お悔やみの言葉

　先日、ガルンガン初日の午前中に近所の人が亡くなった。
まだ結婚前の若い男の人で私も面識があったので、ショックだった。
ガルンガンが過ぎないと、葬式を出すことが出来ず、家族は遺体と１週間、
過ごすことになる。親御さんのことを思うと胸が詰まる思い。
１週間後、火葬の準備が始まった。さすがのオバちゃんたちも、しんみりと
黙々と作業をし始めた。でも、もって生まれた明るい性格が隠し切れず、
１時間後には、ケラケラ大笑い、おしゃべりが始まった。（オイオイ！！）
　さて、火葬当日。結婚を約束した彼女が訪れた。すっかり痩せてしまって
声をかけるのも、ためらってしまう・・・自宅から火葬場まで、バンジャールの
男の人たちが担ぐのだが、途中、足並みが揃わず、スピード感が狂ったようだ。
きっと、この世にまだ未練があるかのようだった。
　さぁ～いよいよ火葬。父親が最後に息子に言った。「ほら！！お前が使っていた
財布だ。一緒にあの世に持っていけ！！ＡＴＭカードは、俺が預かっておく。」
「えっ！？」と驚く側から誰かが「ほぉ～い。」と返事をした。
親子との最後の別れ、そんなギャグのような別れ方でいいのか！？
やっぱりバリ火葬はわからない・・・。

家庭訪問！！

　今月はお盆があり、子供達が通っている学校は２週間もお休み・・・
学校へ行かないと全く勉強しない我が息子と娘にはイライラさせられる・・・
今週から学校かと思い、１４日（日）に「明日から学校だから早く寝なさい！！」と
子供達に言うと、「１８日まで休み～～～。」という返事だった。
何故なら、今週は高学年のテストがあり、中学年と低学年はまだまだお休みだそうな・・・。この子達、７月の新学期に進級できるのだろうか！？（実はインドネシアの
公立学校は、小学生から落第がある。）
　今週のお休みも遊びに夢中になる子供たち。
１６日（火）に突然先生が２名、うちに訪問して来た。
「家庭訪問なんてあったかな！？」と疑問に思う私・・・
ダンナが「ちょっと待って！！」と出かけてしまた。仕方がないので、普通に先生と親の会話をした。
ダンナが戻って来た。「ない！！」と一言で、先生達は帰ってしまった。
「何だったの？」とダンナに聞くと、「ナンバーズの記入用紙を取りに来た！！」
「はぁ～～～」呆れる私・・・
そういえば、よく先生からダンナへ電話がある。
先生は公にナンバーを買うことが出来ないので、ダンナはパシリな訳・・・
当たると手数料を貰っていたっけ・・・！？
呆れてものが言えませ～～～ん！！

盆と正月

日本では盆と正月が一度に来ることは無いが、バリではありえる。
何年か前に、ニュピ(サカ暦の新年）とガルンガン＆クニンガン（盆）が一緒に来たことがあったっけ・・・。その頃は、まだバリ嫁になって経験も浅く、よくわかってなかったので、忙しかったのか？よく覚えていない。
　今回は、ニュピとガルンガンまで、１ヶ月余裕があったのだが、自分自身の仕事と
重なり、しかも村のお寺のオダラン（創立記念日）、バンジャールの寄付金集めの
バザー、極めつけ葬式が１週間という短期間に押し詰やってきた！！
　バンジャールの仕事をこなしながら、その合間を盗んで自分の仕事に走る私・・・
最近はサボりも嘘も上手になった（＾＾）
　「あれ？昨日バンジャールに来てた？」出欠調べをしているおばちゃんに向かって
「いたよ～～～。おばちゃんこそ居たの？」と平気で言えるようになった！！
　お茶だし当番もすっかり慣れ、みんなが私に聞いて来る程・・・。
いつもの通り、お茶だしの準備をしていたら、ゴキブリが出てきた、日本に居た頃に
くらべたら、ゴキブリも怖くなくなったけど、さすがに掴むことは出来ない。
小錦似の独身のお嬢さん（！？）がいるのだが、ゴキブリに向かって「お客さん・お客さん」と言いながら、素足でゴキブリを潰し、素手で潰れたゴキブリを拾って
ポイ！！って捨てちゃった！！しかも、その手を洗いもせず布巾で拭いていた。
あの布巾で、お皿を拭くのかな？って想像しただけで、鳥肌が立った！！
　ある人は、追加のコーヒーを入れながら、「丁度いいかな？味見・・・」と
言って、かき混ぜていたスプーンで味見をして「美味しい・・・」って言いながら
また、そのスプーンでかき混ぜていた。
　火葬当日のお茶だしは、２００人が一度に飲むので、お湯沸かしが途中で間に合わない時がある。そんな時は、沸騰もしていないのに、コーヒーを入れてしまう。
はじめの頃、「嘘でしょう！？」と思っていた私も今は平気でやっている。（慣れって怖い！！）
　中には意地悪な人もいて、嫌がらせをしたりする。
これから使用するものをコッソリ隠したりする。
以前、沸かしたお湯の中に灯油がプカプカ浮いていた。私が気がつき、捨ててもう一度沸かした。わざと大騒ぎしてやりました。やった人が２度とやらないように・・・
　バンジャールの仕事、まぁ～いろいろハプニングはあります。
でも、素朴なことで笑える。楽しいと言えば楽しいかな！？