ブロブロガー@くつログ

Proと呼ばれたい...そして日々悪戦苦闘する
Brofessional な職業人の安息の日誌

◇【小説】参議院議員選挙に当選する方法!~大人のための社会的費用負担原則

2010-06-28 | 小説
> Bro,今日は小説の原稿のレビューがテーマなのですか?


ええ,友人の梅屋敷さんから,小説の原稿の一部を頼まれたんですよ。
何でも,電子書籍化して出版したいらしい。
彼は最近,iPad向けの電子書籍ビジネスに熱中しているみたいです。
今スポンサーを探しているみたいですよ。


> なるほどねぇ…
> で,Broも暇なのでお手伝いですか?

まあ,そんなところです。

> 本当に儲かるのかなぁ??


それは,分りません。
でも,印税50%らしいので,売れれば儲かりますよ,きっと!


> 今日は,小説の全文をレビューするんですか?

いいえ,最後の[ シーン4 ],私が頼まれた部分だけですよ。


> じゃあ,早速レビューしましょう!
> 原稿を見せて下さい。



[ シーン4 ] 春美の国会演説(抜粋)

(前略)
この様に,今日の少子化問題の一因には,我が国におけるセックス・レス化の進行
大きく関わっている点を指摘しておきます。

男性の関心は今や,夫婦間における健全なセックスへの努力にあるのではなく,イン
ターネット上のバーチャル空間において繰り広げられる,不健全な出会いによる,
非生産的な自慰行為にあるのではないでしょうか?
(女性議員の拍手)

ネット上においては,不特定多数の女性との出会いが可能である訳であり,これが
圧倒的に比較優位の立場にある事は,進化論によっても,科学的にも支持される見解
でありましょう。この点こそは,正しく,これまで政府が進めてきた市場原理主義の弊害
と言わずして,他に何でありましょうか。
(改革派議員の拍手)

私は今こそ,かかる有害なる思想的立場と決別して,この問題に対する,政府による
真摯で,積極的な関与を提案するものであります。
(反対派議員の罵声)

その第一としましては,沖縄県の周辺に点在する無人島を政府予算で買い上げて,
ここに子供に恵まれない夫婦のための大規模なリゾート施設の建設を進める事を提案
致します。
これは,少子化問題だけではなく,景気対策,雇用対策に対しても総合的に取組もう
とする政府プランの一環ともなるものであります。
これは,今日の社会に起因する弊害の対策費用を負担するものでありますから,この
ために必要となる予算については,財政支出による特別措置を講ずる事をお願い致します。
(「バラマキだ」の野次)

次に,これに必要となる財源としましては,インターネットを通じて垂れ流されている
ポルノ・コンテンツへの閲覧課税制度の創設こそが,消費税増税以前に検討されるべき
喫緊の課題
なのではないでしょうか。
なぜならば,今日,かかる不健全なるコンテンツ類は,ほぼ無料で閲覧可能な状況にあり,
この面でも今日の少子化問題に深刻なる影響を及ぼしている事は,明白な事実なのであります。

どうでしょうか?みなさん!
(男性議員沈黙)

(以下省略)・・・


結局,春美が主張した「新少子化対策関連法案」は,僅差で国会を通過した。
今年の参院選で女性議員の躍進が著しかった点も,彼女にとっての追い風となった。

しかし,後の歴史家が,この春美の「新少子化対策関連法案」の成立こそは,「日本の
男性にとって自由主義社会の終焉を意味した」と記述している事は言うまでもない。

(終り)


どうですか?
読んでみて,感想は?


…あれ?もう寝ちゃったの…



■ 関連記事 
◇自由主義の自壊?~ブラックホールとしての金融資本について考える


◇自由主義の自壊?~ブラックホールとしての金融資本について考える

2010-06-27 | 経済
> 「自由主義の自壊」??
> 自由主義って崩壊しちゃったんですか!Bro!


いや,このサイトの論説を読んでいて,何となく「自由主義」は,現代社会の中で「自壊」
してしまう運命なのかな,と感じまして…

ホリエモンとリーマン破綻 -市場原理主義は間違っているのか?-

> 一昨年の世界金融危機によって倒産した,リーマン他の投資銀行は,市場メカニズム
> が正常に機能した結果として,倒産したのだと主張していますね!
> つまりは,自由市場ではバブルの生成と崩壊は必然なのだと言う事ですか。


弱肉強食の競争世界においては,「恐竜」の様に肥大化しすぎた強者も,自らの生存の源
である食料,資源,資本,信用などを失うと,自滅してしまう訳ですからね,結局。


> なるほど…「結果論」の様な気がしますがねぇ,私は。
> 「ブラックホールとしての金融資本」って,何なんです?


「ブラックホール」は知っているでしょ?

> 宇宙に存在するとされる重力の特異点の事ですよね?
> 例の「マンハッタン計画」で有名な,ロバート・オッペンハイマー博士が予言した
> 「重力崩壊」の結果,できるみたいですよ。


そう,「重力崩壊」後の特異点である「ブラックホール」では,もはや通常の物理法則は
成り立たないらしい,アインシュタインの一般相対性理論も成立しないんです。

> おおっ!それは,世界金融市場が崩壊した後,「金融資本」は,もはや従来の自由な経
> 済活動は,できなくなる事を言いたい訳ですね!
> 正に今,米国では「金融規制改革法案」が議会で成立しようとしていますよ。


考えてみるとね,若い頃,東京での生活に嫌気がさして,福岡に来た頃の事を思い出すの
ですが,資本の集積や都市化が過度に進展すると,社会的費用が増大して,自由な生活な
ど非常に困難になってきますよね。
私は貧乏サラリーマンだった新入社員時代に,品川区の駐車場料金が,杉並区の私のボロ
アパートの家賃に匹敵する値段である事実に非常に不満でした。
結局,東京では自家用車そのものを所有する事が,極めて不経済である事に気が付いて,
その後も車を買いませんでしたし,福岡に引っ越しする際に処分した洗濯機の廃棄料金が,
新品で購入した時の価格よりも高かった事に愕然とした思い出があります。


> 確かに,社会的費用の増大とともに,個人の自由は大幅に制限されて行く事は事実で
> しょうね。

結局,「自由主義」や「資本主義」そのものも,それ自体の成長と発展の必然的な結果と
して,「自壊」してしまう運命なのではないだろうか?…と思う訳ですよ。


> 何か,かつてマルクスが論じた社会主義理論の現代版みたいですね。
> あちらでは,階級闘争が資本主義を自壊させる原因でしたが…

「歴史の必然性」など,私は信用していなかったのですが…

> それって,市場原理主義が共産主義(社会原理主義)と,理論的に統合可能だと言う
> 事ですかね?ひょっとすると??


う~ん…私はどちらも宗教的な部分が嫌いなので,分かりませんが…??



◇資本主義≠自由主義?~お金に支配される人々について考えてみる

2010-06-25 | 経済学

> 今日は,「お金に支配される人々」がテーマでしたよね,Bro。
> 前々回の宿題の動画『Money As Debt』,全部見ましたよ!

◇日本はいつ財政破綻するか?~お金に支配される社会について考えてみる


率直に言って,どんな感想を持ちました?


> 我々より若い世代の日本人は,皆生れた時から「資本主義」にどっぷりと浸かって育
> ちましたから,こんな風に「資本主義」の「裏の姿」を見つめる事には新鮮な驚きを
> 感じました!


どんな種類の「驚き」ですか?
「これは素晴らしい」ですか,それとも「これは酷い」でしょうか?

