ブログで何度もテーマになっている
「オダラン」
お寺の創立記念日。
210日ごとにやってくる、この創立記念日の儀式には、
生け贄は、欠かせない。
オダランのクライマックスは、大人にならない鶏の首を
クリス(剣)で切り落とすのだ。
なんて、残酷・・・と、思うことでしょう。
でも、そのときに流す血で、お寺の中を浄化するという、
貴重なお役目なのである。
「感謝」ですね。
で、その貴重なクライマックスを、長男の嫁がハリキッテ、
演じる・・・。
彼女は、鶏を持ち、クリス役は、年配のおばちゃん。
首をはねる前は、並んでいるお供え物の周りを踊りながら
3回まわる。
私は、チャナンを持つ、私の後ろには、鶏を持った長男嫁、
2回目を回ったときに、後ろの長男嫁が、
「ナンだろう?鶏が騒ぐ」というのだ・・・
後ろを振り返ると、バタバタと鶏が暴れていた。
3回目を回ろうとしたとき、長男嫁が、
「どうしちゃったんだろう?」と、言う。
振り返ると、鶏がすでに、グッタリしていた。
「えっ?死んじゃったんじゃないの?」と小声でいうと、
そのまた後ろのおばちゃんが、「黙ってな・・・」と小声で言う。
確かに・・・死んでしまった鶏を生け贄にするわけにはいかない・・・
儀式のやり直し?もしくは・・・次回のオダランが大事になる可能性もある。
とりあえず、黙った。
そのまま、儀式は続行され、いつもどおり、鶏の首をはねた。
長男嫁は、その場に立ちすくむ・・・
私は、何故?鶏が死んでしまったのか???考えていた。
まさか???長男嫁の邪気を吸い取った???
それはそれで、立派な生け贄のお役目を果たしたということだろうか???
気の毒な鶏・・・
でも、感謝!!