170623 花の遺伝子 <組み換えペチュニア、廃棄を>を読んで
私の毎日の小さな楽しみの一つが花の成長を見守ることです。と同時にその下の土壌生態系がいつか見事に形成されるといいなと思うのです。前の住所では、生ゴミコンポストを継続してやっていたので、当初はゴミや廃材が投棄されていて、とても生き物が生息できる状態ではない印象でした。それが数年もたたないうちに、土はふかふかになり、ちょっと掘れば大きなミミズがうようよいるし、なんでも大きく育つようになりました。花もたくさん植えましたが、どんどん大きくなるのです。まだ、実験段階でしたが、土は人間が多少でも心がければ、変わっていくんだなと痛感しました。
とはいえ、植物のことも土壌のこともほとんどわかっていません。いまは分譲地のやせた土に買ってきた花の苗をどんどん植えて、当然すぐに枯れるのもあれば、やせた土壌でもしっかり育つのもあり、花にもいろいろあるもんだとも感じてきました。その中で、ペチュニアは種類が多く、また花の色も多種多様で、割合多く植えていました。この貧相な土壌というか、土の塊のようなところでも、結構株分けして大きく育つので、お気に入りの一つです。
それが今日の新聞<くらしナビ・ライフスタイル組み換えペチュニア、廃棄を>によると、大変な事です。
<家庭の園芸栽培でおなじみのペチュニアに未承認の遺伝子組み換え品種が流通していることが分かった。直接的な害はないが、生物多様性の確保のため遺伝子組み換え生物の使用を規制したカルタヘナ法に違反し、農水省は回収か廃棄を呼びかけている。>
遺伝子組換え農作物の問題はよく取り上げられ、トウモロコシなど話題になるので、食品関係は注意していましたが、花までとは思っていませんでした。でも当然の事態でしょうね。
私が購入する花の苗は、彩りが豊かで、土壌が育っていない貧相な土でも生き抜く力強い種が多いのですが、これらはほとんど外国から輸入されたものではないかと思うのです。彩りがきれいだとか、形がきれいだとか、そんな感覚で次々と買ってきてはその埋め立て地のような土で育ててきました。日本の野草なんて育ちそうもありません。田んぼのそばに生き生きとしている日本の野草なんて生きていけそうもないんです。それが見事に花を咲かせるのですから、花栽培の農家のたゆまぬ努力と、外来種の交配がうまくいっているからでしょうか。
でもそのような花栽培の競争の中で、遺伝子組み換え種が組み込まれるのは当然の流れではないかと思うのです。
意識をしないほうが、生物多様性に対する意識の鈍磨というか、感覚の鈍さのあらわれなんでしょうね。
販売したタキイ種苗は<組み換え技術を使った品種改良を行っていないが、自社販売のペチュニアを調べたところ、他に3品種が組み換えだった。「海外で入手したペチュニアと国内の品種を交配させて、さまざまな色合いのものを育成してきたが、まさか親品種が組み換えとは」と驚いた様子。
4品種は昨年5月から今年4月までに約60万粒の種子が販売され、苗も1万株以上が販売された。タキイ種苗はホームページに組み換えペチュニアの写真と品種名を載せ、回収を呼びかけている。>とのこと。
組み換え種への対応は<組み換えかどうかは4社が販売したペチュニアの品種名を販売時の名札で確認すれば分かる。農水省農産安全管理課は「プランターなどに植えている人は、新たに種子を取ることはせず、抜き取って生ごみとして処分してほしい」と呼びかけている。>とのことですので、名札が残っているのは確認しないといけないなと思っています。が、生き物を殺すというのかわいそうで、枯れた段階で抜き取ることで勘弁してもらおうかと今のところは考えています。
<未承認の遺伝子組換えペチュニアの取扱いについて(第2報)>に具体的な品種が特定されているので、明日でもみてみようかと思います。
今日はこれで30分過ぎました。もう一つの記事は、少々力尽き、今日はこれでおしまいとします。
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