> 勿論,後者ですよ!
> そもそもこの動画の主張は,「悪の金融資本主義を打倒して,持続可能型の社会を建設
> しよう!」とのメッセージですよね。


そうですね。動画の主張するメッセージ内容としては,正しいと思います。
で?素直に納得しましたか?

> 勿論です。そもそも私は資本主義とは自由主義と同じものだと思っていました!
> でも,やっと理解できました。
> 我々は,「金融資本の見えない力」によって「働かされていた」のだと。
> 我々は,借金によって創られる『お金』の奴隷と化して,自由を失っていたのだと。
> この事実を伝えたくて,Broはこの動画を見る様に薦めたのでしょう?


いや,それは誤解です。
私は最初「信用創造のしくみ」について,再度勉強したくて,この動画をネットで見つけ
たんです。実際,この動画の前半部分は,「お金のしくみ」に関する素晴らしい解説ビデ
オになっていると思います。

> では,Broの感想は,この動画のメッセージに否定的なんですか?


私はこの動画を2回見たんです。
1度目は,さっと見ていて,なかなか面白いビデオだと感じました。

> で,2回目は?

2度目は,何度も巻き戻しをしながら,とても注意深く見ました。
特に後半部分の「持続可能型社会」の主張部分などをね!


> で,これに否定的なのですか?

率直に言って,これは非常に巧妙に創られた「社会主義思想のプロパガンダ」かな,と
云う印象です。今ではね!

> ええっ!?
> 「社会主義」なんて言葉,一言も出てきませんよ!この動画には!


でも,後半部分で「新しいマネーシステム」「持続可能型社会」のコンセプトを紹介
する部分があるでしょう。かなり矛盾だらけのアイデアを説明しているんですが,これ
は結局,社会主義的なコンセプトを思想教育している様に私は感じました。

> う~ん…???
> でも,メインテーマの「借金がお金を創る」事や「人々がお金に支配されている」
> などには異議は無いでしょう?


一面ではね。
多重債務の返済に窮して,借金返済のために,奴隷の様に働く日々を過ごしている人々
に対しては,直接妥当な見解かもしれませんね。

> 「お金の奴隷ではない人」も居る?

そもそも大多数の人は,「何か目的を持って借金をする」訳でしょう。
つまり,将来の収入を「信用」で先取りして,現在の需要を充足させる手段として,
「借金」は「非常に便利な発明」なのです,本来は。
それが嫌なら,「借金をしない自由」も人々は持っていますので。


> …なるほど…

さらに,今私は「現在の需要を充足させる手段」と言いましたが,「投資の手段」とし
ても「借金」は非常に重要な役割を果たします。
「貯蓄 → 預金 ⇒ 借金 ⇒ 投資 → 生産」という経済活動のサイクルを円滑に循環さ
せる上で,「借金がお金を創る」事と「貯蓄が投資に変換される」事が,拡大再生産の
活動にとって,決定的に重要な役割を担っている訳です。

> でも,その拡大再生産,つまり経済成長こそが社会を持続不可能にする原因である
> 主張していますよね,この動画では!

そこに「巧妙なトラップ(罠)」が隠されているのだと思います。


確かに今我々は,「持続可能社会」のイメージを探し求めています。
「持続可能社会」の実現のために,一部では,資源とエネルギーの消費量をリサイクル
可能な量にまで削減する努力が求められているかもしれません。
しかし,その「消費量削減」には,「経済成長の停止」のみが唯一可能な手段なのでは
ありません。「生産活動の効率化」によっても達成可能であるはずですし,代替資源や
代替エネルギーの開発
によっても可能です。
その点を隠蔽して,「拡大再生産の停止」すなわち「利子のないマネーシステム」の実
現のみを強調している部分に,「隠れた意図」(=プロパガンダ)の胡散臭さを感じる
のです。

> おおっ!鋭い!
> 凄いです!Bro。


大体,考えてみて下さいな。
「利子の無いお金」なら,誰だって何億円でも借りようとするでしょう!
下手をすると,それこそ資源の浪費を促進しかねません!
利子がつくから「借金の量」すなわち「マネーサプライ」に制限がもたらされる訳で,
だからこそ,金利の上下によって,供給量のコントロールが可能なのです。
これを市場メカニズム無しで,人為的・計画的にのみ行う事は,それこそ人類の失敗の
歴史を繰り返す愚行に他なりません!


> おおっ!いつの間にかBroが「自由市場主義者」になっていますね。

当たり前です。市場メカニズムは万能ではないけれども,非常に強力なメカニズム
です。それは進化のメカニズムと同等に強力です。

> 今度は進化論ですか!


すみません…
進化論を狂信したヒトラーの事例を語りたくて…

> はぁ??


市場メカニズムを狂信する,市場原理主義もヒトラーと同様の過ちを犯している事を
指摘したかったのです。

> 今度聞きます。
> もう,今日はお腹いっぱいですよ,私は。

はいっ!
では,ご馳走さまでした。



◇菅内閣支持率急落!~債券市場は総理発言を好感!

2010-06-24 | 政治
> Bro,大変です!


> 菅内閣の支持率が,発足後2週間で10ポイント以上も急落してしまいました!




> やはり,消費税率10%発言の影響でしょうか,この変化は?


まだ,発足2週間ですものね,あと考えられるのは亀井金融相の辞任問題ぐらいでしょ。
亀井支持者と消費増税反対者の内閣支持を失った結果が,この数字だと思いますが。

> それは,「想定の範囲内」と言う意味ですか?


亀井辞任問題はともかく,消費増税発言については,当然反発も予想していたはずです。

> この下落幅は,「失敗発言」を意味しませんかね?


それはどうでしょうか?
参院選後に発言していたら,もっと下落幅が大きかったかもしれない。
むしろ考え方として,菅政権では,鳩山政権と違って,「国民の人気取り政策」に終始し
ていてはダメなのだという点を指摘したい。
支持率とは,結局「人気度」を数値化しただけで,「政策の妥当性」を直接表現するもの
ではありません。あくまで「参考値」です。

> そうすると,「消費増税を明言しても,なお半数近い支持を集める内閣である」と?

今回の件で,私がより重要視する数値は,「債券市場の反応」つまり「国債価格」と「長
期金利」の動きです。

『長期金利7年ぶり低水準、財政再建の動きで』
  (2010年6月24日14時13分 読売新聞)
  URL http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20100624-OYT1T00591.htm

前回お話したとおり,「日本の国債の信用」が保たれている限り,財政破綻は生じません。
今回の菅総理の発言を市場は好感して,長期金利は7年ぶりの低水準にまで下がりました。
日本の国債も「安全資産」と見て,「買い」を集めています。
これは,日本の景気回復を促進する動きを示しています。


> おお!では,菅総理の発言は,景気対策的には大成功だった訳ですか!


そのとおり!
大勢が感じているとおり,今の日本の情勢は「待った無し」の所に追い詰められています
から,必要な政策はどしどし進めて行くべきです。ブレる暇などありません。


> 分りました!がんばれ菅直人ですね,やはり!
> でも,かつては,麻生元総理もがんばっていましたけどねぇ…


う~ん…麻生さんは,「政局よりも政策」と言って,支持率など無視してましたからねぇ…


> やはり難しいですね。政治は。



◇日本はいつ財政破綻するか?~お金に支配される社会について考えてみる

2010-06-23 | 経済学

> Bro,今回は久しぶりに経済のお勉強ですか?


