バリ島 KAZUYAママの今日の閃き

誰かが言った。
人生における3大言語。
「頼らない」
「期待しない」
「あてにしない」

愛犬ララ

2007-05-23 15:14:36 | Weblog
 田舎の家で飼っていた犬、番犬としては立派な犬だった。
(バリ人はペットというよりも番犬として犬を飼う)
8年前に首に針金のようなものを巻きつけ門の外で鳴いていた。
三男嫁が餌をあげたら、そのまま居ついてしまった。
 それがララ(メス犬)である。
ララが来る少し前に、長男家族所有の台所に泥棒が入り、プロパンガスと
米25kgが盗まれたばかり、ララが来てから門の前に人が来ただけで
吠え教えてくれる。ちょっと怪しい人が来ると帰るまで吠える。
(ちなみに長男嫁はいつも吠えられていた!!)
猫、ねずみを敷地内に寄りつけない。
命の恩人三男嫁が出かけると、歩ける範囲以内は必ずついてゆく。
まるでボディーガードのようだ!!
子供も何匹産んだだろうか?50匹は超えていると思う。
凄い数だ!!
「ララは何年経ったかな~~?もう、ばあさんかな?
こんな犬は滅多にいないよねぇ~~~!!」と、皆で誉めていた
数日後、田舎に帰ると、三男嫁が「ララが死んじゃったぁ~~~!!」と
半べそである。私もびっくりして「えっ?まだ元気だったのに・・・」
「私について寺に行く途中、車にひかれて・・・」
今日は、パガルウェシ(バリの祭日、金属や物に感謝を捧げる日)。
話はそれるが、私の息子も10年前のこの日に生まれたので
210日ごとにやって来るこのパガルウェシがバリの誕生日(オトナン)に
なるのだ。210日ごとに誕生日が来るということは1年に2回、
誕生日が来ることもある。なので、昔の人はまだ60歳なのに
100歳超えてるという人もいるのだ!!(これ本当の話・・・)
この日は、息子のオトナンということもあり、田舎に帰っていたわけです。
「ララも祭日に死んだということは、次に生まれ変わるときは人間かも
しれないね!!ところでララの墓はどこ!?」
当然、埋葬したと思い聞いた。

「売っちゃった・・・」三男嫁の声が小さくなる・・・。

 私の頭を「?」が囲った。意味がわからなかった。

「お供え物持っていて、両手がふさがっていて、どうしよう?って
思っていたところに、近くにいたおばさんがサテ屋(焼き鳥やのようなもの)
に売っちゃいな!!すぐ来るよって言ったから、そうしちゃった・・・」

 「ガ~~~ン・・・うっそ・・・。」

 ララの8年間って、いったい!?

 それよりもあの世へ行った、ララの方が「???」であろう!!

 あ~ありえない!!

カースト制度(カスタ)

2007-05-05 15:40:10 | Weblog
 バリヒンズーには、カースト制度がある。とは、言ってもインドのカースト
制度と違って、人々の暮らしに大きな影響があるわけではない。
位の高い人がゴミ収集の仕事をしていることさえある。位の高い低い人が
大手会社の代表取締役だったりするわけで、カーストによって貧困の差が
あるわけではないのだ!!
 では、どんな時にカーストの意味が重要視されるのだろうか!?
カーストの区別が一番良くわかるのは名前である。
名前の頭にカーストの名前がつくのですぐにわかる。
初対面のバリ人同志の会話は必ずといっていいほど、丁寧語が使われる。
見た目で相手の位がわかればいいのだが、外見ではよくわからない。
位の低い人は高い人に対して、必ず丁寧語を使わなければならないからだ。
バリ人に言わせると、丁寧語はなかなか難しいもの、祭司階層の人と
話すことを嫌がるバリ人もいるという。
 また、結婚となると、このカーストが意味してくる。
階層の低い人が高い人の所へお嫁に行くと、名前の頭に「JERO」と
付く、お嫁に行った先では「JERO」と呼ばれてしまうのだ。
よく考えると「お前は私たちよりも階層の低い出の人」と代名詞で
呼ばれているようだ。
私は日本人で、どこの階層にも属さないが「JERO」と付く。
でも私の場合は誰もがバリ名「MELATI」と呼ぶ。
「MELATI」という歌があり、「MELATI~MELATI~」と、よく歌われる。
 さて、逆に階層の高い女性が低い男性の所へ嫁ぐ場合、階層が下がるのは
今までに聞いたことがあったが、その娘の結婚に対して、親は手も口も出しては
いけないのだ。それが、両家納得いくものであっても、結納という儀式も無ければ
結婚式当日、花嫁姿も見ることが出来ないのだ。
そんな悲しいことってあるのだろうか!?
 つくづく、バリ人の嫁になった複雑さを実感した。そして、うちの娘は
バリ人と一緒にさせるまい!!と、思ったのでした・・・。