戦構造が解消していない時代の,しかも敗戦国日本の歴史解
> 釈です。。。
敗戦の影響が歴史解釈に反映している時代は,すでに脱却していると感じていま
したが...

> 単刀直入に言って,Broの過ちは「事後の観点」から「過去の行為の犯罪性」を
> 解釈しようとしている点です。。。
東京裁判で争点の1つになった「罪刑法定主義・法の不遡及」の問題を指摘して
いますね。。。
しかしそれは「法解釈」の問題です。「歴史解釈」の問題ではなく...

> 今問題なのは「戦争被害国」および「加害国」の概念の問題です。
> 「歴史解釈」においても,「責任」について言及するには「時間軸」の問題を無
> 視できないと思います。。。
...と言うと?...

> Broが「道義的責任」を感じるのは,1980年代の日本の一般的な歴史解釈を通じ
> てです...今日の日本の歴史解釈,または戦時の日本の国際情勢認識を通じて見
> た場合にやはり同様の「道義的責任」を感じるものでしょうか...??
現在はともかく,当時としては感じていないでしょうね。。。
感じていたら,戦争が起きていたかどうか...

> そこですよ!!...問題は!!
> 当時の日本人は自分達の行為に対して「道義的問題」など感じていなかった...
> むしろ「大義」を信じていたんですよ,「アジアの植民地支配からの開放」と
> 云う名分でね。。。
。。。その割りに,台湾や韓国を日本の領土にする等の自己矛盾を犯していまし
たけどね...

> 台湾を日本領としたのは日清戦争後の下関条約によってです,そして韓国併合
> は日露戦争後の国際情勢の変化の中で,米英の意見や韓国自身の政党の希望も
> あっての事ですよ...いずれも満州事変より以前の話です。
いずれにしても領土的野心があった事は事実でしょう??

> Broが感じる「道義的責任」はそんな昔の歴史的事実にまで及ぶのですか??
> きりが無いですよね...歴史を遡及して行くと。
いや...満州事変後の歴史的事実に限定しても良いです...それが東京裁判の論点で
すから...

> では韓国や北朝鮮の「不快の念」に「道義的責任」を感じる根拠は無いです
> よね...後は中国問題です...
ちょっと待って下さい。。。結局「道義的責任」を感じる根拠は「歴史解釈」に
依存していると言いたい訳ですね。。。そして「歴史解釈」には「時間軸」の問
題を意識する事が必要であると...

> そうです。「歴史解釈」も「法解釈」同様に,「事後の視点」から「過去の
> 行為」を認識すると解釈に相違が生ずると思います...
> 「過去の行為」は「その当時の視点」から認識して,そして解釈を加える...
確かに解釈に「コペルニクス的転回」を生ずる可能性がありますよね...
そう言えばアインシュタインの相対性理論も,本質は「認識論」の問題でした...
「歴史的認識」も「空間軸」や「時間軸」における「相対性」を意識しておく必
要性がありますね...良い指摘だと思います。とても!

> ...一気に『相対性理論』までぶっ飛んでしまいましたか!!
> ま...良いです...所詮,遊びですから...遊び。
では次回は「相対論的歴史認識」に基ずいて「満州事変以降~」を検証してみまし
ょう。。。面白いですよ...きっと!


◇靖国問題再考。。。A級戦犯と歴史認識について

2006-04-12 | 靖国問題
> 前回「靖国問題」について書いたら,くつログ初のトラックバックを頂きまし
> たよ!
ええ。嬉しい限りです。ついでに参考文献も紹介して頂きました。時間を見つけ
て私も読んでみたいと思います。 

> ついでにと言っては何ですが,今回靖国問題の本質についてもう少し考えてみ
> たいです...
なるべく簡潔にお願いしますね。。。
 

> そもそも日本の首相が戦没者に対する哀悼の意を表明する意図で靖国神社を参
> 拝する事にどの様な問題があるのでしょうか...??
> 平和への祈願を確認する行為と思うのですが...
政治的に大きな影響力をもつ人が,ある特定の宗教(この場合特に戦前の思想的
支柱となった「神道」)に肩入れするかの行為を問題視する意見がある様です...