「財政破綻」について書きたかったのですが,そもそも「資本主義」の本質について,私は
理解できていないのではないかと思いまして…

> そう言えば,少し前,「日本はいつ財政破綻するのか?」の私の問いに,未だ答えてくれ
> ていないですよね?

「いつ」と聞かれて,「何月何日」と答えられる性質の問題でもないですけどね。
私の素朴なイメージでは,以前この記事で書いたとおりです。
◇9.22麻生自民党総裁誕生!。。。日本金融帝国誕生前夜?

> 麻生さんが自民党総裁になった時の記事ですか。
> 日本の財政赤字額について,「1,084兆円(2008年4月)」と書いていますね,この時。
> 今だと,ええ~と…

このサイトでリアルタイムに確認できますよ。
「リアルタイム財政赤字カウンター 10」

URL http://www.kh-web.org/fin/

> おお!「1,106兆円(2010年6月)」になってますね。
> 「国民1人当たり約868万円」かぁ!
> 深刻ですねぇ,これ子供まで含めた平均額でしょ?
> 4人家族だと「1世帯当たり約3,472万円」,返せません,私には!

でも借金の一方で,政府には資産もありますからね。
また,日本の個人金融資産の合計は,約1,500兆円もあるんです。
日本経済全体のバランスシートが,痛んでいる訳ではない。

> どう云う事です?


借金だけじゃなく,財産もあるし,日本政府に信用貸ししてくれるスポンサーには未だ
余力があると言っています。

> でも,いくら政府でも借りた金は返さなくちゃいけないでしょ?
> 仮に資産を持っていても,それを返済に充当できなければ「債務不履行」に陥って,
> 差し押さえられてしまいますよね。

個人ならそうですね。
でも政府なら紙幣を発行できるし,極端な話,乱暴ですが,個人の金融資産を全部国有化
してしまえば,それで借金はチャラにできる。

> 私有財産制廃止ですか!
> 共産主義革命じゃないですか!それは!


例え話ですよ。空想上の仮定です,仮定。

> 結局,政府は本来国民から取り上げるべき「資金」を,国民に「預託」している構図
> だと言いたいのですかね?現状は?

概ねそうですね,日本の国債のほとんどは国内で消化しているみたいですから。
外国から借りている借金は少ない。
だから,増税して,このバランスシートに少し変更を加えたくなる訳です。政府としては。

> う~ん,結局「財政破綻の時期」は,日本の国債の「信用状況」に依存する訳ですか…
> 国債の引き受け先が,無くなった時に破綻してしまう。
> でも,どうせ国内で消化するのなら,国債ではなく紙幣を発行すればどうでしょうか?


直観的にインフレが心配なのですが,そもそも「お金のしくみ」をもう少し勉強してみ
ようと思いましてね…
この動画を見て下さい。

 『 Money As Debt 』

 URL http://video.google.com/videoplay?docid=-446781510928242771#

> 「お金とは借金である」??

「信用創造」のしくみを解説している動画ですけどね。
次回は,「お金に支配される人々」について考えてみたいと思います。
この動画,見ておいて下さいね!

> え~っ…宿題ですかぁ,最後は。



◇菅総理が消費税率を「当面10%」とする理由

2010-06-21 | 政治
菅直人首相は6月17日夕,消費税増税について,当面自民党マニュフェストの税率10%を
参考にしたいと,これまでの民主党方針よりも踏み込んだ発言を公表しました。
この話題が各方面に様々な波紋を広げています。

▼消費税増税問題に関連する話題の動画を整理してみました。
政治れぽーと@Zen蔵TV



> Bro,参院選を目前にしての消費税率10%発言ですが,やはり総理の「勇み足」の感は
> 否定できませんよねぇ?
> 民主党内部や連立パートナーの国民新党側からも,総理への非難の声が出ていますよ。


国民新党からは,「もう一度『御遍路』に往って下さい。」とまで酷評されていましたね。
でも,逆のケース,つまり参院選後に公表した場合に政局はどうなるか?について想像し
てみれば,総理の考えもある程度見えてきますよ。


> この参院選を順当に乗り切ったとして,その後「税率10%案」を切り出す訳ですか?
> それは「また公約違反」と非難される可能性が大きい!
> 「根拠のない経済政策」と野党側からは突っ込まれますし,結局,自民党案と同じでは
> 普天間問題の二の舞になります!


それを恐れて,参院選前の「今公表した方が得策」と判断されたのだと思います。


> でも過去の例から見ても,「消費税増税は政治家にとっての鬼門」と言っても良い問題
> じゃないですか。「大博打」ですよね,言わば!

最大野党の自民党が「消費税増税反対」の立場ならば「大博打」になりますが,今回は同
じ側に賭けたのだから「勝負」にはなりませんよね。リスクはヘッジされています。

> なるほど…そう言われれば,そうですねぇ…
> 「立ち上がれ日本」の与謝野さんも,賛成意見を公表されました。
> 「民主党」,「自民党」,「立ち上がれ日本」の3党以外が「反対派」ですが,数の上で
> は「勝負の土俵」にも上がれないか…

所信表明演説で明らかなとおり,「税制の抜本改革が必要」と考えている菅総理にとっては,
千載一遇のチャンスなのですよ,今が。


> 結局,「消費税増税は避けられない」と見ている訳ですよね,政府では。
> あとは手順とタイミングの問題だと。

議論を早くスタートしないと,財政破綻してからでは手遅れですからね。
ギリシア危機の惨状が伝えられた今こそ,「勝算あり」と総理は見たはずです。


> でも,連立パートナーの国民新党に「相談無し」とは酷いです,いくら何でも!


それは私も同感なのですが,おそらく相談などしたら反対されて,「機を失する」との判断
が働いたのだと思いますよ。


> でも税制改革の様な超重要課題で,政策方針が合わない政党と連立が続きますかねぇ?

それですよ!
民主党は国民新党との連立を解消すべし!と考えています。私は。

> そうすれば,Broは心おきなく「民主党支持」に回れる?

です!




◇菅首相殿,靖国問題で卑屈になってはいけません!

2010-06-18 | 政治
> Bro,今回のテーマは菅総理へのダイレクト・メッセージですか?


そうです。靖国神社参拝に関する,首相の国会答弁が気になりましたので。

> 菅総理は「首相在任中は,参拝しない。」と明言していましたね。


ええ,個人的には何度か参拝したとの事ですが,「首相や閣僚が公式参拝することには,
問題がある。」との見解を示しました。

> どんな「問題」なのでしょうね?


「A級戦犯が合祀(ごうし)されている問題などから」と述べていましたので,やはり
中国などへの外交上の配慮だと思います。

> 過去の日本の戦争責任についての謝罪ですか?それとも外交ポーズ…?


意図についての詳細は不明ですが,この問題で小泉内閣の時の様に,外交問題にはした
くないとの意思表示でしょうね。

> 日本政府として問題にはしたくなくても,外交上の案件を処理して行けば,自然に歴
> 史認識の問題に突き当たるのではないですか?


それが心配なのです。
菅首相ご自身が,歴史をどのように認識しておられるのか?
私は以前このブログで,「日中歴史共同研究」を行うべしと提案した事がありました。

◇安倍官房長官,靖国参拝推進派議員と会談

> 確か小泉政権の終盤でしたよね,あれは…
> 安倍さんの靖国神社参拝が,自民党総裁選の争点の一つになっていましたから。
> 自民党の加藤元幹事長などが,この問題に関連して,何度か会合を行っておられまし
> たよね。

その後,自民党政権は,2006年から「日中歴史共同研究」の取組みをスタートさせました。
今年2010年1月には,その成果報告書も公表されています。


「歴史研究の地平/日中歴史認識とオーラル・ヒストリー」

> ええっ?Broの提案が実を結んだんだ!本当に?


