バリ島 KAZUYAママの今日の閃き

誰かが言った。
人生における3大言語。
「頼らない」
「期待しない」
「あてにしない」

ドラマ作っちゃいました!!

2009-06-30 13:15:13 | Weblog
 この時期は、学生達の休みに入るので、バリも国内旅行者で道も渋滞する。
私もバイパスで、渋滞に巻き込まれ、のろのろ運転をしていた。
突然、ど~~~ん!!と車体が揺れ、一瞬、何が起こったのか判断できなかった。
隣に座っていていた友人が「あの、車~~~。」と指を指したので
横をむくと、笑ってごまかし、逃げようとするバリ人のじいさんが目に入った。
すぐ窓を開け、指先でカモ~ンと合図をした。
こういうとき、インドネシア人は親切に道を譲ってくれる。
私とじいさんは、左に寄り、どの位損傷しているんだろうと、後ろに回った。
右ランプがつぶれ、バンパーに穴が開いていた。
じいさんが「ごめんなさいで許してくれる?」というから
話にならないと思い、「じゃ~警察で話そう」というと
「わかった。あなたのいつも行く修理やへ行きましょう。」
なかなか話のわかるじいさんだった。
 
 ただ、見積もりを聞いた時点でビックリして異変した。

「私は、すでに年寄りで、さっきもお祭りごとに参加をして非常に疲れていたんだ」

同情をひく作戦か?

「じいさん、私もバリは長く、お祭りごとは、大変だということ、
 身にしみて感じているよ。でも、事故をおこしたことと関係がないから・・・」

すると、じいさん今度は

「あなたに年寄りをいたわる、やさしい気持ちがあったら
 ディスカウントして下さい。」

「私、商品を売っている訳ではないし・・・ディスカウントって
 何故、私が酷い目にあって、自分も手出ししなければならないの?」
 
 その間、20分・・・じいさんは、年寄りだの、お祭りで疲れただの
あなたには、やさしい気持ちがないのかだの、だらだら話をしていた。
私も疲れ果て、「わかったよ。私が端数を出すから・・・」

 そのやり取りを見ていた修理やのねえちゃんが、じいさんの手をとり

「ごめんなさい。この後、あなたに幸運が来ますように・・・」

おいおい、あなたは、女神様?

そして、じいさん「幸運なんか来るもんか、奈落の底に落ちていくだけだ!!」
と、言って、カッカしながら帰っていった。

もちろん、じいさんの身分証明書のコピーと電話番号、住所、支払うという
サインは、控えた。

 さぁ~、じいさんは、ちゃんと支払ってくれるのでしょうか!?

      
             つづく