> それでは日本の首相は一般の神社への初詣や,知人の結婚式で教会へ行く事な
> ども規制されてしまいますよね...行過ぎた意見ではないでしょうか?
確かに過去の日本には,戦前の思想教育に対するアレルギーに近い反感が根強く
残っていましたからね...
現在の日本では,首相が靖国神社を参拝したので,これが特定宗教の布教拡大を
宣伝する行為であると捉える人はほとんど皆無でしょうね。。。

> 結局,靖国神社=日本の軍国主義の象徴...である事が問題なのですよね...
それは捉え方の問題ですよね,靖国神社=戦没者の慰霊を行う場所...との捉え方
が現在の日本では優勢だと思います。。。
それと「神道」と云う思想も,宗教のひとつとしては禁止されるべき対象とは考
えられていません...憲法が個人の自由として保障しています。

> では国内的には,ほぼ問題ないですよね...首相の靖国神社参拝は...
外国,特に中国,韓国,北朝鮮などから批判されて,日本の外交の足枷になって
いる事が問題なのです。。。現在では。 

> でもそれは,小泉首相が言うとおり内政干渉ではないでしょうか...?
> 国内的な活動ですよ...「参拝」は...
しかし彼らは「戦争被害国」の立場ですからね...「加害国」である日本はその心
情に配慮する道義的な責任はありますよね。。。

> 中国,韓国,北朝鮮などは何に対して憤懣を抱いているのでしょう...??
靖国神社には所謂「A級戦犯」も合祀されており,彼らも含めて祭神として祈り
を奉げる事になるからでしょう...やはり。。。

> 「戦争犯罪者」を祀るとは何事か! ...と言う憤怒の感情ですか...
> だから「A級戦犯分祀」という妥協案が登場する...
しかし前回述べたとおり,靖国神社は国立施設ではありません。
生い立ちはともかく,現在は独立した宗教法人ですから「A級戦犯合祀」も独自
の信条に従って行っている事です。
...そしてこの行為は違法でも違憲でもありません。

> しかし「戦争犯罪者」を神と祀るのは非常識かもしれませんよね...
そこですよ!...この問題を複雑にする最大の要因は。。。
「A級戦犯=戦争指導者=戦争犯罪者」という単純化された図式に納得できな
い人々が大勢いる事が原因と思います。。。
しかも「戦争犯罪」という概念そのものも,よく理解されていないのが実情では
ないでしょうか...?

> う~ん...戦争の責任が誰にあるのか?なぜ戦争を始めたのか?と言う事で
> すね...
まだあります。。。そもそも戦争を行う事は犯罪か?...と言う論点です。

> そう言えばアメリカだって戦争を始めていますよね...何度も...
自衛目的の戦争もありますから,戦争を行う事自体は犯罪とは考えられていま
せん...現在もそれは同じです。。。

> 「A級戦犯」はどの様な罪を犯したのでしたっけ...?? 確か「東京裁判」で判
> 決されたのでしたよね...戦争犯罪について...
「東京裁判」は「極東国際軍事裁判」と云うのが正式な名称です。
この裁判では,満州事変以降の一連の日本の軍事行動について,戦争指導者即
ち「A級戦犯」として起訴された28名の内,東條英機他の25名が「平和に対
する罪」等の戦争責任に問われ,被告として有罪判決を受け,刑に服したもの
です。

> この判決を国際的に受容れたのですよね...日本政府は...
受容れざるを得なかったでしょうね...ポツダム宣言を受託した敗戦国としては。
しかし,25名の「A級戦犯」が共謀結託して始めた戦争であるとは日本国民の
誰も考えてはいません...むしろ自衛目的の戦争だったとの解釈も一部では存在し
ていますし,東京裁判そのものの裁判形式や手続き上の問題も多く指摘されてい
ます。全員無罪と判決した判事も居ました...この裁判では。