このブログの提案が直接の契機になったか否かは不明ですが,タイミング的にはそうかも
しれません。

> すごいですね!それは,初耳でした!


菅首相に申し上げたい点は,日中間の歴史認識にギャップがある事は,むしろ当然だ
いう事です。それは,相互の文化交流の中で少しずつ埋めて行く努力を続ければ良い。
しかし,外交交渉の場において,日本の代表はあくまで「卑屈」であってはいけない。
「国益」というものを近視眼的に捉えて,「卑屈」な態度をとる事は,「長期的な国益」
を損なってしまう事になるでしょう。
総理が所信表明で述べられたとおり,もし将来において,東アジア共同体の創設を目論む
のであれば,その際の日中関係の姿,「戦略的互恵関係」の具体像を今のうちからイメージ
しておく事が大切だと考えます。
私は,右でも左でもない普通の日本人ですが,日本人であると云う事は,日本を愛している
ものだと云う事です。
「毅然」とした態度で,冷静沈着に望む事が,この際必要不可欠だと信じます。

> 取りあえず,総理の国会答弁は,中国では好感をもって報じられているそうです。
> 今後の日中外交が円滑に運べば良いですね。


歴史認識の問題については,是非「事業仕分け」しないで,「日中歴史共同研究」を続けて
頂きたいと思います。「はやぶさ」同様,長期的な視点で効果を評価して欲しいです。



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◇参院選の焦点とは?~開国か攘夷か,それが問題か?

2010-06-16 | 政治
> 大変です,土佐勤皇党の武市半平太が,土佐で投獄されてしまいましたよ,Bro!
> 時代は尊王から佐幕へと,大きく揺り戻している感じです。


何ですか,突然?「龍馬伝」の話ですか,それは?
私はドラマを見てないですが,「文久の政変」で長州が都落ちした訳ですね。

> 「龍馬伝」見てないくせに,良く知ってますね?


そりゃ,日本史の史実ですからね,ドラマ見なくても分る。
では,新撰組は,もう池田屋に斬り込みをかけたのですかね…?


> 望月亀弥太も深手を負って,自刃してしまいました。攘夷派はピンチです。

なんか,先日辞任した大臣みたいですね。。。
そう言えば,郵政改革だ,改革の改革だ,と騒いでいる今の日本も幕末とそっくりですね。
開国派を「売国奴」などと,罵詈雑言の嵐なのも似ています。


> それは,小泉・竹中郵政改革に対する批判意見の事ですよね。
> 郵政事業を解体して,その株式を外資のハゲタカファンドに売り払おうという陰謀が
> 隠されていたみたいですよ…小泉・竹中改革では!


それは,株式を市場に公開すれば,誰が買おうと規制できないですからね。
インサイダー取引でもない限りは,合法的な事でしょう。
むしろ株式や資産が,不当な安値で評価されない様に,経営者は努力する訳ですから。
そのために経営効率を高め,業績を改善し,株価を高く維持する必要があるのです。
それとも何ですか?竹中さんに背任行為の事実でも発覚したのですか?


> 何か最近,批判的な意見が多いです…


批判ぐらいあるでしょ,反対意見の人々も多いですから。
それとも何ですか,株式を外資に買われる恐れがあるので,民営化に反対だと?
外資が入ると通信の秘匿が維持できないって?
今のNTT,昔の電々公社だって同じでしょ,その理屈は。
そんな議論は1980年代に,中曽根政権下で解決済のはずです。

> いや,むしろ,銀行・保険などの金融事業の方が問題かと…

それも1990年代に,橋本政権下で金融自由化を行ったはずです。
バブル後の不良債権処理を滞らせる元凶だった護送船団方式と決別してね。
今批判されていると言っている点は,「制度」ではなく,「不適切な業務処理」なので
はないですか?


管理者や職員等に背任行為などがあれば,どの様な制度を作っても,批判は免れません。
むしろ,民営化で情報がオープンにされた方が,不正が予防し易いとも言える。
中途半端な民営化こそ,「悪いとこ取り」になってしまう恐れが心配です,私は。

> では,Broはやはり「開国派」なのですね,郵政問題については。。。


私は,「勝海舟派」ですよ。「外国に学んで,日本を強くする」ね。

> 参院選ではどうします?来月11日が投開票に決まりましたよ,先日。


そこが問題なのですよ,実は!
郵政問題では自民党支持だし,経済政策では民主党に期待しています。
そもそも,今の自民党が頼りない点に不満です。
昨年の衆院選での敗因について,未だしっかりと認識していないのではないでしょうか?

> と言うと?


そもそもマスコミは自民党惨敗の原因について,「制度疲労」だとか「民主党批判に終始
した」とか,あたかも自民党内部の問題であるかの論評をしていましたが,肝心の選挙民
の実状に眼を向けた分析は少数でした。
私は,2008年から急速に増加した失業者に象徴される,経済不安,社会不安にこそ,政権
交代への素地が醸成されていたのだと思います。

> 成程,菅首相も所信表明演説で,日比谷公園の派遣村で年越しした人々の事について
> 触れていましたね。失業・雇用問題の解決が急務だと。

総務省の統計によると,今年平成22年4月の完全失業者数は356万人に達しており,前年同
月比でも10万人増の,18か月連続増加となっています。
これだけの失業者が発生していて,何等直接的な対策を講じようとしない政府などは,頼
りにできないと判断されても仕方ないと思います。
勿論,それなりの景気対策は行っていたでしょうが,今住む所を失って,飢えと寒さに震
えている人々の所へ,直接的な支援ができなければ,何等効果は実感できない。
これに救いの手を差し伸べて,最高の政治効果を発揮したのは民間の市民ボランティア団
体であった訳ですから。


> 小泉・竹中構造改革の限界が露呈した訳ですかねぇ,この数年間で。
> 結局,市場万能主義は弱肉強食の強者の論理でしかない?

菅首相は所信表明演説で,「企業は従業員をリストラできても,国は国民をリストラする
ことができない」
と述べました。これは,なかなかの名言だなと感じました。
どの様に財政難であっても,日本国は国民の生存権を守る義務があります。
自民党の掲げる経済政策では,政策の優先順位が誤っていると思う。
麻生さんなら解ると信じていましたが,彼が見ていたのは,同じ弱者ではあっても,中小
零細事業者達の方であり,一般労働者や失業者の実情にまで眼が届いていなかったのかも
しれません。リーマン・ショックなどが発生して,多忙でもあったでしょうしね。

> 近年,「蟹工船」などのプロレタリア文学が,再評価されていましたよね?
> これから日本は,社会主義化の道を志向するのでしょうか?

「自由化」が強調されすぎて,社会が二重構造化しているので,階級意識が生じている
は事実だと感じます。「勝ち組・負け組」等などと,言葉は変わっていますがね。
今後暫くは,従来の反動で「平等な社会」を志向する傾向が強くなるでしょうね。
でも,「資本主義と社会主義」の様な,イデオロギーの対立はそろそろ昇華してしまうべ
きだと思います。

> 開国でも攘夷でもなく,尊王でも佐幕でもない,新しい社会理念の創造ですね?

上手い事を言いますね!
そうです,龍馬が求めた道,「新しい日本の姿」です!


