> まず最初に前回までのBroの意見に修正するべき点があれば,修正して下さい。
私は「現代的な靖国問題の本質とは外交問題である」との意見を述べました。
しかし,それ以前の問題として「歴史認識」の問題が問われるべきであると考え
直しました。。。
我々「日本人の歴史観は,このままで良いのか?」が問われるべきです。
> Broが問題意識を感じる「日本人の歴史観」とはどの様なものですか?
前に述べたとおり,「日本帝国主義の侵略戦争」的な歴史観です。。。
これが現在の日本人のスタンダードな見解になっている...
靖国問題の本質的な解決を果たすには,ここから考え直す事が必要です。
> 具体的にこれまでの歴史観のどの様な点が問題なのでしょう...?
戦前の日本は「大日本帝国」と称して,天皇主権の国家でした。。。
だから戦前の日本の対外政策を「帝国主義政策」と考えて,あまり疑問を感じな
くなっているんです...しかも対中国戦の主戦場は大陸でしたから,これを「侵略
戦争」と呼ばれて,何も疑問を持たなかったのです。。。
> なるほど。。。続けて下さい...
考えてみると「帝国主義的歴史観」はレーニンの発明であったと思います。。。
マルクス主義的な教義からすると,資本の運動法則は「帝国主義的段階」に発展
するのであって,これは「共産主義勢力」によって打破されるべきものと考えら
れています。
> マルクス主義の所謂「唯物史観」ですね...
中国は現在も共産主義政権ですから,彼らがこの様な歴史観を持つ事は,考えて
みれば不思議ではありません...
しかし何故資本主義国家の日本で,この様な歴史観を保持し続けているのかが大
いに疑問と考えなければならないのです...皆忘れていますが...
> ではBroは,戦前の日本の対外政策が「帝国主義的」ではなく,また先の戦争
> が「侵略戦争」ではなかった...との見解を持つに至った訳ですか?
戦後の日本人が「政策」を考える際に,忘れがちな視点として「国防」の問題が
あると思います...そしてこれは「歴史」を考える時にも忘れがちな点です。
> 現代の日本人は「平和ボケ」している...と...??
そうです。戦前の大陸における陸軍の行動は「国防」の視点から見たときに初め
て納得いく理解が可能です。。。
> 例えば...?
「満州事変」を考えましょう。
この事件は1931年に満州の奉天郊外において,満鉄の鉄橋が爆破された事に始
まり,翌年清王朝のラストエンペラーである宣統帝溥儀が満州国皇帝として建国
するに至った事件です。
そして今では,この満鉄爆破事件は旧陸軍の石原莞爾将軍の画策であった事が知
られています。
> 旧日本軍の侵略行動であった事が明白ですね...?
しかし「侵略行動」と断定するには,ここで疑問が生じます...
日本軍は実力があったにも係らず,何故ここで満州を日本領とせず,満州族の民
族国家「満州国」の建国に手を貸したのでしょう...?
> それは国際世論の批判を回避する方便でしょう。。。?
> 実質的に満州国政府は日本の傀儡政権でしたから...
しかし何故これほどのリスクを犯してまで,「満州国」を「中華民国」政府から
独立させる必要があったのでしょう。。。??
> 当時日本は「昭和恐慌」と呼ばれた大不況下にありました...
> しかも国内には過剰人口を抱えていましたから,新たな植民地の開拓を必要と
> していた...との見解があります。
私も最近までその様に日本の帝国主義的行動として理解していました...
...が,むしろ「中華民国」政府から「満州国」を独立させる事の方が本質的に必
要だった...と理解する方が,より自然だと考え直しました。
> ...と言うと?
① 満州における日本の権益の保護
② 共産主義勢力への対抗および封じ込め
③ アジア民族の欧米列強支配からの開放
④ 殖民政策,経済的共栄圏の構築,確保
⑤ 中国における日本の権益の保護...等々
以上の様な目的を遂行する上で,当時の大陸情勢はあまりに混沌とし過ぎており
かつ当時の中国政府はあまりに「反日的」であり過ぎた事実などからです。
> 満州国建国を支援する方が,日本の国策を遂行する上で,より手っ取り早く,
> 現実的な手段だった...と云う事ですか。。。
ええ...そして最も有効な「防共」手段だったと思います。。。実際。
念のため補足しますが,①~⑤の日本の国策は「侵略的」と云うよりは,むしろ
「自衛目的」の政策だと考えます。
> 「日華事変」についてはどうですか?...これも侵略戦争ではない...??