> しかし戦争を行った事が事実である限り,戦争責任者を特定する必要はありま
> すよね...
「A級戦犯」の25名は大日本帝国の行った戦争責任を代表して受刑した,と云
うのが日本国内での解釈でしょうね...だから彼らも「戦争犠牲者」と考えられる
と思います。
そして彼ら「A級戦犯」は,1952年以降日本国内法上の罪には問われていませ
んし,さらに1956年には国際的にもサンフランシスコ講和条約により釈放されま
した。

> では刑は終えている訳ですね。「A級戦犯」としての...
そのとおりです...しかしながら,刑罰と法律上の責任は終えても,過去の罪自体
が消えてなくなる訳ではありませんから,被害者や遺族の方々に対する謝罪の気
持ちは,やはり必要でしょう?...道義的問題として。。。

> でも「A級戦犯=戦争責任者」の中で,現在存命の人は居ないですよね??
> 誰が道義的責任を負い続けるのですか...??
結局そこですよ。。。日本の首相が「A級戦犯」を奉じる神社を参拝する事に対
して「戦争被害国」が不快の念を表明する限りは,やはり道義的問題として行動
を慎むべきと考える人が多いのです。。。これが本質ではないでしょうか?
現代版「靖国問題」の。。。

> 長々とありがとう...少なくともBroの意見は良く分りました。
> 早く「しこり」が消えると良いですね...アジアの発展は共通の利益なのに...
少なくとも「偽メール問題」の時の様には行きませんよ,いくら小沢さんでもね。
 

◇安倍VS小沢論戦第1R。。。靖国問題について考える

2006-04-11 | 靖国問題
> 前回は靖国問題について言及しましたが,結局小沢案の「A級戦犯分祀」をど
> の様に評価しますか...? Broの意見を聞かせて下さい。
前回少し結論を曖昧にしてしまいましたが,やはり安倍さんの意見に軍配を挙げ
たいです。。。私の結論としては。

> 「分祀の是非は,靖国神社自身が判断するべき問題」と言う事ですか...
...と言うより,「信仰や宗教の問題に政治が介入するべきでは無い」と言う意見
ですよ...安倍さんの主張は。

> ...なるほど,靖国神社は国立施設でも何でもないですからね。
「思想や信仰の自由」に政治的介入を許すべきでは無いですね...やはり。

> う~ん...よく考えてみると両者の主張にイデオロギーの違いが見え隠れしてき
> ますねぇ...やはり。。。
そうです,安倍さんは「政府の役割」を極めて限定的範囲で考えておられる「小
さな政府」論者ですよ...その意味で極めて正統な小泉路線継承者ですね。やはり。

> 一方で小沢さんは「もっと積極的・指導的な政府」論者ですか...?
経済政策で云う所のケインジアン的な発想ですか...ちょっと飛躍しすぎかな??

> 小沢的発想は官僚主義的で,安倍的発想は市民主義的とも言えますかね??
...まだその様な色づけは早計でしょう。論戦は始まったばかりだし。。。

> どちらが勝ちますかね...第1Rの勝敗は...
私でなくとも,安倍さんの発想を「より現代的」と評価するでしょう,世論は。
 

> でもそうすると,いよいよ解決策が見えてきませんね...靖国問題は...
私的には次期首相になる方が,首相就任後に靖国神社参拝を継続するか否か?
...ここに注目しています。

> なるほど!この点は小泉後継首相選の重要な争点になってくるでしょうね!
安倍さんは参拝するのかな?? ...首相就任後は,きっぱりと参拝しない方針で最
初から貫く方が賢明かもしれませんね。。。いろいろな意味で。

> あれっ? Broは前回,私的には参拝したい...と言っていたじゃないですか!?
> もう思想転換ですかっ!...だらしないっ!
 