> 菅さんは,高杉晋作が好みの様なので,谷垣さんに龍馬を演じてもらいましょうかね?

それを例えるなら,脱藩の志士,舛添さん等が適役かもしれませんよ,むしろ…??

> 分かった!
> 福岡で谷亮子さんと互角に闘えるのは,武田鉄矢さんしかいないんだ!やはり!

また,タレントさんに演技をお願いする訳ですか...今回も??



◇菅首相所信表明演説~消費税率引き上げを視野に?

2010-06-13 | 政治
> 菅直人首相は6月11日,国会で就任後初の所信表明演説を行いました。
> 演説内容は,こちらのニュースサイトで詳しく報じられています。

 菅首相の所信表明詳報 [MSN.産経ニュース]


 ▲菅首相,所信表明風景(衆議院)
 URL:http://podcast.sankei.co.jp/panorama/pnrm100611kan-a.html


> 新首相の所信表明演説では,何が一番印象に残りました?Broの感想では?


演説の骨子としては,これまでの初会見等でも発言していた内容が中心でしたが,
今回の演説では,やはり「税制の抜本改革に着手する事が不可避」として,消費
税率引き上げに向けて一歩踏み込んだ発言をした事でしょうね,私的には。

> 消費税ですか…やはり…
> 民主党は,これまで税率引き上げに慎重な態度でしたよね。
> 先の衆院選では,4年間は消費税率を上げない方針を示していたはずです。
> また公約違反ですかね,これは。


いや,「税制の抜本改革に着手」という表現で,直接いつから消費税率引き上げを
行うなどの発言をした訳ではありませんから。

> でも実質的に,「消費税率を上げたい」との意向を示した訳ですよね,菅首相は。

「税制改革」の議論は,消費税率問題だけに限定されるものでもないと思いますよ。
法人税や所得税などの直接税と,消費税やたばこ税等も含めた間接税の比率,いわゆる
「直間比率」の議論もあるし,法人税率や所得税の累進税率見直しの問題も議論される
べきだと思います。
こんにちの政治課題には,財政難だけではなく,格差是正の問題も含む訳ですから。


> だから,「抜本改革」という訳ですか。

もう1つ,「持続可能性」の議論もされなくてはいけません。
団塊世代のリタイヤが進む今,社会保障費はまだまだ急速に増大していく事が明らかです。
今後の人口とその構成の推移も視野に入れた議論をしないと,安易な「消費税率論議」だけ
では,税率引き上げが今後継続的に必要になるだけです。
その結果は,「消費の冷え込み」を長期化させて,「長い長い不況」の入り口になってしま
う事が心配です。


> 「高度成長時代」ではなく,「高度衰退時代」の到来ですか!
> やばいなぁ,それは!


経済とは,「集団心理の問題」ですからね。
「段階的な増税」などは,「不況の長期化」の原因になるだけです。
「一度に増税」すれば,一時的にショックはあっても,経済は新たな状況に適応して,早々
に再成長する活路を模索できます。

> なるほど,Broの意見にも肯けますが,あまり急激なショックを与えては「死に体」
> になってしまうでしょ,日本経済が。


もちろん,許容可能な限度はあるはずです。
しかし,その限度は誰も明確に示せない…みんな,できれば負担を少なくしたいですから。
結局,理論的な形式で,客観的に見て必要な税負担の水準と金額を示すしかないはずです。

> でも,財政支出の規模によっても,必要な負担額が変化する訳だから,難しい試算で
> すよね,実際。。。


財政支出の規模を決定すれば,後は難しくても計算できますよね?
むしろ,より困難なのは税収の予測の方ですよ。
増税によって,どの程度,経済成長にマイナスの影響を及ぼすのか?
税金の種類によっても,影響は異なる訳だし…

> だめだ!そんな複雑な計算は,文系の私には無理です!
> やはり,小野先生にお願いしましょうよ,Bro!


経済学は元来は文系の学問ですよ。
計算自体はマクロ経済モデルの式をエクセルのシートに設定しておけば,後はパソコンが
やってくれますから,むしろ考え方や理念の方に着目するべきです。
客観的に「どうなるか?」の正確な経済予測技術も重要なのですが,さらに重要な点は,
「どうしたいのか?」,「どうあるべきか?」と云う,「規範的な」社会理念の問題です。
格差社会の是非について,「自由と平等の矛盾」を鋭く直視した議論の深化の中から,
新しい日本の社会の基本理念を再構築する必要があるのです。本来はね!


> 何かいきなり難しい哲学の話題を始めましたね??

「社会理念」の話ですよ,単なる。

> 税制改革の問題ですよ?今日の話題は?

だから,「税制の抜本改革」の議論では,「社会理念」の議論が避けられないと述べて
いるのです,私は。

> なるほど,演説で首相は,超党派での「財政健全化検討会議」を設置する旨の提案を,
> 野党側に示しましたね。
> これは,「国民的な議論と合意形成が必要」との判断ですね!むしろ。

私は,その様に理解しました。

> しかし,そんな悠長な議論をしている余裕があるのですか?
> あの財政破綻のギリシアよりも,さらに酷い事になっているみたいですよ!
> 日本の財政は,いったい何時まで耐えられるんですか?
> 明日にでも破綻してしまいそうな気がします…私は!


それについては,また次回にしましょうよ。。。
少し疲れました,今日は。。。

> 久しぶりに熱弁してましたからねぇ,今日のBroは。
> では,次回また,よろしくお願いしまぁ~す。



◇亀井金融相辞任~郵政法案の行方は?

2010-06-12 | 政治
> Bro,今度は亀井金融大臣が辞任したみたいですよ!
> 菅内閣がスタートして,未だ一週間も経たないのに…
> 国民新党としては,連立政権を維持する構えではありますが。


亀井さん自らが辞めたのでしょう?
今国会の会期延長問題が原因ですよね?
仕方ないですよ,それは。。。民主党側は1日でも早く参院選をやりたいんだから。


> 国民新党も,郵政法案の採決を参院選後に持ち越した方が良い,との見解でしたけど
> ねぇ…マスコミの観測では…?


郵政法案支持票のバックアップで,参院選を有利に闘えるとの見方ですか?
さて,それは,どうでしょうか?
先だっての強行採決には,本当に憤慨しましたよ!私は!
小泉政権時代に,郵政改革法案支持票を投じた多くの国民を愚弄したも同然ですからね!
「馬鹿にするな!」と言いたい!


> そう言えば,Broは「郵政改革賛成派」でしたよね,あの選挙では。

今だって変わりません。
実際,郵政民営化が実現して,良くなったでしょ!郵便局のサービスが。。。
局員の対応も親切になったし,取扱時間も延長されたし,ATMも充実しています。
年賀状の販売でも,かなり工夫や改善の跡が見えますよ。
郵政事業の様な,民間でも可能な巨大事業は,分割民営化した方が良いのです。

> しかし,郵政事業の収益を財源に充てて,財政再建を図る方が良いのではないですか?
> 国庫の収入が不足しているのですから…

それは,邪道ですよ。
長期的に見れば「事業効率」を損なって,赤字化するかもしれません。昔の国鉄みたいに。


> むしろ,将来,財政のお荷物に転嫁すると?

