
オーム電機 (AudioComm) のデジタル録音ラジオカセットCAS-381Zというものを買ってみました。
ウォークマンサイズのカセットプレーヤーにAM/FMラジオとMP3レコーダー・プレーヤーが搭載されたもので、FMラジオとMP3再生はステレオに対応していますが、カセットテープ再生とMP3録音はモノラルという微妙なものです。
また、MP3録音のビットレートは48kbpsと非常に低いので、音質的には期待しない方がいいと思います。
今回購入した理由は、録りためたスピーチの類のカセットテープを整理しようということなので、これでも基本的には問題ありません。
ただ、せっかくステレオスピーカーが付いていて、ステレオヘッドホンもつながるのにカセットテープがモノラルでしか聞けないというのは少し寂しいものがあります。
さて、カセットテープからのMP3録音ですが、カセットテープをスタートして録音ボタンを押すと録音がスタートする作りですが、スイッチの反応が鈍いのか録音ボタンを1回押しただけでは録音モードの画面表示にならず、何回か押すと録音が表示されます。
もしかすると録音ボタンを押してから録音表示されるまでの時間がかかるだけかもしれませんが、失敗するのも嫌なので連打してしまいます。
テープの最後まで再生すると録音が自動終了する点はとてもいいです。カセットテープレコーダーからPCあるいはボイスレコーダーに録音していた時にはテープ終了をチェックする必要があったのですが、それが不要になっただけでもありがたいことです。
録音したデータは (通常) 1個のMP3ファイルになりますので、テープにいくつかの内容が録音されている場合には切り出しが必要となります。
今回、Windows用ソフトとしてAudacityというものを使ってみました。
使い方が微妙に難しいのですが、録音レベル自動調整の機能もある (CAS-381Zは録音レベルを調整できず、少し大きめに録音される) のと、MP3 48kbpsという低ビットレートでの出力も可能なので、無駄にファイルサイズが大きくならずに済むという点も有用です。
macの場合、QuickTime PlayerでMP3ファイルの切り出しはできるのですが、48kbpsのAACファイルという微妙なファイル形式になってしまい、mac標準のミュージックではMP3へのエンコードができないという残念なところに落ちてしまいました。
やはりMP3ファイルは128kbps以上、ステレオが標準なんでしょうね。
ということで今回購入したデジタル録音ラジオカセットCAS-381Zは、特定の用途、具体的には録りためたスピーチ、講演、会議録のカセットテープをデジタル化する用途には有用ですが、その他の用途を考えているのであれば検討の余地があるというのが、感想です。
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