今年5月、私の友人を通して、調査の依頼があった。
それは、1946年11月20日、バリ島タバナン県マルガ村にて、インドネシア独立のため
インドネシア独立軍バリ地区総司令官、ングラライ中佐と共に命を絶った日本人兵11名の中の一人、
「荒木 武友兵曹」についてでした。
この荒木さんの甥にあたるという方(長崎県出身)が、自分の叔父が本当にバリ島のマルガという土地に埋葬されて
いるのか?どうか?真実を知りたいとのことでした。
数日後、私はマルガラナ英雄墓地へ向かった。
荒木武友さんの名前は、すぐに見つかった。写真を撮り、日本へ送信した。
甥にあたる方は、感動して涙を流したそうだ。6歳の頃、母親(荒木さんの妹)が話していた叔父と
59歳になった今、やっと繋がったのだ!!
毎年11月20日に行なわれる州政府主催の慰霊祭(今年で66回目)に参列したい!!!
夢が叶い、叔父との再会。
この荒木さんという人は、日本人兵として、インドネシア独立軍に最初に参加した人と言われており、
イ マデ スクリとバリ名も名づけられている。また、デンパサールの北部に位置するブルンブンガン村には、
記念碑と彼の石像が祀られている。彼は、インドネシア バリ島に貢献した英雄なのである。
この日、何人もの人々が荒木武友さんの甥といわれる方に握手を求めただろうか?
荒木さんの戦友だったというバリ人のおじいさんが彼が荒木さんの甥とわかると、
抱き合い、涙を流した。
私はまるで映画のワンシーンを見ているかのように、久しぶりに男のロマンを見せ付けられたのでした。
人間を通り越した魂の再会。
こんなに素晴らしいサポートのチャンスを与えてくれた友人、協力してくださった方々に
感謝いたします。
ありがとう!!