そもそも,民間との競合が発生する様な事業分野に,国があまり出ばるべきではないです。
民間との公平な市場競争が成立しなくなります。
銀行の倒産が起こりえる今日,「ゆうちょ銀行」は民間銀行として対等の立場で市場競争
を行うべきなのです。この理念を失う事は,1990年代以前の「護送船団方式」時代に逆行
する様な愚行です。
あの時代,巨大な不良債権を抱えたままの金融機関の整理が進まなかった事が,日本経済
の10年間を失わせて,今日まで財政赤字のツケを持ち越してきた元凶だったはずです。
あの時代は,真に「構造改革」が必要な時代でした。「小泉改革」はむしろ遅すぎたぐら
いです。
その「貴重な改革」を,なぜ今さら逆行させるのですか?
一部の利益集団の既得権益を保護するためだけで,長期的には経済全体の効率を棄損する
愚行に過ぎません。私はそう考えています。


> 何か,前回と違って,Broは市場万能主義者に変質したみたいですね…今日は…?
> 何が違うのでしょうね?このスタンスの変化は??


国が経営を行う事業分野には,適・不適の区別があると言う違いですよ。
民間と競合する分野には,基本的に出て行くべきではありません。

> 医療分野だって,民間と競合しているじゃないですか。矛盾してますよ,Broは。


医療施設の場合は,きちんと棲み分けができているのですよ。
国立や公立の病院は,そのほとんどが赤字経営です。市民病院などでは,閉鎖を余儀なく
されている施設も多い。「医療崩壊」が進行しつつあるのです。
一方で収益性の良い立地条件や診療科の場合には,民間の病院も経営を続けて行けます。
ちゃんと地域内で機能連携しつつ,棲み分けをしているのです。

介護施設の場合は,基本的に民間施設ですが,労働集約的なサービスのため,生産性は低
いです。従って民間資本は今一つ積極性に乏しく,絶対数が不足しています。施設に入れ
なくて,自宅で待機している老人も数多いと聞きます。
介護サービスの供給が不足しているにもかかわらず,一方で失業者が増大している現状は,
経済原理的には,明らかに変ですよね?
国が介入する余地は,いくらでも存在すると思います。

> 結構詳しいですね?Broは?


私の得意分野ですからね,一応。


> 病院は忙しいのに,何でBroに仕事が無いの?

病院経営が厳しくて,「医療IT化」にまで予算が回らない現状なのですよ。
また,中途半端な予算でIT化しても,病院の業務効率化には繋がらないし。
最近では,医療関係の仕事は,ほとんどありません。残念ながら。

> そうか…菅内閣の経済政策は,結構期待されている訳ですね。その様子では。

待ち望んでいる次第です!



◇菅新政権スタート!~日本経済再生への挑戦

2010-06-10 | 政治
> 去る6月8日夜,皇居での任命式を経て,菅新内閣が正式に発足しました。
> 新閣僚の顔ぶれ,および菅新首相の初会見内容を,こちらにまとめています。

 梅屋敷Zen蔵の執務室/政治れぽーと@Zen蔵TV



> Bro,いよいよスタートしましたね,菅内閣が!
> 脱小沢色の新体制が好評で,内閣支持率も60%台後半と絶好調のスタートです。
> 民主党支持率も40%台まで急浮上して,二位の自民党を20ポイント以上も大きく引
> き離しましたよ!


初会見で,首相は「最小不幸の社会」の実現を理念として掲げましたね。
「幸福の追求」は,国民が個々に行えば良い。政治の役割は,戦争や貧困といった社会に起因
する不幸を除去して,最小化する事なのだと。
「脱小沢色」の効果もあるのでしょうが,私は,やはり菅内閣の経済政策への期待の表れだと
思いますよ,この支持率の高さは。
それだけ,日本経済の現状が深刻な状況だと云う事です。


> 経済政策については,「強い経済,強い財政,強い社会保障の実現」と総理が述べました。
> しかし,景気対策には,財政赤字が大きな足枷となっているのが現状です。
> 自民党の谷垣党首は,この「財政再建」こそが,目下の急務だと主張していますが?


日本の財政が危機的な状況にある事は,周知の事実です。
だから,菅総理も「強い財政」と発言しています。
これは,「財政再建」を疎かにしない意思の表明だと思います。

> 普通に考えれば,経営再建には,収入を増やして,支出を減らす事が基本なので,「増
> 税+緊縮財政」が当然の方策だと感じますが?


個人の家計と,国の財政を同じ論理で考えると,大きな誤りを犯してしまいます。
一般的に国の景気対策では,「減税+積極財政」を実施して,民間の活力を引き出す事が
大切なのです。

> でも,それでは財政赤字はますます拡大して,早晩「財政破綻」してしまいますよね?
> やはり「財政再建」を優先して,その後に景気対策と社会保障の充実を図るべきでは
> ないですか?


しかし,不況下の現時点で「増税+緊縮財政」のデフレ政策を実施すると,民間の活力は
ますます萎縮して,結局「税収減+社会保障給付増大」の結果に帰着してしまいます。
むしろ逆効果なのです。財政赤字は,ますます拡大してしまう事になるでしょうね。

> なるほど…では,「減税」して民間の活力を引き出しつつ,「緊縮財政」によって財政
> 再建を進めてはどうでしょう?


「小さな政府」を志向するやり方ですよね。
それが,小泉・竹中経済政策の方向性でした。同時に「低金利政策」による民間投資の誘
引も意図していました。
バブル後の不良債権処理の問題などを積み残していた,小泉内閣当時には,「構造改革」
を進める事による「経済の効率化」も,必要な方策であったと考えます。
しかし,その効果は限定的で,なかなか民間投資が引き出せないまま失業者が増えて,格
差の拡大を生じています。財政再建の方も進んでいません。
これが「現実」に起こっている事実です。

> そこで,今回は「大きな政府」を志向する?
> 「増税」で財政再建を進めつつ,「積極財政」で景気浮揚を図る作戦ですか?


「増税+積極財政」は同じかもしれませんが,意図は少し違う様です。
「増税」は,あくまで「積極財政」の財源を確保する事が目的みたいです。
景気の拡大が軌道に乗れば,「税収増」は自然に実現するので,そこで財政再建も可能に
なります。

> では,事の優先順位を「経済成長>財政再建」とする方針ですね。
> 「強い社会保障」は,どの様にして実現されるのです?

これには2つの道筋があると思いますが,まず財政支出を介護・医療等の社会保障分野に
厚くして,「直接的に」社会保障の充実を図る道と,「財政健全化」の結果として「社会
保障費の増大」を支える道のりです。

> なるほど,「緊縮財政」では,財政が健全化するまでの間は,「社会保障の切り捨て」
> しか選択肢が無い訳ですものね。良い考えですよね,それは!
> でも,財政政策で本当に経済成長が達成できるのですか?
> 「財政政策は効果が無い」との意見もありますが?


結局そこですよね,一番の問題は!
仮に100の財政支出で,同額の100の経済成長しかなければ,税収増で半分が戻るとしても,
結局財政は悪化するだけの結果に終わります。やはり,100の財政支出が300,400の経済成
長を生み出す「波及効果」がなければなりません。


> 社会保障の分野で,それだけの「波及効果」が見込めるのですか?
> 土木・建築業界なら,ゼネコン体質なので,元請けから下請け,そして孫請けへと仕
> 事が波及して行くし,建設資材等へと振り向くお金も大きいと思いますが…?

1960年代の高度成長時代に,財政政策が非常に有効に機能していたのは,その様なゼネコン
業界の体質に由来する点も大きかったのだと思います。
一方で1990年代のバブル崩壊後の財政出動では,目的も効果も不明確なまま,ただ景気を下
支えする目的のためだけに,予算がバラ撒かれていたとの批判があります。
この点が,現在の財政赤字問題を深刻化した一因であった,と言えるのかもしれません。

> 「検証」が必要ですよね,経済効果の?