それについては次回お話しましょう。。。
むしろ大切な事は各論ではなく「日本の歴史教育の見直し」です。。。
「マルクス主義的唯物史観」の影響から早期に脱却して,日本の歴史認識を再構
成する事が必要だと思います。。。
靖国問題の本質は「現代的な歴史観の再構築」の問題だと考え直しました。
これが結論です。
> なるほど...では次回「日華事変」編に期待します。
私は「現代的な靖国問題の本質とは外交問題である」との意見を述べました。
しかし,それ以前の問題として「歴史認識」の問題が問われるべきであると考え
直しました。。。
我々「日本人の歴史観は,このままで良いのか?」が問われるべきです。
> Broが問題意識を感じる「日本人の歴史観」とはどの様なものですか?
前に述べたとおり,「日本帝国主義の侵略戦争」的な歴史観です。。。
これが現在の日本人のスタンダードな見解になっている...
靖国問題の本質的な解決を果たすには,ここから考え直す事が必要です。
> 具体的にこれまでの歴史観のどの様な点が問題なのでしょう...?
戦前の日本は「大日本帝国」と称して,天皇主権の国家でした。。。
だから戦前の日本の対外政策を「帝国主義政策」と考えて,あまり疑問を感じな
くなっているんです...しかも対中国戦の主戦場は大陸でしたから,これを「侵略
戦争」と呼ばれて,何も疑問を持たなかったのです。。。
> なるほど。。。続けて下さい...
考えてみると「帝国主義的歴史観」はレーニンの発明であったと思います。。。
マルクス主義的な教義からすると,資本の運動法則は「帝国主義的段階」に発展
するのであって,これは「共産主義勢力」によって打破されるべきものと考えら
れています。
> マルクス主義の所謂「唯物史観」ですね...
中国は現在も共産主義政権ですから,彼らがこの様な歴史観を持つ事は,考えて
みれば不思議ではありません...
しかし何故資本主義国家の日本で,この様な歴史観を保持し続けているのかが大
いに疑問と考えなければならないのです...皆忘れていますが...
> ではBroは,戦前の日本の対外政策が「帝国主義的」ではなく,また先の戦争
> が「侵略戦争」ではなかった...との見解を持つに至った訳ですか?
戦後の日本人が「政策」を考える際に,忘れがちな視点として「国防」の問題が
あると思います...そしてこれは「歴史」を考える時にも忘れがちな点です。
> 現代の日本人は「平和ボケ」している...と...??
そうです。戦前の大陸における陸軍の行動は「国防」の視点から見たときに初め
て納得いく理解が可能です。。。
> 例えば...?
「満州事変」を考えましょう。
この事件は1931年に満州の奉天郊外において,満鉄の鉄橋が爆破された事に始
まり,翌年清王朝のラストエンペラーである宣統帝溥儀が満州国皇帝として建国
するに至った事件です。
そして今では,この満鉄爆破事件は旧陸軍の石原莞爾将軍の画策であった事が知
られています。
> 旧日本軍の侵略行動であった事が明白ですね...?
しかし「侵略行動」と断定するには,ここで疑問が生じます...
日本軍は実力があったにも係らず,何故ここで満州を日本領とせず,満州族の民
族国家「満州国」の建国に手を貸したのでしょう...?
> それは国際世論の批判を回避する方便でしょう。。。?
> 実質的に満州国政府は日本の傀儡政権でしたから...
しかし何故これほどのリスクを犯してまで,「満州国」を「中華民国」政府から
独立させる必要があったのでしょう。。。??
> 当時日本は「昭和恐慌」と呼ばれた大不況下にありました...
> しかも国内には過剰人口を抱えていましたから,新たな植民地の開拓を必要と
> していた...との見解があります。
私も最近までその様に日本の帝国主義的行動として理解していました...
...が,むしろ「中華民国」政府から「満州国」を独立させる事の方が本質的に必
要だった...と理解する方が,より自然だと考え直しました。
> ...と言うと?
① 満州における日本の権益の保護
② 共産主義勢力への対抗および封じ込め
③ アジア民族の欧米列強支配からの開放
④ 殖民政策,経済的共栄圏の構築,確保
⑤ 中国における日本の権益の保護...等々
以上の様な目的を遂行する上で,当時の大陸情勢はあまりに混沌とし過ぎており
かつ当時の中国政府はあまりに「反日的」であり過ぎた事実などからです。
> 満州国建国を支援する方が,日本の国策を遂行する上で,より手っ取り早く,
> 現実的な手段だった...と云う事ですか。。。
ええ...そして最も有効な「防共」手段だったと思います。。。実際。
念のため補足しますが,①~⑤の日本の国策は「侵略的」と云うよりは,むしろ
「自衛目的」の政策だと考えます。
> 「日華事変」についてはどうですか?...これも侵略戦争ではない...??
それについては次回お話しましょう。。。
むしろ大切な事は各論ではなく「日本の歴史教育の見直し」です。。。
「マルクス主義的唯物史観」の影響から早期に脱却して,日本の歴史認識を再構
成する事が必要だと思います。。。
靖国問題の本質は「現代的な歴史観の再構築」の問題だと考え直しました。
これが結論です。
> なるほど...では次回「日華事変」編に期待します。