タレントさんだって私的な行動に制約が生じるでしょ...やはり。
契約上スキーにも行けないモデルさんだって大勢います。日焼けするから...
日本の首相も就任の条件として明確に宣誓すれば良いんですよ...在任中は靖国参
拝を我慢します...と。それが国益である限りね。。。

> う~ん...何か玉虫色の解決案だなぁ...本質的な問題解決では無い様な...
だから言っているでしょ!...この問題の本質的解決は非常に困難だと!
早期解決の困難な問題だと見極めて,当面の対症療法に徹する作戦が現実的なの
です...でしょう?? 

> う~ん...もう少し考えさせて下さい。。。

◇民主党支持率上昇。。。でも靖国問題はホント難しいね!!

2006-04-10 | 靖国問題
> 民主党の支持率が上昇に転じたみたいですね!
ええ。JNNの世論調査結果によると小沢氏への期待が58%に上り,民主党の支持
率は19.8%と前回調査から+2.8%上昇した事が報じられています。

> 偽メール問題以来,民主党批判があいついで支持率を急速に下げていましたか
> らねぇ...支持率が上昇に転じた事は,やはり小沢さんの成果ですかねぇ?
少なくとも菅さんが述べておられるとおり,「良いスタート」になった事は事実
ですよね。。。メール問題の「しこり」からも脱却できた感じだし。。。

> 小沢さんの「挙党人事」も非常に好感をもって受けとめられましたね。
秋の再選までの暫定体制の様ですが,とても良い判断だと感じます。
とくに代表選を争った菅さんを「代表代行」として,「一心同体」をアピールし
た事で民主党の挙党体制への結束を印象づけて,新体制をとても強固なものにし
たと感じます。

> いよいよ小沢民主党の発進ですね! 
先の調査結果では小泉内閣支持率は現在59.3%ですからね,国民の6割が支持する
内閣の切り崩しに挑む訳です...ハードルは充分に高いですよ!

> 小沢さんは早速「靖国問題」について発言したそうですね...?
ええ。「A級戦犯の分祀は可能」との意見を述べたそうです。

> 靖国問題は小泉首相のアキレス腱ですからね...与党側の一番痛い所ですよね!
ええ。そして小泉後継の最有力候補である安倍官房長官は,小沢発言に対して
「分祀の問題は靖国神社自身が判断するべき問題で政治が介入するべきでは
ない。」と切り返しました。。。

> う~ん...早速,注目の論戦ですねぇ...なんか,Broの期待どおりの政治状況に
> なって来ましたねぇ。。。動きが早いです!
はい!...「靖国問題」は重要な問題ですので,ぜひ充分な議論を行って欲しい
です。

> Bro自身はどう考えているんです?この問題について...??
う~ん...とても奥が深い問題ですからね...即答は...
でも日本の外交問題を除外するならば,私は小泉首相の態度と行動にとても共感
を抱いています。。。所謂「A級戦犯」と決め付けられた方々も,多くは戦争犠
牲者であったと考えていますし。。。

> では小沢さんの意見には反対ですか...今回は...
いえ...日本の外交が現在置かれている状況を勘案するならば,とても現実的な選
択肢かもしれません。。。
何よりも小泉首相に対する「全面批判」ではなく,「日本の外交の現実的な選
択肢」を提案しておられる点に好感を感じます。

> ...なるほど。小沢さんは現実感覚に優れた政治家ですよね,確かに。
> 小泉さんの様に,主義・信条一点張りの頑固者ではなく。。。
小沢さんも主義・信条には,こだわりのある方ですよ...しかし,最終的な決定に
はより実現性を重視される様ですね...

> でもこれで「A級戦犯の分祀」が決定するならば,A級戦犯と決め付けられ
> た人々は2重に戦争犠牲者となりますね...お国のために犠牲を強いられる...
う~ん...「A級戦犯」を「戦犯」として認めていない人々は,「屍に鞭打つ」行為
と批判するでしょうかね...やはり...

> やはり難しいですね!! ...「靖国問題」は...!!
同感です。。。個人としてはA級戦犯の方々を含めて御参りしたいです。私は。


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