先日,テレビ番組で知ったのですが,菅総理の経済政策ブレーンの中に,小野善康教授とい
う阪大の先生がいらっしゃるそうです。何でも,菅総理とは同じ東工大の出身とか。
現在の日本のケインジアンの中では,ホープと目される人物らしい。

> 知らなかったの?
> Broも大学時代は経済学を専攻してましたよね,確か…?

卒業後は,経済学とほとんど縁が無いですからね。
小野先生の事を知って,早速著書を読んでみようか…と。


> では,「くつログ」の内容充実のためにも再勉強して,分り易くレポートして下さい!
> どうせ暇なんでしょ?最近,仕事少ないし…

そうだ!「自分の失業問題」も解決しなければ!
我が家の財政も破綻してしまいます,その内に。。。



◇菅民主党新政権の課題~官僚主義を超えて

2010-06-07 | 政治
> 本日発表された世論調査結果では,菅新総理への支持率が軒並み60%を超えて,一気
> に民主党の支持率を回復したみたいですよ!すごいです,菅さんの人気は!


まずは,小鳩体制終焉の狙いが的中した様ですね。
鳩山さんも,何かしら爽やかな表情に変わって,演説の冴えも絶好調の様子でしたよ。
肩の荷を一気に降ろしたみたいです。

> 新体制の顔ぶれも色々と報道される中で,明日いよいよ新政権が発足する様子です。
> 今回の人事では,民主党最大派閥の小沢派の処遇が話題になっていましたが…


「派閥」的な見方を嫌う菅さんとしては,マスコミの報道に苦々しい想いをしている事
だろうと想像しますが,概ね好評な内容になっているのではないですか?
私はあまり民主党内部の力学には,詳しくないのですけれど…?

> Broも民主党支持に乗り換えるつもりなら,この辺で民主党内の様子も勉強した方が良
> いですよ。この時期なので,マスコミがいろいろと報道してますよ。


でも,マスコミの報道をあまり真に受けると,先入観ができてしまいますからねぇ…
個々の人物の発言内容を注意深く聞いている方が,余計な先入観を排除できる気がします。
それよりも,私的には菅新政権の政策運営の方が気になります,特に経済政策のね。

> 菅さんの後任の財務大臣には,野田副大臣が昇格する様です。
> 政策運営の継続性を重視しているのでしょうね。
> でも鳩山内閣時代の延長ならば,「根拠のない政策」という事になりませんか?

その点なのですがね,気になるのは…
前回,ケインズ主義の復権について言及したじゃないですか,この「くつログ」で。

> 菅新総理の初会見の内容から,Broが期待した意味の事を書いていましたよね。
> それが,どうかしましたか?


さっき,ケインズ政策と官僚主義の関係について,少し思い出したのです。
「ハーヴェイロードの前提」という言葉は,聞いた事がありますか?

> 何ですか,それは?


ケインズ政策は,昔「計画経済」と言う呼び方をする事もあったのですが,元々ケインズ
自身が官僚出身で,官僚主導型のエリート指向の思想傾向が強いのです。
「ハーヴェイロード」はケインズが生まれ育ったイギリスの地名に由来するのですが,転
じて,ケインズのこの思想傾向を指す言葉として経済学では使われています。

> そう言えば,民主党の政策理念の一つとして「脱官僚主義」がありましたよね!
> 「事業仕分け」では,徹底的に官僚が作成した事業予算にメスを入れていました。
> この「政治主導」の方法では,ケインズ政策は実現できないのですか?

1986年にノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・M・ブキャナンは,『赤字財政の政治
経済学-ケインズの政治的遺産』という著書の中で,ケインズ主義の財政政策が民主的な
政治過程の中にあっては,もっぱら財政を圧迫する方向での傾向が強い事を指摘しています。
支出の増大は容易なのですが,削減は大いなる困難を伴うものであると。


> それは,実際分り易い説明ですね。
> 緊縮財政は人気が無いです。今,財政破綻の危機に直面するギリシアの例でも同様です。

ケインズ政策は,元来「財政政策」と「金融政策」の使い分けで,より効果的な運営が可
能なのですが,「財政政策」は国会での予算審議を必要とする民主的なプロセスなので,
削減が困難な一方的傾向にある。
そこで,1980年代以降,マネタリスト経済学の台頭と機を一にして,各国は「金融政策」
により比重を置いた政策運営を行う様に変化してきました。
「金融政策」では,各国の中央銀行が政策決定の主体であり,「ハーヴェイロードの前提」
すなわち「少数のエリートによる政策運営」が実施しやすいからです。

> 事実,赤字財政の下では,「財政政策」は機動性に欠けますよね。
> 予算削減と赤字国債発行を天秤にかけると,楽な後者が選択され易い。
> 予算の無駄を,国会審議より前にチェックして,事前に削減する必要がありますよね?
> なるほど!これが「事業仕分け」の政策根拠になる訳ですか!


もう1つ,予算陳情の窓口を小沢幹事長に一本化する変革を行っていたのも,同様の理由
付けが背景にあったものと思います。

> すると「日本の賢者=国家官僚」の体制から,「日本の賢者=民主党幹部」の体制にシ
> フトする…?
> これは「共産主義」ではないですか!「民主党独裁体制」です,まるで!


極端に走ればね,そう成ります。。。
だから,要注意なのです。
「政治主導」の奸言に惑わされていては,ダメなのですよ,国民は!


> う~む…これは深い…



◇菅直人新総理誕生~新政権への期待は?

2010-06-05 | 政治
> 民主党の新代表が菅さんに決まって,即日第94代内閣総理大臣に指名されました!


もう決まりましたか!
迅速ですね,さすがに。


> この時期,政治的な空白を作る訳にはいきませんからね。
> 鳩山総理の辞任表明直後に,菅さんが手を挙げた様子です。

鳩山内閣では副総理の立場でしたからね,菅さんは。

> 組閣人事については,週明けの発表みたいです。
> 今少し,考える時間が欲しいと。
> 新総理の初会見の様子は,以下のとおりです。

梅屋敷Zen蔵の執務室/菅直人新総理誕生



> しかし,菅さんも大変ですよね,民主党の政策が行き詰っていただけに。
> 初会見の内容を見ても,とても「慎重な発言」だけしか印象にないのですが…

鳩山総理は,「発言の軽さ」を非難されて辞任した訳ですからね。
それに急転直下の展開で,未だほとんど白紙状態でしょう?いくら何でも。

> うっかり「前政権の延長で」とは,表現し難い状況ですしね。
> 難しい局面ですよねぇ…


でも菅さんなら「クリーンな民主党」のイメージを,少しは取り戻せるかもしれませんね。


> 以前「社会保険料不払い問題」の際には,民主党代表の職を辞任したじゃないですか?
> 菅さんは!


今では,逆に「クリーンなイメージ」が強いでしょ?
「調べてみたら不払期間が少しあった」唯それだけの理由で,民主党代表の職を引責辞任した
訳ですから。
小泉内閣当時の福田官房長官と刺違えた形でしたが,その後四国巡礼に出て精神修行する姿が
妙に印象的でした…よほど「不覚の想い」が強かった事だと思います,あの時には。

> 今回は,逆にそれがクリーンな印象を与える,と言う訳ですか?


少なくとも,私はそう感じます。


> Broは自民党支持ではなかったのですか?今まで?


