先日の早朝,自宅トイレでしゃがんでいるときに,ジョウビタキの声を,今季初聞き。
急いで外に出てみたら,朝のキリッと冷たい空気に,ジョウビタキの声が響き渡っていた。
しかし,住宅地の中では双眼鏡を使うわけにはいかず,姿は見ないまま。
そこで,我慢ならず,ジョウビタキに会うため,仙台市内の公園に行ってきた。
いるところには,いる。
青葉山公園の長沼にいたのは,女子。
薮の中を移動しながら,ときどき,見えるところに出てくれた。
おすましして,ポージング。
お嬢らしく,元気にホッピング。
改めて,ポージング。
そして,トンボを捕らえ,むしゃむしゃ。
その後,モズが髙鳴きして縄張り宣言するように,高木の天辺に止まって,辺りに響き渡るように,ヒッ,ヒッ,...,と鳴き始めた。
ジョウビタキも,特に,飛来初期は高い場所に止まって,縄張り宣言するようだ。
人に対する警戒心が少ないので,『バカビタキ』と呼ばれたこともあったようだが,意外に,シビアな面も持ち合わせている。
季節ものなので,紅葉と一緒に撮影。
昆虫などのほか,木になる実でも,何でも食べるので,なんで縄張りにこだわるのだろう?
食べたもののうち,消化できなかった種や昆虫の殻は,ペリットとして出す。
この赤いのは,木の実の種か?
人間だったら,殻を剥いたり,種を取ったりして食べるが,鳥は丸呑みするので,こういう光景をよく目にする。
こちらのペリットは,さっき,トンボを食べた後,しばらくして,出したもの。
西公園にいたのは,男子。
こちらは,木の枝に止まって,下に降りては,地面で採餌することを繰り返していた。
久しぶりを見るオスの紋付。
わずかな時間の逢瀬だったが,会えただけで大満足。
これからは,きっと,何度でも会える。
これからは,きっと,何度でも会える。
なお,この日,ジョウビタキを探しているとき,長沼で,カワセミを見かけた。
以前,「カワセミがいなくなった」と嘆いていた人がいたが,戻ってきたようだ。
カワセミ狙いの方々も,戻ってきたようで,なにより。
いつも,大体同じような場所に出て,楽しませてくれているようだ。
また,ジョウビタキが薮にいるときは,アオジもファインダーに入ってきた。2羽いたかな。
ベニマシコは声のみ。
奥の薄暗い川辺では,ルリビタキのメスタイプを見たが,すぐに藪の中に入ってしまい,見失う。
紅葉の季節は,冬小鳥はしりの季節だ。
(2024/11/16 ジョウビタキ,カワセミ,アオジ)
「性愚にして人を恐れず 故に俗ばかひたきと呼ぶ」ですって。(出典:図説 鳥名の由来辞典)
くそひたき,と呼ばれたこともあるようです。