いや,「政権交代有り得る二大政党政治」が良いと考えていますので。
この「@くつログ」を最初から読んで頂くと分かりますが,私は「政党よりも政策を重視」する
性格が強いです。
この意味で,今の谷垣自民党の政策方針には賛成できない。
彼の政策方針では,日本経済に「デフレ強化」の結果を生じると考えています。
結果的に税収が減れば,財政再建も不可能です。

> では,菅新政権に何を期待しますか?


全体として「慎重な姿勢」の初会見内容の中で,経済政策の方針では,かなり明確な方向を示されて
いたと思います。
日産のゴーンさんの企業再建の例を挙げて,一企業の経営再建手法を日本全体に適用してみても,
日本経済全体ではデフレ圧力を強化するだけだと,小泉・竹中経済政策の「合成の誤謬」を鋭く指摘
しておられた。真に大切な点は「需要と雇用の創出」だと。

> 鳩山政権下では財務大臣でしたからね,最も良く考えていた分野ですよね,菅さんが。

経済成長と財政再建と,そして安心できる社会保障制度の再構築,三者一体の経済政策の実現に向けて,
「効果的な財政出動の重要性」と「成長力あるアジア経済の連携強化」を強調していました。
大筋として,大賛成です!私は。


> 古臭いケインズ政策ではないのですか?これは…?


私は,その批判こそが,現在の日本の閉塞状況を生みだした根底にあるのだと思います。
元々,真理に「古臭い」も「新しい」も無いのですよ。
在るのは「新しい状況」なのであって,必要な事は,古い理論の欠点の補強や改良であるのです。
端的に言えば,「持続可能性」というキーワードが,「古いケインズ政策」への批判として提起
されました。また,「有限な資源と地球環境問題」への認識の深まりが,「古い経済成長理論」
の限界を明らかにしてきました。
しかし,「だから,ケインズ理論は誤っていた」と結論する事こそが,間違っているのです。
「ケインズ経済理論の中核部分」は,現在も有効です。
しかし,その応用としての「ケインズ経済政策」には,現在の状況に即した「補強と改良」が
必要なのだと考えます。


> でも「地球資源に限りがある」限り,「需要」を未来永劫拡大し続ける事は不可能です
> よね?

人間が需要する内容は,食料品から工業製品へ,そして労働サービスから金融・情報サービス
へと高度化を続けるものです。
さらに言えば,金融サービスについては,実体経済からあまり乗離すると経済を不安定化して
危険なのですが,情報サービスについては,ほぼ無限に拡大が可能な対象です。
また,「地球資源に限りがある」と言っても,「代替資源の開発」という人間の行為には限り
がない。「ただ穴を掘って,また埋めるだけ」の行為にでも,有効需要の創出は可能です。
大切な点は,「より重要な分野」に投資を配分して,効果的な経済運営を行っていく事です。
「効率ではなく,目的と効果がより重要」です。
この点でも「効率のみを重要視」した,小泉・竹中経済政策の「市場原理主義」の弊害が指摘
できると思います。


> 「財政出動=バラマキ」と言った,短絡的な思潮が流布された点ですよね?
> Broが強調したいのは。

そのとおりです。
「市場は万能ではない」ので,市場に任せたままでは「デフレ脱却」は容易ではありません。
今こそ「効果的な財政政策の出動」を望んでいます!

> 菅新政権への期待の核心は,「ケインズ主義の復権」にありそうですね?


これこそが「現在の閉塞状況」を打破する特効薬になるはずです。
これは以前,麻生自民党政権に期待していたものと,本質的には同じですけどね。
「政党ではなく,政策が重要である」私としては,ですね!

> では,自民党から民主党に乗り換えですか?いよいよ!

それは,選挙での検討課題ですよ!
でも期待しています,菅新総理に!



◇国民の声がストレートに届く政治を守りたい~鳩山首相有終の弁

2010-06-03 | 政治
> びっくりしました…Bro!
> 少し「うたた寝」していた間に,鳩山首相が辞意表明してしまいました!





小沢さんと調整に入って,予想された事ではありましたが…ね。
こんなに「すんなりと受け入れる」とは…
やはり,「覚悟」ができていたのですね,普天間問題を決断した際に!


> むしろ小沢幹事長の方が「寝耳に水」の展開ですよね!
> 鳩山首相との会談の際,終始「渋い表情」をしていた意味がやっと判りましたよ。

国民の声がストレートに届く政治を守る」ために,小沢さんまでを「道連れ」にする決意を
した事には驚きました,正直。
しかし,「国民の信頼を回復する」ためには,必要な決断ですよね,やはり。
タイミングが最も重要と考えていましたが…鮮烈な印象を受けました,今公表した事に!


> 「見事な引き際」と言うべきですか?

自民党の福田元首相が辞意表明した際にも書きましたが,タイミングが大切ですよ。
「今」決断する事が最も効果的でしょう…民主党への支持を繋ぎとめるためには!

> いつも鳩山さんに批判的なBroの言葉らしくないですね…今日は…?


もう批判する材料が無いでしょ?
今度は「鳩山内閣の功績」について,振り返るべき段階ですよね,むしろ。


> 事業仕分けとか,子供手当とか,8ヶ月の短期間の割には,結構いろいろありますけど,
> 大局的に見て,自民党主導の日本の政治の流れを変えた事なのでしょうね,客観的には。

政治史の様な大局観で言えばそうなりますが,「日本国首相 鳩山由紀夫」としての最大の貢献は,
やはり普天間基地移設問題での「辺野古移設案への苦渋の決断」だと思います。

> はぁ???
> 批判していたじゃないですか!Broは!


誤解しないで下さい!
私は普天間基地の問題において,「辺野古移設案」と言う結論を批判した事は無いです!
批判していたのは,その結論に至るまでの,鳩山首相の主導の仕方についてです。

> まさに今回の辞意表明に至った中核問題ではないですか!
> いったいどこを評価するのですか?この不手際の?


土壇場の決断」ですよ…「自民党の原案に戻す」という!


> 確かに「民主党の鳩山党首」として,断腸の決断を迫られた事は解りますが,元々
> 「県外移設案」は民主党が公約した事じゃないですか。自爆した訳ですよね,言わば。


今回の辞意表明演説で,沖縄県民だけが米軍基地への直接的な負担を強いられている現状について,
「『当たり前』じゃないだろ?」と,鳩山さんは涙目で訴えていましたよね…
これが,「政治家 鳩山由紀夫」の原点なのだろうなと感じました。
民主党が野党第一党であった,福田政権時代から,ずっと鳩山さんは「民主党の代表者」として
「政権批判」の正面に立っておられた訳ですが,今回の普天間問題の土壇場に臨んでは,やっと
「政治家」でもなく,「民主党党首」でもない,「日本国首相 鳩山由紀夫」としての「決断」をした
のだと思います。私が評価したいのは「この点」に尽きます。


今回の普天間問題の結論に対する評価としては,この論説も参照してみて下さい。

米国から負担軽減策を引き出した,普天間問題の悪くない決着

> Broには,鳩山首相の声が届いた訳ですかねぇ…今回の辞意表明演説で?

考えてみれば,我々が普天間の結論の是非について騒いでいた,ここ数日間にも,鳩山首相は,
韓国に飛び,中国の首相と会談し,宮崎県に行き,そして小沢さんと民主党の今後を調整していた
訳ですからね…
本当に「お疲れ様でした!」と言いたいです。今では…!



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【AI時代の錬金学Ⅱ】

https://note.com/zen_kawakami/m/m612f486eeab8

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